辛い時にはいつも本があった

辛い時にはいつも本があった

辛い時、苦しい時、悲しい時に書店に行くといつもその時の気持ちにぴったりの本との出会いがありました。

【おすすめ本32】性格がよくなるメールの書き方 和田裕美 【心が伝わるメールを書くための本】

『性格がよくなるメールの書き方』 和田裕美 光文社 2013年

 

ビジネスの場面でメールを書く時、

ちゃんとした文になるように心がけている(失礼のないように)

 

でも、何だかビジネスマナーのサイトからコピペしたような感じになってしまい、そこでちょっと悩む(四角四面過ぎて冷たい印象じゃないか?とか)

 

会社でCCで送られてくるメールに目を通すと、

みんなきちんとしたビジネスメールなんだけど、それぞれ個性があるというか、

やっぱりその人が浮き上がってくるメールなんですよね。

 

型どおりのメールでも、やっぱりその人の性格とかが透けて見える。

 

という事で、興味津々で読んだのがこの本。

 

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この本をおすすめしたい人

  • ビジネスの上でもちょっとした温かい言葉を添えたメールを出したい人
  • もしかして自分のメールが相手に不快な思いを与えているかも?と思った人
  • メールで相手を怒らせたことが有る人、メールの返事が来なかった事がある人
  • ビジネスの場で硬い文章とくだけた文章の境目が分からない人

 

作者紹介

和田裕美[わだ・ひろみ]

 

作家・営業コンサルタント

京都生まれ。

外資系教育会社でのフルコミッション営業時代、その絶大な営業手腕によって日本でトップ、世界142カ国中2位の成績を収めた女性営業のカリスマにして先駆者。

短期間に昇進を重ね、女性では最年少の代理店支店長となる。

その後当該企業の日本撤退に伴い独立。執筆活動のほか、営業・コミュニケーション・モチベーションアップのための講演、セミナーを国内外で展開している。

(以下略)

 

『性格がよくなるメールの書き方』より引用

 

 

この本のおすすめポイント

  • ”残念なメール”が載っているので、具体的にわかりやすい
  • ”残念なメール”の後に、書き換えてメールが載っている
  • (笑)や(涙)はあり?なし?があって、そのへんの塩梅が知りたかったので参考になった
  • 自分も知らず知らずカチンとなるメールを書いていないか振り返る事ができた

 

 

 

 

 

 

心に残った点・役に立った点

 

自分の選ぶ言葉で、自分の人生ができる

 

本書に出てくる「人から嫌われる文章の特徴」を読むと、

強引

自分の都合ばかり

自慢ばかり

捨てゼリフ系

ネガティブ表現

事務的すぎる

があがっていた。

 

ネガティブ表現は、自分を落として(というより)共感を得ようとしたり、

親近感を持ってもらうために相手にたいするサービス精神だったりする人も使う表現かもしれないと思った。

 

私は恐らく「事務的すぎる」。

きちんとしたメールを書こうとするばかりに、

ビジネスマナーの文みたいになりがち。

きっと、冷たく取られる事もあったかもしれない。

 

悪気は無くても、メールは誤解を受けやすい。

やっぱり、ビジネスの場でも相手に心が伝わるようなメールを書きたいなぁと。

 

ビジネスの場って、そのあたりが難しいですよね?

なんかくだけすぎかな?とか、連絡事項だけを書けよ!と思われそうとか考えてしまう。

 

そのあたりのうまい塩梅をつかんで、

自分らしく相手に心を伝えるメールを書きたいなと思うので、参考になる部分はあった。

 

やっぱり、ビジネスの場も結局はコミュニケーションなんですよね。

その下には、好感を持てるかどうかも絡む。

 

メールはずっと残ったりするのものだから、

ちゃんとした言葉を使いつつ、読む相手もちょっと心が動くような文を書きたい。

 

相手はメールを読んで、

それがあなたの人格だと思うという事。

 

やっぱり、選ぶ言葉で人生ができるというのは大げさではないかも。

 

 

悪い例文

この本には、例として悪い例文が載っている。

 

これが参考になる。

 

悪い例文の紹介とともに、そのメールをもらった場面が説明してあるが、

メールの内容が相手をムッとさせる内容だったりしたりで、

貰った相手は、メールの返信をする気がなくなり、メールを無視したり、

一緒に仕事をする気が無くなったりしているのだ。

 

そして、恐ろしいのは、

不快なメールであることを指摘する人はいない

という事。

 

本書に紹介されている

「ビジネスメール実態調査2012」というもので、

ビジネスメール教育の専門企業であるアイ・コミュニケーションが仕事でメールを使う人1220人を対象にしたアンケート調査。

 

(※確認してみたが、アイ・コミュニケーションのサイトの中での上記アドレスは無効になっていました)

 

メールを受け取って不快に感じたことがあると回答した人は49.18%

不快の内容は、「文章が失礼」(47.17%)

「文章が曖昧」(33.67%)

「文章が冷たい」(20.83%)

「ビジネスマナーがなっていない」(18.33%)

「メールの返信が遅い」(17.50%)

の5項目が上位を占めているとの事。

 

そして、

不快に感じたことを指摘しない人は8割!

 

、、、まぁ、そうですよね。

取引先とか上司とか、「ムッ」としても指摘はしにくいし、しない。

私もしないですもの。

 

指摘しないで、ただただ、「あの人はそういう人なんだ。」というイメージを持つ。

 

これは怖い事だ。

ずっと気が使いないという事において。

 

 

その他、FacebookTwitterで、自慢ばかりしないという指摘があって。

あー!これあるある!ですよね。

 

食べたものの自慢(?)ばかりの人とか。

アップすることが、そういった差しさわりの無い物を選ぶとそうなってしまうのはわかるけど、ちょっとした言葉をそえてバランスの良い文章にするのが大事というのはうなずいてしまった。

 

 

内容は、「今更わかっている」と思う人も多いかも知れない。

でも、コミュニケーションという事を主眼にした内容なので、

自分のメールを振り返ってみたい人や、ビジネスのシーンでも相手と気持ちの良いやり取りをしたいと考える人は読んでみても良いかも。

 

 

 

 


 

 

 

 

【おすすめ本31】営業脳をつくる!和田式「営業マン特別予備校」5日間トレーニング 和田裕美

『営業脳をつくる!』和田式「営業マン特別予備校」5日間トレーニング 

和田裕美 PHP 2004年

 

 

火曜日から土曜日までのトレーニングメニューというスタイルで作られている本書。

だけど、いつから初めても良いと思う。

 

この本に書かれている事は、売れている営業マンなら教わらなくても、

自分なりに工夫してやっている事も多いはず。

 

読んでみて、できている(と自分では思っている)事もあったけど足りていなかったり、軽く考えて重視していなかったけど、そうか!と今度からやってみようと思うところもあってなかなか個人的に役に立ったので、ご紹介。

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この本をおすすめしたい人

 

  • 営業の流れを知りたい人
  • 売れるためのシンプルな考え方を知りたい人
  • 売れた後のフォローをしていない人
  • お客さんと人間関係を築きたい人
  • 営業活動のプランを作りたい人

 

作者紹介

和田裕美/わだ ひろみ

 

京都府生まれ。光華女子大学英文科卒。

英会話学校の事務職をへて91年12月に英語学習プログラムを販売する日本ブリタニカ株式会社に入社。

営業で世界142支社中2位、年収3800万円の個人記録を達成、渋谷区の長者番付にも名を連ねる。同社で正社員となった後に最年少の営業部長に就任、全国の20支店、100名のスタッフに管理と教育にあたる。2001年6月に有限会社ペリエ設立、大手から中小企業まで営業トレーナーとして実績をあげている。企業研修や一般向けのセミナーも実施している。

 

『営業脳をつくる!』より引用

 

この本のおすすめポイント

  • 5日間かけてやるもよし、1日でざっと読むもよし
  • 営業って楽しい!と思えるようになる
  • 今度こんな風にしてみようと思う気づきがある
  • 営業の流れをしっかり意識できる

 

 

 

 

 

 

心に残った点・役に立った点

 

商品知識

商品知識=長所と短所を理解すること

 

この点はなるほど!と。

 

よいところばかりすすめると、「どっかに欠陥あるんじゃないの?」とお客は思えてくる、人はいいことばかり言われると「本当かなぁ?」と疑うことがあるので、悪いことも知りたい。

 

営業トークの時って、良い事ばかり言いがちだよね。

欠点を長所に変える言い方をして初めて安心してもらえると書いてあるけど、その事はやっていなかったなぁ。

 

客の立場で考えると、確かにそう。

 

そして、比較する対象の勉強もする、

商品知識は単に自分の商品の勉強をするのではなく、

お客さんの視点になって比較対象やいいところや悪いとことろを知るって事。

 

 

フロントトーク

 

人から見れば単なる雑談、見方を変えればコミュニケーション。

それがフロントトークとの事。

 

 

自分の売りたい商品の説明は一方的にくどくどと長くならないほうがいい。

(中略)

たくさん話す営業マンの中でコンスタントに成績のいい人ってあまりいないし、いたとしてもよほど個性の強いタイプだけなんです。

 

『営業脳をつくる!』Lesson5 リサーチ より引用

 

これはほんとにそう!!

 

そういう人、何人かいたけど(同じ会社にも取引先にも)やっぱり相手が疲れちゃうんですよね。

聴いているのがめんどくさくなってくるというか。

 

結局、相手とのコミュニケーションが大事という事か。

 

 

 

 

会社の権威づけ

 

「Lesson6 会社 商品の権威づけ」は、私にはとても参考になった。

営業の時、自分の会社の事はあんまり説明していなかったし、

権威づけなんて全然意識していなかったなぁ。

 

商品の権威づけにばかりこだわっていたような。

 

例え会社に歴史が無くてもOK!というのは、勉強になった。

どんな社長がいて、どんな思いで、どういういきさつで生まれた会社なのか、などでも権威づけになるとの事。

 

これも、お客様に安心してもらう方法の一つなのだなぁと。

 

ただのうんちくにならないよう、お客さんの聞く姿勢を見ながら説明する。

 

これはやってみようと思う。

 

 

お客さんが迷いはじめたら、いったん「数字」の方を閉じる

 

お客さんが金額で悩み始めたら金額表をいったん閉じる。

(ファイルなどにしまいこむ)

 

そしてお客さんの意識をいったん数字からはずして、

将来のイメージに戻す。

そしてまた数字を見せる。この繰り返しとの事。

 

この部分、相手が法人の場合はどうなんだろう?

私の営業スキルではちょっとイメージが出来なかったんだけど、

アレンジしてみてやってみた方が良いのかな?

 

法人が相手の場合は、見積もりなんかを後日提出という事になるわけで、

その場で契約というよりワンクッションあるからなぁ。

でも営業って基本は同じはず。

 

この部分はもうちょっと自分で考えてみようと思う。

 

 
ートのエース

 

続けると「いいこと」が見えてきます。

「感謝」とか「感動」が大きくなるのです。拒絶のあとの「やさしい出会い」に心から感謝できるようになるのです。

だから「営業には感動がある」とわかった人は、まるでゲームのように楽しんでハートのエースが出てくるのをわくわくしながらどんどん電話をかけます。

感動は拒絶のあとに必ずやってきます。

(中略)

 

今までの拒絶とはぜんぜん違う人に遭遇します。そうすると拒絶が多かった人は拒絶がぜんぜんない人よりもその温かいお客さんに何倍も感動して感謝してしまうのです。

 

 だから結局は乗り越えた回数が多いほど感動も感謝も大きいのです。お願いです。断られてもいちいち電話を見つめてため息とかつかないでください。落ち込むとハートのエースはまた埋もれてしまうのです。

 

『営業脳をつくる!』Lesson14 インバウンズ、アウトバウンズより引用

 

 

ほんとに、ほんとうにそうだ。

 

こういう体験したことがある。

だから上記の引用は100%同意。

 

断られると、自分が否定されたように勘違いしてしまい、

嫌になったりするけど、その分感謝や喜びも大きいんだよね。

 

これは、テレアポをしている人も同じかもしれない。

 

私は、引用した上記部分を読んで、なんだかとても感動した。

 

同じ経験をしたことがあるから、本当に胸に沁みた。

ハートのエース。

確かに。

 

温かいお客さんに出会えた時の嬉しさをしみじみ思いだした。

 

やっぱり私は営業が好きだなぁーと思った本でした。

おすすめです。

 

 

 


 

 

 

【おすすめ本30】自己暗示 C・H・ブルックス  エミール・クーエ 【自己暗示で病気を癒した人】

『自己暗示』C・H・ブルックス  エミール・クーエ 法政大学出版局

 

巷では、「アファメーション」とかの言葉を使われるようになったが、

彼が「ナンシー応用心理学研究所」を作ったのが1910年というのだから、

今のようにあらゆる自己啓発書が並ぶ以前に自己暗示を使って、患者を癒していた事に驚き。

 

読んでみて、とても興味深く面白い(病気が治った成功例が沢山載っているし)ので、ご紹介。

 

 

この本をおすすめしたい人

  • 病気を抱えている人
  • 鬱などの人
  • 自分に自信がなく、自分は何をやっても失敗すると思っている人
  • 過去にアファメーションを試したが効果が無かった人
  • 自己暗示に興味がある人

 

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作者紹介

エミール・クーエ

 

1857-1926年

クエイムズともよばれる自己暗示法の創始者

 

訳者

河野 徹(こうの てつ)

1931年生まれ 東京大学教養科イギリス科卒業

同大学院英文科修了 法政大学名誉教授

 

『自己暗示』より引用

 

本書には、エミール・クーエ、C・H・ブルックスともに

略歴等あまり載っていなかった。

 

ウィキペディアWikipedia)があるので、興味を持たれた方はそちらを。

 

この本のおすすめポイント

アファメーションや自己暗示というと、

スピリチュアルやコーチングを思い浮かべる方が多いかも知れないが、

この本を3つの小論を本にしたもの。

 

要するに、エミール・クーエ氏が自己暗示を用いて、

病気の人たちを癒す事を論じたもので学術的な内容なのだ。

 

本文は固い表現が多いのも当たり前で、

それが読みにくく感じる人もいるかもしれないが、先入観無しに読んでみると意外と読みやすい。

 

本の中には、自己暗示によって病気が良くなった例が沢山載っているので、

それを読む事により、最初に感じたうさんくささもだんだんなくなっていくだろう。

 

 

 

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心に残った点・役に立った点

 

努力を避けよ

エミール・クーエ氏は、

自己暗示を実行するときに何よりも重要な規則は、

「努力を避けよ」という事だと言っている。

 

努力を用いて無理やり自己暗示を受容させようとすれば、

心が起こしうる限りの逆連想を呼び覚ましてしまうと。

それが目的を覆してしまうと言っている。

 

失敗の恐れに取りつかれている場合は、

いくら努力しても徒労終わるとも論じている。

 

恐怖のかわりに自信を、不安と懸念のかわりに成功にたいする冷静な期待を抱くことによって、はじめてわれわれの意思は、効果的に用いられるのである。

 

『自己暗示』第2部 自己暗示の特質より引用 

 

なるほど。

無理やり信じ込ませようと努力しても、そこには恐怖が張り付いている場合は効果的ではないという事。

 

恐怖も自己暗示を働かせているという事でもあるよね。

だから、まず恐怖を取り除くのが先と。

 

努力逆転の法則として説明されているのが、興味深い。

 

 

まず幸福である事が先

からだのぐあいがよいから幸福だ、ということはわかっているが、この過程が逆方向にも作用するということ、すなわち、幸福だから、からだのぐあいがよくなるということには気づかないのである。

幸福は、われわれの生活状態から生じた結果であるのみならず、生活状態をつくりだすものでもあるのだ。

自己暗示は、生活状態をつくりだすというこの考え方に重点をおく。まず幸福であることが先決だ。

 

われわれの心が最大限の能率を発揮できるのは、心に秩序と均衡が保たれ、しあわせで、美しくて、楽しい考えがみちているときだけである。常に幸福であってこそ、われわれは、自分の精力と才能を遺憾なく発揮でき、外部世界での想像に最高の効果を期待できるのだ。

 

『自己暗示』第3部 自己暗示の実践 より引用

 

この文を読んだ時には、思わずうなってしまった。

逆説のように聞こえる。

だが、体調が悪かった時の事を思い出すと、なるほどと思い当たる事も多い。

 

まず幸福であることが先決

 

これは、私にとってとても役にたつ考え方になった。

 

おもしろい実験

第3部 自己暗示の実践に、自分でできる実験が載っている。

 

白紙に円を書き、線を書き込み、その上に木綿糸を通した金属などの思いボタンをぶら下げ、それが意識によってどういう動きをするかという実験。

 

好奇心で、私もやってみた。

 

そしたら、驚くことにエミール・クーエ氏の言う通りにだいたいの結果がでたのだ。

(一部うまくいかなかった)

 

これは面白かった!

 

無意識は自動的に、腕や手の神経を通じて実現するという実験ということだったが、こういう実験が載っているのもこれがもともと小論という事だから。

きちんと論じられているのだ。

 

興味を持たれた方は、是非やってみると面白いと思う。

 

注意して欲しいのは、この本は成功のための引き寄せ本とかではなく、

エミール・クーエ氏は治療家だった点から、治療をメインに書かれているという事。

ビジネスや自己実現などの本とはまた別の目的の本ということに

 

おすすめの本です!

 

 2010年に改訂版が出ているので、そちらを。

 

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【おすすめ本29】営業のビタミン 和田裕美 【営業の魅力】

『営業のビタミン』 和田裕美 三笠書房 知的生き方文庫

 

この本は、和田裕美さんがはじめて書いた本(ひつじ書房発行)を、

文庫化するにあたって加筆したものという事。

 

一言で言うと、

営業をわくわくしながらするための、”読むビタミン”。

 

営業マニュアルというよりも、営業マインドの本かな。

軽く読めますので、ご紹介。

 

この本をおすすめしたい人

  • 営業に配属されたばかりの人
  • 営業の仕事をこれから始めてやる人
  • 営業につきたい人
  • 営業の仕事をもっと楽しくしたい人

 

作者紹介

和田裕美(わだ・ひろみ)

 

(株)ペリエ代表取締役社長。

外資系英語教育会社の日本ブリタニカ(株)で個人売上世界第2位(142カ国)の営業実績をあげ、入社7年目(最短記録)で代理店の支社長となり、渋谷区の長者番付にも名を連ねる。

日本ブリタニカ社の営業部長に最年少で就任した後、独立。

営業コンサルティング、セールストレーニング、セールスツール製作など総合的な営業サポート事業を請け負う。

単なるテクニックではない「売れる人間力」を伝授、目覚ましい実績を上げ、他業種から高い評価を得ている。

講演会、セミナーでも活躍、リピート率98%という驚異的な数字を継続してあげている。

 

『営業のビタミン』より引用

 

 

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この本のおすすめポイント

  • 営業に対しての苦手意識がなくなるかも(?)
  • 営業は押し売りのようなイメージで営業の仕事が嫌な人は考え方が変わるかも
  • 営業の仕事についている人は再チェックできる
  • 軽く気軽に読める
  • 営業の仕事についてみたい人の後押しになる

 

 

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心に残った点・役に立った点

 

営業は”感性の仕事”

これからも技術の進化はどんどん進み、人の手が必要ではなくなっていく。

人間にしかできない仕事というのは、人間の感性が必要な仕事です。

管理職、営業職、開発、クリエイティブな仕事(一部のデザインなどは新しいソフトが誕生するたびに自分もバージョンアップが必要になる)、企画、そして芸術などがその類ではないでしょうか?

 

 その中でも営業のスキルは、まさに人にしかできない感性の必要な仕事です。どうしてかって?

営業職は人の「感情」を動かす仕事だからです。

 

『営業のビタミン』営業は「熱く」なくちゃ! より引用

 

”感性”というと、デザイナー(広告や服飾など)を思い浮かべるけど、

そう言われると、営業もクリエイティブ。

営業トークもその人の個性を合わせていかようにも工夫できるし。

 

先日、八百屋のおじさんが「この大根はどう?今日入荷したばっかり。あと3本しかないから買っといたらいいよ。甘いから、そのまま大根おろしで食べてもおいしいよ!」という情報提供をしてくれました。

 

これもある種の営業です。 

 

『営業のビタミン』営業は「熱く」なくちゃ! より引用

 

これは確かに!

昔は、商店街に魚屋さんや果物やさんなどがあって、

みんなこういう商売していたなー。

こういう一言で、本当に買ってしまうんだよなー、それもちょっと楽しい気分が残る買い物になったりする。

 

営業のスキルって、どんな仕事でも関係あるかもしれない。

自分をアピールするのも営業といえば営業だし。

 

結局、この本で”究極の営業マインド”と結論付けているのは、

どんな時でも自分を高く売るかことができるかどうか

 

やっぱり、断る理由は色々あるだろうけど(コストや時期など)、

結局買う人は自分が好意を持てる人から気分よく買いたいということ(これは法人であっても)

 

仕事って、結局好き・嫌いでなりたっているのだと思う。

(そこにもっともな社会的理由をつけているだけ)

 

商品そのものよりも”買った後の効果”を説明しよう

これは、個人的に役に立った。

今までは、営業するものをアピールすること(メリットとか)が多かったが、

買った後の効果というのは、なるほど!だ。

 

この点は、自分なりに工夫して取り入れてみようと思う。

 

読んでみて、最初の方よりも本の後半部分の方が私には有益だった。

前半の”売れる営業”に必要な「三つの能力」と「五つの財産」は、

割とありきたりに思えてしまった。

 

 

「7章 部下がいる人、いつかは独立したい人へ」

は、対象となる人に参考になるかもしれない。

ただ、章のボリュームは少ないので、内容に期待しすぎない方がよいかも。

 

読んだ後で、

営業に対するネガティブな思い込みが無くなり、

わくわくできるので、興味を持った方はどうぞ。

 

 

電子書籍版もあるみたいです↓ 

 


 

 

 

【おすすめ本28】ひとりのおんな 加藤治子 【生い立ちや夫の事など】

『ひとりのおんな』加藤治子 福武書店 1992年発行

 

寺内貫太郎一家』が放映されていたころは、物心がついていないので観たことはなかったが、10年ちょっと前頃かスカパーのTBSチャンネルでたまたま観たらこれが面白い!(その後DVDをボックスで購入したほど)

 

その『寺内貫太郎一家』に出てくる加藤治子さんが大好きで。

あんなお母さんいいなぁというのもあるが、たまに魅せる表情がとても美しくて。

白い割烹着を着たいかにも「日本の昔のお母さん」という役なのだが、

眼がキラキラしてはっとする時があった。

 

そういえば昔、TBSではよく向田邦子のドラマをやっていた時があって。

女の業のようなものをうまく描いていて切なかったり、

心に残るドラマだったが、清水美沙さんとか田中裕子さんなどともに、

加藤治子さんも印象深かった。

 

私が好きな女優さんは加藤治子さん、山岡久乃さん、乙和信子さんなど、お母さん役が印象強いが、ご本人は離婚後独身を通した方ばかり。

女優というのは、女の”さが”を演じる事も多いが、上記の方達は”女の人生”というものを感じさせてくれる方達だからだろうか。

 

この本は、加藤治子さんの自叙伝に近い内容(形式はインタビュー)で、

加藤治子さんの

 

この本は90年代出版とかなり古いものなので、

ユーズドもしくは、手に入りにくい方は図書館でどうぞ。

 

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この本をおすすめしたい人

 

作者紹介

加藤治子(かとう・はるこ)

 

東京生まれ。女優。

1939年「花つみ日記」で映画デビュー。

52年「恭々しき娼婦」で岸田國士賞を受賞。

63年に現代演劇協会付属劇団〈雲〉を創立、75年に退団。

以後「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」など多数のTVドラマや舞台で活躍。

 

久世光彦(くぜ・てるひこ)

1935年東京生まれ。

演出家。

東京大学文学部美術史学科卒業後、東京放送に入社。

以後「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」など多数の作品の演出をつとめる。

79年、東京放送を退社し、「カノックス」を設立。

著書に「昭和幻燈館」「怖い絵」などがある。

 

『ひとりのおんな』より引用

 

 

この本のおすすめポイント

  • 姉、夫の自殺を経験された加藤治子さんが、ご自分の口から語られるその時の事が胸に迫ってくる
  • 向田邦子さんの事が詳しく語られているし、加藤治子さんとの関係も語られている
  • 文学座創設当時の話が興味深い
  • 女優としてだけでなく、加藤治子さんの生い立ち、「ひとりのおんな」の人生が語られている

 

 

ウェルネスダイニング

 

 

 

 

 

心に残った点・役に立った点

 

ーじゃ、治子さんの実家のほうには、もう・・・。

治子 全部死に絶えてます。

ーでも、たとえば甥とか姪とかに至るまでいないんですか?

治子 ええ。みんな子供がいなかったから。

ーご兄弟は何人だったんですか。

治子 5人なんです。で、赤ちゃんのときに、私の上の兄がすぐ死んで、一番上の兄は、戦争で中国へ行って、嵐部隊とかで、非常な激戦地に行って、戦争が終わったときはまだ生きていたんですけどね、かろうじて上海の病院にたどりついて、そこで引き揚げの船を待っている間に、死んじゃったのね。長女は18のときに入水自殺したんです。私と、6つ違いの次女は後まで生きてて、年取ったら、私、一緒に暮らそうなんて思ってたんですけど、それを言わないうちに、62歳でクモ膜下出血で亡くなったの。

 

『ひとりのおんな』孤りにはなれているわ より引用

 

お姉さんが入水自殺された時の事、お母さんが亡くなられた時の事などが本文で語られているが、加藤治子さんは割と淡々と答えてらっしゃる。

お姉さんが、自殺なさる前に家によって机で長い事手紙を書いてからお母さんが泊っていけというのをどうしても帰らなきゃならないと帰ってしまったが、胸騒ぎを覚えてお母さんが引き出しを開けたら遺書が入っていたというところなど、読んでいても切なく悲しい。

 

そして、夫である加藤道夫さんの自殺を発見したところなどは、

とても詳しく覚えていらっしゃるのでとてもリアルで、

なおのこと加藤治子さんの悲しみが伝わってくるようだった。

 

ご主人が亡くなった時の顔は、

ベートーヴェンの胸像みたいでした。

怒りとか、悲しみとか、そういうのを全部内側に抑えつけたようなー。

でも、その顔のまわりが青白い強い光でいっぱいなんです。

きれいな青白い光なんです。

 

『ひとりのおんな』私を残していった人たち より引用

 

と表現されている。

 

自殺をなさったご主人の事は、

怒りとか悔しさを含めて今でも生きている気持ちだとおっしゃる。

 

捨てようとしても捨てきれるものではない、

そんなことも思った事もない、

重荷で座り込むわけにもいかない、

身体の一部みたいなものと語っていらっしゃる。

 

この加藤治子さんの気持ち、

簡単に語れることではないけど、

「ひとりのおんな」として愛した男性に対しての

生涯抱える思いに触れて、深い感動を覚えた。

 

 

この本を読んでいてわかるのは、

彼女がとても賢い方だということ。

 

言葉、考え、演劇や文学の知識など、

お母さん役を見慣れていたが、頭の良い方だったと今更ながらこの本で感じた。

素敵な女性だったんだなぁという思いを新たにした。

 

『ひとりのおんな』は、

第一章 孤りにはなれているわ

第二章 私を残していった人たち

というタイトルが最初の二章につけられているが、

そのタイトル通りのものを抱えながらあのお母さん役を演じられていたのだと思うと、お母さんの表情の中にごくたまに垣間見える、女性の部分だとか何かわからない深淵なものだとかの理由がわかるような気がした(あくまでも気がしただけであるが)

 

やっぱり、私は彼女のますますのファンになった。

 

興味を持たれた方は、是非どうぞ。

 

 

【おすすめ本27】こうして私は世界№2セールスウーマンになった 和田裕美【強運と営業力】

 こうして私は世界№2セールスウーマンになった 

「強運」と「営業力」を身につける本

和田裕美 ダイヤモンド社

 

営業についてもっと突き詰めたくなったので手に取った本。

そしたら、営業のノウハウというより和田裕美さんのブリタニカ時代の営業人生について書かれていた本だった。

ブリタニカに入った時から、ブリタニカが無くなった時まで。

 

これがなかなかスゴイ経験をされており、

ぐっと引き込まれ読んでしまったので、この本をご紹介!

 

この本をおすすめしたい人

  • 和田裕美さんは知っているけど、どういう営業人生を歩まれたのか?に興味がある人
  • 和田裕美さんの営業のベースになった体験を知りたい人
  • 営業の仕事をしている人
  • 営業部門の悩める中間管理職
  • 営業の仕事をしたい人

 

 

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作者紹介

 

和田裕美(わだ・ひろみ)

 

株式会社ペリエ代表取締役社長。

株式会社バンタン コミュニケーションズ社外取締役

1967年京都府生まれ。光華女子大学英文科卒業。

英会話学校やアパレルメーカーの事務職をへて91年12月に英語学習プログラムを販売する日本ブリタニカ株式会社に入社。

営業で世界142支店中2位、年収3800万円の個人記録を達成、渋谷区の長者番付にも名を連ねる。

同社で正社員となった後に最年少の営業部長に就任、全国の20支店、100名のスタッフの管理と教育にあたる。

2001年6月に独立、株式会社ペリエを設立。

大手から中小企業まであらゆる業界の営業マン育成、コンサルティングに携わり、実績を上げている。

講演・セミナーともに、依頼者からのリピート率98%という人気を誇る。

(以下略)

 

『こうして私は世界№セールスウーマンになった』より引用

 

 

 

 

 

心に残った点・役に立った点

 

プロローグ

 ―あなたにも、「あなたの成功を楽しみにしている人」がいるはずです

 

この言葉で始まるプロローグ。

京都から和田裕美さんに会いに東京に遊びに来ている時に、お母さまがマンションで倒れてしまい、入院。そして亡くなってしまう。

 

自分を責めて後悔ばかりで、人と言葉も交わすことができなくなってしまうほどの悲しみ。

自分が小さい虫みたいに感じ、なんでももうどうでもよくなった時に、叔母さんからお母さんが和田裕美さんの事を成功を誰よりも喜んでいたこと、いつも自慢していたことを知る。

そして叔母さんは続けます。

あんたの成功を楽しみにしている人がいるから頑張んなさい。今ではあんたといっしょにいるようになったんやからな。いつもママは見ているから、と。

 

この事を知り、和田裕美さんは職場に復帰するのだが、

これがプロローグ。

 

もう駄目だと思っても誰かのためにあともう少し頑張ってみてというエール。

 

何だか、この本の最初に書いてあるこのプロローグで、

胸にくるものがあり、この先のページをめくる指が止まらなくなった。

 

この間、私が営業をかけた方が私の事を感じが良いと褒めていたと聞かされ、

どのあたりを褒められたのか見当がつかなかったこともあり、何だか嬉しかった。

その日、母と電話で話すことがあり、ふとその事を母に言ったら、

とても楽しそうに笑った。

 

そうやって褒めてくれる人の方が本当は偉いのよー、人を褒める人ってすごいねーと、母はほとんど褒めてくれた人とそれを伝えてくれた上司の事ばかり褒めていたけど、いつもよりも楽しそうに笑っていた。

 

そうかー、母は子供がほんのちょっと褒められただけでも嬉しいものなんだなーと。

私は子供がいないのでそのあたりはわからないけど、親ってそんな事でも嬉しいんだなぁと初めて(!)知った。

 

そんな事ですら、親は喜ぶのだから、和田裕美さんのお母さんはどれだけ娘の事を誇りに思っていただろう。

 

この本は営業に関する本だけど、自分のためにはもう頑張れない時、周りの人の思いなども仕事を頑張る燃料になるんだなぁと気が付く事ができた。

 

ビッグタイトル、そしてブリタニカ最後の営業マンに

 

この本は、「ブリタニカ時代の営業マンとして和田裕美自叙伝」という感じの内容。

 

気付きと、工夫と試行錯誤の連続で、世界№2、東京と新潟に組織を持つようになり、その後独立、1年で代理店制度廃止のため組織を捨て本社の正社員に、2001年にはブリタニカの事業は事実上解散。

 

前半は営業としての色んな気付き、後半は組織づくりの気付きが書いてある。

 

この本で初めて聞いたようなアドバイスや営業マニュアルのようなものは載っているわけではない。

だけど、この怒涛の経験の中で語られるそれらは、読む側に真摯に迫ってくるような気がした。

 

営業している人や、営業の組織づくりをしている人は、読んでみてると良いかもしれない。

 

※2004年発行のものなので、読むにはユーズド品が中心になるかも。

 


 

【おすすめ本26】心を知る技術 ドクター・ジョン・F・ディマティーニ 【ザ・シークレット出演者】

『心を知る技術』 ドクター・ジョン・F・ディマティーニ

岩本貴久・訳 フォレスト出版

 

 

相手の何かが神経に障るときは、自己の内面を見つめ、まさに同じ性質が自分にもあると知るーしかも同じくらい存在すると気づくーよい機会です。

 

『心を知る技術』第1章 人間関係にまつわる10の神話より引用 

 

この鏡の法則のような内容にはっ!とさせられて、興味を惹かれたドクター・ジョン・F・ディマティーニ

 

これが、なかなか面白い本だったのでご紹介。

 

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この本をおすすめしたい人

  • 人間関係にまつわる思い込みを外したい人
  • ディマティーニメソッドを体験してみたい人
  • 人間関係に悩んでいる人
  • 綿密なワークを行える人
  • 自分を変えたい人

 

 

作者紹介

人間行動学のスペシャリスト、教育者、作家。

人間行動学と自己啓発の分野で世界的な権威として知られ、全世界2000万部のベストセラー『ザ・シークレット』でも、人生の達人(マスター)の一人として登場し、”現代の哲人”として紹介されている。彼が創設したDematini Instituteは人間教育のための複数の分野を抱える72のカリキュラムを提唱する調査教育機関

39年間にも及ぶ調査研究の結果完成したメソッド「ディマティーニ・メソッド」と「ディマティーニ・バリュー・ディターミネーション」は、これまで世界各国の人間教育プログラムに採用されている。

著書は40冊以上にのぼり、28の言語に翻訳されている。

それ以外に50タイトル以上のCD/DVDプログラムを開発。その分野は多岐にわたり、人生の7つの領域「お金」「身体と健康」「メンタル」「仕事」「スピリチュアル」「家族」そして「人間関係でリーダーシップとエンパワーメント」の実現をサポートする優れたプログラムとして、世界中の多くの人に支持されている。

 

『心を知る技術』より引用

 

 

 この本のおすすめポイント

  • 「価値観を知る12の質問」で自分が何に価値を高く置いているかを知ることができる
  • 自分が価値を高く置いているものを知る事で、不安がある領域を知る事が出来る
  • 夫婦など価値観が合わない部分を相手の価値観を知る事ですりあわせていくことができる
  • 自分の中の光と陰の性質を統合し、自分の中に認めていないものを愛することができる
  • 憤りを感じている相手を対象にメソッドを行う事でその相手に対する憤りを失くすことができる 

 

 

 

Webディレクションコース

 

 

Webマーケティングコース

 

 

 

 

 

心に残った点・役に立った点

 
価値観を他人に押し付けるのではなく、整合(リンク)する

 

 人は無意識のうちに、自分の価値観を相手に投影して自分の価値観を反映したモラルや倫理に従う事を期待する。

しかし、こうした期待を持つことこそが、失望や裏切りを引き起こす原因にあるとディマティーニ博士は言う。

 

自分の価値観と相手の上位5つの価値観をリストアップして、それらをリンクさせる。

このリンクが結びつくほど、相手との相違点や問題を解決したり、より深い親しみと連帯感を持ったりする事ができる。

 

この価値観のリンクのエクササイズが載っているが、面倒でもやってみると効果が。

 

ディマティーニ博士の経験だと、

男性のおよそ75%は、知性やお金、仕事を重視するが、

女性のおよそ75%は、家族、人間関係、身体/健康に注目する傾向があるとのこと。

 

この男女の間でどの価値観を重視するかの違いを知り、

リンクさせることができれば夫婦や男女の間もうまく行く(そういう例が載っています)

 

7つの領域 価値観の優先順位

第3章 バリュー・ディターミネーション 価値観の優先順位の中に、

7つの領域(スピリチュアル、知性、仕事、お金、家族、人間関係、身体/健康)でそれぞれの領域ごとに12の言葉をあげてあるのだが、それに優先順位をつけていくという作業をやってみた。

 

これが、なかなか面白い結果になったのだ。

自分で、思っていた自分の中で価値観が高いと思えたものが意外にも低かったり、自分の事なんて案外わかっていないものなんだなぁと。

 

例えば。

[仕事]

 

インスピレーション:より高い目的や衝動に従う。

 

自己主導:自分の目標を定める。好きなことをする。仕事に関する夢を実現する。

 

独立:自己依存、自給自足。

 

野心:大望を抱き、懸命に働き、目標を達成する。

 

リーダーシップ:人々を鼓舞し、生産力を増す。

 

成長:顧客、取引先、出席者、患者の質と量を増す。

 

クオリティー:より良いサービスを顧客に提供する。

 

優秀:専門にする技術を極める。卓越した、唯一の存在であろうとする。

 

責務:決断と行動の結果を受け入れる。

 

力量:もっと有能で、能率的で、効果的な仕事をする。

 

プロ意識:行動と外見についての指針を忠実に守る。

 

責任:素直。従順。義務を果たす。頼もしく、信頼できる。

 

この12の項目に優先順位をつけていく。

 

私は、

1.自己主導

2.野心

3.リーダーシップ

4.成長

(以下略)

という結果に。

 

これには自分で意外でびっくり(え?野心?とか)。

だがよくよく過去の働き方を考えると、なるほどこの順位そのもの。

 

1と3に目標という言葉が入っているが、

営業の仕事でも目標の数字は全然プレッシャーに思った事はなく、

むしろ達成する楽しさがあった。

ただ、そこを追い求め過ぎて過労になりバーンアウトした経験も何回かある。

 

この、目標を定め、懸命に働き達成するという部分を仕事の価値観の上位に位置付けていたからなんだなぁと(その時は気が付かなかった)

 

この価値観を優先させたことにより、得たものもあるし失ったものもある。

やはり、ディマティーニ博士がいうように、バランスでできているんだなぁと。

 

主人にも、仕事についての価値観に順位を考えてもらった。

そしたら1位が、クオリティーだった。

 

私たち夫婦は二人とも営業(私は営業と事務処理半々位)だが、

同じ営業でも仕事に対する価値観が違うのだなあと(まぁ当たり前かもしれないが)

 

主人は、自分が売るもののクオリティーをとても大事にしていることがわかった。

だから、主人は転職するならその部分(その会社が提供するもののクオリティー)を優先して会社を探した方が、賃金や肩書などを優先するよりも充実した営業活動ができるのだなぁと気が付いた。

 

こういう事は、私にとって大きな気づきとなった。

価値観の優先順位なんて大抵同じだろうと思っていたし。

 

人の価値観は、変わっていくから定期的にメソッドをする必要があるとのこと。

 

 

ディマティーニメソッドは、面倒に感じる部分も多い。

ディマティーニ・メソッドA面をやってみたが、わかりにくいところも多かった。

翻訳本ならではの表現というか(多分、もとの英語の部分も難しい表現なんだろうとは思うけど)。

 

きっと、セミナー向けの内容なんだと思う。

 

そうは言っても、やってみる価値はある。

特に

第9章 悲しみと喪失を乗り越える方法 

 は素晴らしいと思う。

 

悲しみと喪失を乗り越えるメソッドは、辛い(喪失感が残っている状態で質問に答えなければならないので)。

だけど、物の味方のバランスを保つことで、喪失面だけにフォーカスする認識を変えることができるかもしれない。

 

おすすめ本です。

(2012年発行の本なので、巻末についている無料特典は既に古いものとなっています)