辛い時にはいつも本があった

辛い時にはいつも本があった

辛い時、苦しい時、悲しい時に書店に行くといつもその時の気持ちにぴったりの本との出会いがありました。

【おすすめ本91】『チャレンジング・トム』トム・ホーバス 日本女子バスケ元監督

『チャレンジング・トム 日本女子バスケを東京五輪銀メダルに導いた魔法の言葉』

トム・ホーバス

2022年2月 株式会社ワニブックス発行

 

仕事でなかなか見られなかった(というか見る余裕がなかった)東京五輪

それでも、心に残ったのが日本女子バスケ。

 

フィジカルで叶わなそうに見える日本女子バスケが次々勝つのが、

素人ながらも見ていて、ワクワクするような経験だった。

なんだか、可能性と未来を感じたチーム。

 

そのヘッドコーチの本が出ていたので読んでみた。

 

この本をおすすめしたい人

  • 東京五輪で日本女子バスケにワクワクした人
  • 自分も何かチャレンジしたい人
  • 自分にかけている言葉がネガティブな人
  • 日本女子バスケを見てヘッドコーチ、トム・ホーバスに興味を持った人

 

作者紹介

トム・ホーバス

 

1967年1月31日生まれ。

アメリカ・コロラド州出身。203cm。

5歳のときにバスケットボールを始める。

ワイドフィールド・はい・スクール、ペンシルベニア州立大学卒業。

大学卒業後、ポルトガルリーグのスポルディングを経て、1990年に日本リーグトヨタ自動車ペイサーズ(現:アルバルク東京)に入団。5度の得点王や、2年連続の3ポイント王を獲得。その後、日本リーグに復帰し、2000年に引退。

以後、一般企業を経て、日本のバスケ界発展のために力を尽くす。

2017年には女子日本代表ヘッドコーチに就任。東京2020オリンピックバスケットボール女子日本代表ヘッドコーチとして、日本史上初のオリンピック銀メダル獲得に導いた。現在は男子日本代表ヘッドコーチとして活躍。

 

『チャレンジング・トム』より引用

 

 

 

 

この本のおすすめポイント

  • 日本女子バスケがなぜ銀メダルを取れたかが理解できる
  • 日本女子バスケがオリンピックで結果を出すまでの経過を知れる
  • 指導者としてのポイントが参考になる
  • 自分もチャレンジしていこうという気になる

 

心に残った点・役に立った点

 

「生きていればチャンスはある」

この言葉は、ポジティブな発想というよりも、トムさん自信の経験から来る信念だそうだ。

 さまざまな状況をよく見て、何をすることが最善なのかを考える。それにアジャストしていく。これは人生においても同じことが言えるのではないでしょうか。自分を捨てるのではありません。自分の心を自分の中に置きつつアジャストしていく。それが変化していく情勢の中で生き残る道だと思います。

 生きていればチャンスはあります。

 

第2章 日本女子バスケを世界一美しく、強く、面白くした魔法の言葉①より引用

 

逆境などヘッドダウンしがちなときでも、前向きな答えが必要。

状況に応じて、アジャストできる答えを考え出すしかない。

これが、東京2020オリンピックでの結果につながった一因とのこと。

 

バスケの試合だとしても人生につながるヒントがたくさん。

 

限界を自分で決めない

トムさんは、5歳のときにバスケットに出会い、NBA選手になる夢を思い描いたそうだが、「無理だよ。他にはないの?プランBは?」と言われたそうだ。

 

 大学生の時にコーチから「トムはこれと、これができるだろう?やりなさい」と言われたときも、「無理だ」と思ったそうだ。

自分で自分の限界を作っていた。

 でも実際にやってみると「あれ、できるじゃないか」「ああ、できたぞ」ということが重なっていったそうだ。

 その経験から、コーチになってから選手の「無理」が実は本当の無理ではなく、単に自分で自分の限界を決めているだけと見えてきた。

 徐々に、トムさんのほうが選手たちの「天井」、つまり限界が見えるようになってきた。

「私にはあなたの天井が見えるんです。今のあなたのプレーはその天井に全然近くないです。どうして私はあなた自信よりあなたのことを信じているの?」

と、トムさんはよく選手に行っていたそうだ。

 

これは、言われた選手はハッとするだろうし、

頑張ろうと思うだろうし、自分を信じる気になるだろうなぁ。

 

こんな風に言われたら、

選手として前向きな気持になるだろう。

私が部活をしている時にこんな風に言われていたら、とふと考えた。

きっとすごく嬉しいだろうなぁ。

自分で自分のことを信じるのは、たいていとても難しいものだから。

 

これは、仕事の場面で上司に言われたとしても、

あとひと頑張りできる言葉かもしれない。

 

スポーツのコーチと仕事の上司の有能さは共通点がたくさんあるのだとわかった。

やはりどちらも、どう人を活かすか。

そういう意味でも、この本は勉強になった。

 

そして、自分を振り返ってみると、

本当に自分で限界を作っていることが多いことにも気がついた。

 

チームの雰囲気はリーダーで決まる

「チームの雰囲気はリーダーで決まる」

言われてみればそうだ。

 

だが、この点を意識しているリーダーは思ったよりも少ないかもしれない。

 

トムさんはチームはファミリーだという。

 そして、家族といえども、人にはそれぞれの性格があり、

リーダーシップも人それのスタイルがある。

リーダーシップを発揮しようとする人は「父親」の考え方に触れて、少しずつそれを理解していく必要がある。

その一方で自分のスタイルを見失うことなく、兄弟姉妹をまとめていけば、その家族はより強い絆で結ばれるのではないでしょうか?と。

 

 

 東京2020オリンピックのバスケットボール女子日本代表は素晴らしいファミリーでしたし、「長女」の高田を筆頭に自慢の娘達でした。

 

第4章 日本女子バスケを世界一美しく、強く、面白くした魔法の言葉②より引用

 

トムさんは、みんなの前で誰かを注意するとき、注意した選手のリアクションを見ることはもちろん、周りの選手たちの反応も見るそうだ。

 

この辺に、ファミリーを作り上げていく秘訣がありそうだ。

 

こういう細かい部分が、選手たちを一つのファミリーにしていったんだと感じた。

 

その後、トム・ホーバスさんは日本代表の男子バスケットチームのコーチになられたそうだ。

八村塁選手などNBAでプレーする選手が出てきた日本男子バスケット。

今後のトムさんのあたらしいチャレンジに期待。

これからのバスケットボール男子日本代表の新しい冒険が始まります!

とてもワクワクします。

 

おすすめ本です。

 

 

【おすすめ本90】『山本あきこの日本一楽しいおしゃれドリル』山本あきこ 家にあるもので変われる

山本あきこの 日本一楽しい おしゃれドリル』

スタイリスト 山本あき

2021年5月 主婦の友社発行

 

以前にもおすすめ本として取り上げた山本あきこさん。

 

nonko-h.hatenablog.com

 

ファッションに迷いがではじめる年齢にぴったりの本をたくさん出していらっしゃる山本あきこさん。

 

新しい本もヒントを貰えたのでご紹介。

 

f:id:nonko-h:20220417133925j:plain

 

この本をおすすめしたい人

  • 服装をアップデートしたい人
  • 年齢的に何をどう着たらわからなくなっている人
  • 自信がなく暗い色の服ばかり着ている人
  • マンネリなコーディネートをどうにかしたい人

 

作者紹介

山本あき

 

スタイリストとして女性誌や広告など多くの媒体で活躍した実績と経験を生かし、さまざまな人たちに似合ってとり入れやすいコーディネート理論を確立。

「センスは持って生まれたものではなく鍛えられる」という信念のもと、2013年よ

 

り一般女性向けにスタイリングのアドバイスをスタート。予約開始とともに「予約のとれないスタイリスト」に。「どんな人でもいつからでもおしゃれになれる」をモットーに、これまでに1万人以上のスタイリングを手がけ、つくったコーディネート数は30万を超える。4冊の書籍と1冊のムック本を出版。累計発行部数は30万部以上。

(以下略)

 

山本あきこの日本一楽しいおしゃれドリル』より引用

 

この本のおすすめポイント

  • 「入門」「中級」「応用」と少しずつステップアップしながらおしゃれを学べる
  • 手持ちのアイテムを使ってのコーディネートできる
  • 赤リップ、大ぶりピアス、フットネイルなど洋服以外のアイテムのヒントが載っている
  • 1万円以内でアップデートできる

 

心に残った点・役に立った点

 

1000円以下でやってみよう

・大ぶりピアスは自分の見た目変化に慣れるトレーニン

 

なるほどー。

大ぶりピアスは持っているが、

なんとなくつけるのが億劫だったり、気が引けたり。

でも、持っているだけではもったいない。やってみることのリスト入り。

 

・強めな赤リップをつけてみる

 

今はマスク生活だから口紅はとんとつけなくなってしまった。

赤リップは持っているがマスク生活の前でもつける頻度は少なめ。

赤リップが浮いて見えるのは自分の目が慣れていないから。

これも積極的にチャレンジしてみたい。

 

・派手色おフットネイルをつけてみる

 

これはやっているが、やっている身としてもおすすめ。

やはりペディキュアは赤などきれいで強めな色の方があう。

つま先というのはくすみがちなので、赤などの強い色のほうがきれいに見えるのは実感。

他にもこの本にも載っているイエローもペディキュアも夏にはとても良かった。

 

・手元に3アイテム以上アクセを重ねづけしてみる

 

リングやバングル、つけなくなったなぁー。

 

それを考えると年齢を重ねるに従って、

おしゃれに手間をかけるの意気込みが減っているのを実感。

 

持ってはいるのに使っていない。

 

この本に載っている「スカーフをおしゃれに使ってみよう」でも感じたが、スカーフも使っていない。

反省。

 

持っているだけで&買うだけで満足しているものがいっぱいある事に気がついた。

 

これからは楽しんでそれらのアイテムを使ってみよう。

 

思い込みをとっ払おう

 

・カジュアル服にはカジュアル靴という思い込みをとっ払おう

 

スニーカーとブルーデニムはジャパン体型にはむずかしいとの事。

→スニーカーはふんわりスカートと合わせることで軽やかでハズし感がでる

 

・デニムには逆のテイストのフェミニンできれいめな靴

 

 

きれい色を着てみよう

ガリガリ君、クリームソーダあじさい、ひまわり、アポロチョコの配色をまねてみる

 

いつの間にか色の組み合わせがマンネリ化。

だから、この”やってみよう”はヒントになった。

 

ガリガリ君のアイシーブルーとベージュの色の組み合わせ、

クリームソーダのオフホワイト、淡いグリーン、赤の組み合わせ。

新鮮。やってみたい。

 

まっ白とシルバーで光を取り入れる

 

グレーに黒を合わせると、とたんに地味子に!

ということでこの本ではグレーの濃淡+白を効かせたり、シルバーのアクセサリーや靴、バッグで光をさす。

 

グレーにシルバー。

これはいいな!と思った組み合わせ。

あまりやったことない(シルバーは黒と組み合わせることが多い)ので、

やってみたい。

 

他にも羽織物をパーカーから紺ブレに、スニーカーをローファーにと、

大人の女性に向けたステップアップも載っているのでおすすめの本です!

 

 

 

 

 

 

 

 

【おすすめ本89】『辛いレシピ!超おいしい!』おおつきちひろ

『辛いレシピ!超おいしい!』

おおつきちひろ

2000年 講談社発行

 

ここ数ヶ月、辛いものが食べたくてしょうがない。

週末のお昼は辛いものを自分で作って食べる、

というのがお約束になっている。

 

ストレス発散になっているような。

 

 

そんなわけで、辛いレシピが沢山載っている本をご紹介。

 

 

この本をおすすめしたい人

  • 辛い食べ物が好きな人
  • 辛い食べ物を手作りしたい人
  • 辛い食べ物のレシピの幅を広げたい人
  • いろいろな国の辛い食べ物を作ってみたい人

 

著者紹介

おおつきちひろ

 

東京生まれ。

大学で幼児教育を専攻。

OL生活を経て育児雑誌の編集者となる。

1980年、9歳の息子を連れてスペインに留学し、語学研修のみならず、マドリードの料理学校でライセンスを取得。

東京・青山のスペイン料理店「サン・イシドロ」シェフを経て、現在はレストランの総合プロデュースうを手がけ、新しいお店を準備中。

以下略

 

『辛いレシピ!超おいしい!』より引用

 

 

この本のおすすめポイント

  • 韓国・インドだけではなく、メキシコ、スペインなどの辛い料理が載っている
  • 赤唐辛子・青唐辛子の種類、山椒などのスパイスの一覧が楽しい
  • 「たくさん作ったとき、あまったときは」が載っているので、アレンジがきく

 

心に残った点・役に立った点

 
世界各国の辛味料理

辛い料理といえば、

韓国料理、タイ料理、カレーなどがメジャー。

 

でもこの本にはメキシコ料理やスペイン料理、日本料理も載っている。

(でもそれぞれ2つづつではあるが)

 

なので、豆板醤、コチュジャン、カレー粉以外の辛味を味わえるのは新鮮。

 

”辛すき焼き”なんていうのも載っていて、

すき焼きの辛いバージョンというのは新鮮。

 

 

かんたんなレシピも

全体的に、スパイスを多用したレシピが多いので、

いざ作ろうと思ったら何種類かのスパイスを揃えなくては作れないものも多いのがネックといえばネック。

 

だけど、一部シンプルなレシピも。

 

f:id:nonko-h:20220417123519j:plain

 

これは実際に作ってみた、「あとひききゅうり」

 

きゅうり、にんにく、乾燥唐辛子、酢、きび砂糖もしくは三温糖、塩のみで作れる。

 

作り方はとてもかんたん。

 

箸休めとしてお弁当にいれたら、

部屋にちょっとにんにくの臭いがちょっとただよってしまったので、

家で食べるようかなぁと。

 

他にも、

玉ねぎ、乾燥唐辛子、サラダ油、砂糖、酒、しょうゆだけで作れる「赤唐辛子いため」、小松菜、笹かまぼこ、わさび、さしみ醤油で作る「おひたしわさびじょうゆ」などもシンプルレシピ。

 

どちらかというと、

スパイスを買い揃えるのを面倒に感じず楽しめる人向けの料理本かもしれない。

 

自分の辛いレシピの幅を広げたい人、

楽しみながら作れる人、おすすめです。

 

 

 
 

 

【おすすめ本88】『上流階級 富久丸百貨店外商部Ⅲ』 高殿円 ※トッカン作者

『上流階級 富久丸百貨店外商部Ⅲ』

高殿 円

2021年4月 株式会社 小学館発行

 

百貨店 デパートが好きだ。

 

子供の頃、デパートに近いところに住んでいたので、

デパートに楽しい思い出がたくさんあるからかも。

 

歩行者天国とか、子供心には本当に楽しかった。

お子様ランチとかホットケーキとかはデパートの思い出の味。

 

デパートは江戸時代から続くところも多いのに、それが無くなっていくのが寂しい。

これも、時代の流れかもしれないけど。

 

上流階級は1も2も読んできたが、

今回の3はそんな世の中の流れに沿った内容。

 

従来の顧客お金持ちの奥様だけではなく、

ネットの時代になって自分の力で財を成した女性が出てくる。

 

従来の外商の世界を見る1、2も面白かったが、

私は今回の3が一番面白く読めたので、ご紹介。

 

f:id:nonko-h:20220416170229j:plain

 

この本をおすすめしたい人

  • 百貨店 デパートが好きな人
  • 外商の世界を知りたい人
  • 高殿円さんの小説が好きな人
  • 仕事を頑張っているけどふと人生を考えてしまう女性達

 

著者紹介

高殿 円(たかどの まどか)

兵庫県生まれ。

2000年に『マグダミリア 三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー。

『トッカン 特別国税徴収官』『上流階級』はドラマ化。

ほか「シャーリー・ホームズ」シリーズや『政略結婚』『グランドシャトー』『35歳、働き女子よ城を持て!』など著者多数。

 

『上流階級 富久丸百貨店外商部Ⅲ』より引用

 

 

この本のおすすめポイント

  • 主人公 鮫島静緒の頑張りに自分も励まされる
  • リッチで華やかな外商の世界が読んでいて楽しい
  • アラフォー女性に立ちはだかる問題が身につまされる
  • ジェンダーや結婚、仕事、終活などのあり方を読みながら考えさせられる

 

 

心に残った点・役に立った点

私は、親の謙遜の道具じゃない

※この先はネタバレ含みます

 

作中に登場する鞘師という女性。

 

美容整形に興味がある独身の40代女性で、両親と三人ぐらしの投資家。

引きこもりの経験も、いまや投資家教室や講演に生かされている。

スイーツ好きで体型を気にしている。

 

『上流階級 富久丸百貨店外商部Ⅲ』より引用

 

 

”外商”という世界に独身で引きこもり経験あり、

ネットで投資をしているので、外で働いているわけでもない。

 

でも、とんでもなくお金を持っている。

 

と、いう今の時代ならではの登場人物。

 

 「どうしても『大丈夫』のために結婚はしたくなくて、自分で運用をはじめたら思いのほかうまくいって、一気に人生が楽しくなった。親の『大丈夫』のために備える男受けするワンピースを買わなくてもいい。好きなブランド品を買える。結婚相談所の人に言われたの。ブランド品のバッグを持っていくと、男の人に金遣いの荒い女だと思われますよって。金遣いの荒い女でなにが悪いの?結婚しても財布は別にすればなんの問題もないよね。見も知らぬ異性に『大丈夫』の基準をつくられるのも気持ちが悪かった。いままでは、親のお金だったから、親の決めたガイドラインに従うしかなかった。でもこれからは違う。なのに、親は言うの。『痩せろ』って」

 鞘師さんの記事が載っている雑誌はいち早く買って、お友達たちに自慢するくせに、必ず最後は容姿をディスる

 

第八章 外商員、買い占める より引用

 

これはその登場人物、鞘師さんのセリフ部分。

 

とても共感。

 

昔ある外車に乗っていた事があるが、その時に母に

「外車なんて乗っていると、友達いなくなるよ」

と。

 

別にその外車はめちゃくちゃ高いわけではないのに、

(でも別に高い外車に乗っていてもいいわけだが)

それで友達がいなくなるとは。

 

私の両親は、とにかく体裁を気にする親だったので、

本当にすべてがそうで息苦しかった。

 

今となっては、両親が心配してくれたのがわかるが、

昔は怒りしか感じなかった。

 

そしてそれが自分の中で理解したつもりになっているから、

どんどん心のなかに溜まっていく。

 

思考でしか理解していないから、

理解して許したつもりだが怒りになっているのにも気がつかない。

 

>ブランド品のバッグを持っていくと、男の人に金遣いの荒い女だと思われますよって。

 

この小説の中では、

結婚相談所の人が言ったセリフとして書かれているが、

こういうことは女の友達も言ったりする、アドバイスとして。

 

あれは何なんだろうねぇ。

 

 

親には”そのままの自分”を受け入れてもらいたいのが子供。

だけど、一番”そのままの自分”を受け入れられないのも私自身だった。

 

 

あんまりにもしんどいから、ついにメールでキレた。

中略

『なぜ私に対してそんなに無遠慮な言葉を吐くのか。人の容姿をどうこう言うことが、どんなにマナー違反で相手を傷つけるのかなぜ考えないのか』。そしたら、すぐにこんなふうな返事がきた。『あなたがかわいいから言っているのよ。他人だったらこんな事を言わない。あなたのためを思っていっているのよ。家族だから』」

 『家族だから』相手が傷つくことも平気で言うし、だれかの前に無遠慮に自分の子や姪を貶める。それが謙虚で、人間関係を円滑にまわす術だと、長らく日本の社会はあたりまえのように受け止めてきた。

 

第八章 外商員、買い占める より引用

 

これはうちの親も言っていたなぁ。

「あなたのためを思っていっている」

 

あなたのためを思ってと、

胸に突き刺さるナイフのような事を言う、よかれと思って。

 

そして、腹を割って話し合える年齢になってその事を親に言うと、

「今更なにを言っているの?」

というのだ。

 

と、ここまで書いて気がいついた。

 

私も同じようなことをしていることに。

主人に。

よかれと思って。

私しか言わないんだからって。

 

これはきっと私の心の中にまだいろんな事が残っているんだなぁと気がついた。

 

この小説は、

エンターテイメントとして楽しく読める。

 

だけど、女性は身につまされたり共感する部分があるかもしれない。

 

私はデパートが大好きなので、

買い物シーンを読んでいるだけでも楽しめた。

 

おすすめです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おすすめ本87】『やらないことを決めなさい』鳥原隆志 インバスケット研究所 所長

『やらないことを決めなさい』

インバスケット研究所 所長 島原隆志

2015年 株式会社マガジンハウス 発行

 

仕事でやらなければいけないことは、

手帳にリスト化している。

 

だから漏れがあるというトラブルが無いけど、

急ぎではないけれどやらなければいけないこと、

重要だけど緊急ではないことをいつまでも手がつけられないことがとても気になっていて、毎日モヤモヤ。

 

この本を読み、実行してみようという点があったのでご紹介。

 

f:id:nonko-h:20220320175606j:plain

この本をおすすめしたい人

  • 仕事はすべてやらなければいけないと思っている人
  • いつも時間が無いと感じている人
  • やらなければいけない優先順位を設定できない人
  • 毎日残業で疲れている人

 

著者紹介

鳥原隆志(とりはらたかし)

株式会社インバスケット研究所代表取締役

インバスケット・コンサルタント

1972年生まれ。

大手流通業にて精肉や家具、ワインなどさまざまな販売部門を経験し、スーパーバイザー(店舗指導員)として店舗指導や問題解決業務に従事する。

昇進試験等にインバスケットに出会い、研究とトレーニングを開始する。

その経験と問題解決スキルを活かし、株式会社インバスケット研究所を設立し、主に法人向けのインバスケット教材開発と導入サポートを行う。講演や研修及びテレビや雑誌でも活躍中。日本のインバスケット第一人者として、最近は国内だけではなく海外でも活動している。

(以下略)

『やらないことを決めなさい』より引用

 

 

この本のおすすめポイント

  • 優先順位とは仕事の順番を決めることではないとわかる
  • すべてをやろうとする流れから抜け出せる
  • 仕事を全部しなくても良いと思考を変えられる
  • 仕事の基準を自分で決められるようになる
  • 時間を生み出そうという意識を持てる

 

心に残った点・役に立った点

 

優先順位とは、仕事の順番を決めることではない

 優先順位とは仕事の順番を付けることではありません。

(中略)

優先順位設定の本質、それは「やること」と「やらないこと」を決めることです。

ですから先のご質問の「すべてをやろう」という前提で、順番を付けるのは間違いなのです。

 

1章 すべてやろうとする流れから抜け出せ より引用

 

「優先順位とは仕事の順番を付けることではない」

 

これ、びっくりしませんか?

私はびっくりしました。

 

つまり、今までやらなければならないと思っていた仕事をやめる判断をしなければならないということ。

 

この行動が、「すべてができないモヤモヤ状態」から脱出させてくれるとのこと。

 

「すべてができないモヤモヤ状態」

これは本当にいつも感じていること。

 

だけど、やらなければならないと思っていた仕事をやめる判断をしなければならない。

この部分には、出来るのか?やらなければならないと思っている仕事はやめるっていうのは可能なのか?と抵抗感を感じた。

 

でも、自分が抵抗感を感じる部分に突破口があることが多いので、

きっと今の自分に必要な部分なんだろうなと。

 

・今日はどれだけ仕事をしたか、と考えてはいけない

・「すべてをやりたい」という欲を「時間を生み出したい」という欲に切り替える

 

「どれだけの仕事を処理できたか」と考えるのは、量的思考

量的思考は余計な仕事を多く生み出してしまう

本当にやらなければならない仕事を進めるのが、質的思考

 

これを読んで、今までの私は

「すべての仕事が大事」

という量的思考をしていたことがわかった。

 

この部分を攻略していく行動が必要なのだなと。

 

・すべてに仕事は100点を取ることが出来ないし、それを目指すべきではない。

・100点を取らなければならない仕事は一部分である。

 

なるほど。

 

自分の中の基準を作る

優先順位設定を決める場合は、

「緊急度」と「重要度」の2つの基準から決める。

 

1.緊急度=「期限」や「納期」などの時間の軸

時間がたつにつれてリスクや失うものが大きくなる場合に使う

(期限が迫っているからと言って、必ず緊急度が高いかというと必ずしもそうではないこともある)

 

・緊急度を巡って失敗が発生しやすい時

「急ぎでお願い」「後でいいよ」

こういう指示は要注意

何か頼まれた時、具体的な期限を聞く

(「後でいい」などと不明確な期限を指定されたら、こちらから明確な期限を伝えることで緊急度の区分け基準を明確にできる)

 

この部分は、気をつけなければいけないこととして早速心がけようと思う。

 

2.重要度には主観を入れない(「影響度」という定量的に見直すプロセスを入れる)

 

重要度を影響度で考えると、

今まで重要だと思っていたものも案外影響が低いものかもしれない。

 

やろうとしている仕事をピックアップして、重要度を付ける。

それらを「影響度」の損失という見方で検証(その仕事をしなかったら具体的にどのような損失が出るのか?と考える)

 

これは、今まで影響度で仕事を考えたことがないから、

慣れるまで練習が必要かもしれない。

新しいチャレンジ、やってみようと思う。

 

マトリクス思考で考える

マトリクスの意味は「行と列」。

ある基準を縦軸と横軸に取り、そこに案件を分布させる分析手法。

 

この本で勧めているのは、

「緊急度」と「重要度(影響度)」の2つの軸を使いマトリクスを作る方法。

(この本では149ページに例のマトリクスが載っているので気になった方はそちらを)

 

これが「優先順位実行マトリクス」

 

これによって、

A象限、B象限、C象限、D象限にわけることができる。

 

・A象限

緊急かつ重要な案件のグループ

 

・B象限

緊急ではないが重要な案件のグループ

 

・C象限

緊急ではあるが重要でない案件のグループ

 

・D象限

緊急でも重要でもない案件のグループ

 

優先順位を上げなければならないのは、B象限

 

cとD象限の仕事には力をいれない。

Bに力を集中させる。

 

【黄金のサイクル】

Bが増え、Aが減りCが減り、さらにBが増えること

 

B象限に力を入れると仕事が結果的に減る

 

だが、時間の余裕がなくB象限ができない人が多いそうだ。

だから、先に計画を入れること。

 

この「優先順位実行マトリクス」、

早速手帳に書き込んだ。

来週の仕事から早速マトリクスを使って仕事をしてみようと思う。

 

この「優先順位実行マトリクス」、

やってみたい方にはこの本をおすすめします。

 

 

【おすすめ本86】『残業ゼロの仕事のルール』鳥原隆志 ※捨てる「思考」で生産性が劇的に上がる

『捨てる「思考」で生産性が劇的に上がる 残業ゼロの仕事のルール』

島原隆志

2017年 PHPエディターズ・グループ 発行

 

 

今週の月曜日、出社してメールを開けたら

本社の担当者からのメール。

 

メールが送られた時間をみてびっくり。

日曜日に23時台。

 

今、本社のその部署は今ものすごく大きな案件を抱えていて、

大変な状況なのは知っていた。

しかし、日曜日の夜(深夜)に会社にいるということは、

当然土曜日も出勤しているであろうし、平日で終わらないほどの仕事量なはず。

 

これは辛い。

 

以前(違う会社だが)、私も深夜まで仕事をしていたことがあり、

実家の両親にも心配をかけた(いつも仕事中で携帯がつながらないと)

頑張っているのに、母からは「そんなにまで仕事して何かあっても、会社は何もしてくれないよ」と言われた。

 

その言葉は、心配からだったと思うし、

本当にそうだ、、、と心の底から思ったが、

でもどうすりゃいいの!とも思った。

 

今は、

「明日できる仕事は明日やろう」

というスタンスで、残業はたまにせずほとんど定時の10分後とかに会社を出ている。

 

が!決して仕事の仕方がうまくなったわけでもなく、強制的に帰っているだけだ。

これでいいのか、と自分の仕事の仕方に疑問を感じ、読んでみたのがこの本。

 

 

 

f:id:nonko-h:20220317174313j:plain

 

 

 

 

この本をおすすめしたい人

  • 仕事のやり方を変えたい人
  • 仕事に追われている人
  • 今の自分の仕事の仕方がおかしいと感じている人
  • 残業を減らしたい人
  • 仕事の効率化では仕事量が減らなかった人

 

著者紹介

島原隆志 Takashi Torihara

 

株式会社インバスケット研究所代表取締役

インバスケット・コンサルタント

1972年生まれ。

大手流通業にて精肉や家具、ワインなどさまざまな販売部門を経験し、スーパーバイザー(店舗指導員)として店舗指導や問題解決業務に従事する。

昇進試験時にインバスケットに出会い、研究とトレーニングを開始する。その経験と問題解決スキルを活かし、株式会社インバスケット研究所を設立し、主に法人向けのインバスケット教材開発と導入サポートを行う。

講演や研修及びテレビや雑誌でも活躍中。日本のインバスケット第一人者として、最近は国内だけではなく海外でも活動している。

(以下略)

『残業ゼロの仕事のルール』より引用

 

 

この本のおすすめポイント

  • 仕事の効率アップではなく仕事の考え方を変える事が目的に書かれている
  • 限られた時間の中で成果を上げることで結果として残業ゼロにする考え方
  • 今まで以上に仕事をするという考え方から何をやらなくていいかという考えを身につけられる

 

 

心に残った点・役に立った点

 
仕事の勘違い

・すべての仕事をやらなければいけない

・頑張れば品質が上がる

・会社にいる時間と仕事の結果や評価は比例する

 

作者が実際にインバスケットという能力向上ツールで、研修や昇進・昇格試験を通じて1万名以上の人を教育してきて、およそ9割の人に仕事の進め方や働き方に関する大きな勘違いが見られたというのが上記3つ。

 

いやー、耳が痛い。

 

私も、

・すべての仕事をやらなければいけない

・頑張れば品質が上がる

と、思っていたから。

ということで、つながるのが、

「どうすれば仕事が減るか」を考える

 

0-2 あなたの仕事に大変革を起こす-仕事スタイルを見直そう

というチャプター。

 

作者は、前職のお大手スーパーで店舗マネージャーをしていた時、

早朝から深夜まで働き、ほとんど休みをとらず働いていたら体は限界。

「このままやっていると自分は死ぬのではないか?」と働き方に疑問の種が生まれた矢先、心臓に違和感。

診断の結果は、不整脈

無理な仕事を続けた代償として、自分の余暇、趣味の時間だけではなく、健康までも失おうとしていたそうだ。

 

「やばいな」と思ったのは、不整脈より、自分自身が働きすぎていると認識していなかったことです。

 

0-2 あなたの仕事に大変革を起こすより引用

 

この一文を読んでドキッとした方もいるのでは。

 

 

このままではいけないということで、

 

「どうすれば仕事が早く終わるか」

「どうすれば仕事が減るか」

という考え方にシフトしたそうだ。

この考え方の違いが「大改革」だったそうだ。

その少しの考え方の違いで、行動は180度変わる。

 

 

「すぐやる」で2ヶ月で変わる

 

つまり、仕事のスピードをあげたり、効率化をしても、間に合わなくなる時が来る。

 

「いつかやろう」から「すぐやる」へ

意識だけではなく、行動を変えてこそ結果が変わる。

 

この本を読んで「気づきを仕事に活かすよう意識する」では何も変わらない。

1つでもいいので、具体的な行動に移すこと。

 

行動を変えた結果を認識するまでおよそ2ヶ月だそうだ。

 

 ロンドンでの私の講演を聴いて、あるインフラ系企業の女性マネージャーが行動を変えました。今まですべてのメールに返信していたのを、1日1通返信しないと決めて実行したのです。

 たった、1通のメールを返信しないという小さな行動ですが、2ヶ月後、彼女はメールで「上司から最近の仕事ぶりをほめてもらった」と実況を報告してくれました。

 

0-3 2カ月であなたの仕事が劇的に変わる-「いつかやろう」から「すぐやる」へ

より引用

 

 この女性マネージャーの例を読んだとき、

なかなかの抵抗感を感じた。

 

「メールに返信しないというのはいいのか?」

「1通返信しないだけでそんなに変わるのだろうか?」

と。

 

私の今の現状はメールには全部返信している状態。

 

しかも、失礼な印象にならないように、

誤解をうまないようにと結構な時間をかけて書いている。

 

このわたしの状態は変えなければいけないと、

この本を読んで突きつけられた。

 

 

石橋を一度叩いて全速力で渡る

 

 良い判断とは、慎重に判断することでも分析することでもありません。判断したことを素早く実行することです。

 ですから、石橋を一度叩いて大丈夫だとわかったら、全速力で渡り切るのが正しい判断ですし、良い判断だといえるでしょう。

 判断しても実行が遅い人は、その判断は間違っていたときのリスクを考えすぎています。その証拠として他人が下した判断なら迷わず実行します。

 

 26仕事の仕方をデザインする-パターン化すると生産性が下がる より引用

 

 

この文を読んだときには、ちょっとした衝撃。

確かに、私も他人が下した判断の方が実行が早いような。

 

自分で下した判断の時は迷いがあって、

実行に移すまでが遅い。

 

このことに初めて気がついた。

要するに時間の無駄とこの部分の生産性が低い。

 

この点を明日から、すぐ気をつけてみよう、行動してみようと思う。

 

この本を読んで、

「別の目新しいことは書いていない」

と思う人も多いかもしれない。

 

だが、仕事の生産性をあげるということに、

誰も知らない方法、今まで誰も提唱していないことは無いのだろうと思う。

 

考え方を変えて、行動に移す。

(自分が仕事を抱え込んで全部自分でしたがっており、それが良いことだと思っていた事にも気がついた)

 

それを肝に銘じる事ができたので、

私にとっては読んで良かった本。

 

興味がある方はぜひどうぞ。

 

 

 
 

 

 

 

 

【おすすめ本85】『仕事で差がつく根回し力』菊原智明 トップ1%の人だけが持っている超実践ノウハウ

『仕事で差がつく根回し力』

菊原智明

2014年 株式会社青春出版社 発行

 

 

同じ会社の経理の女性と話していた時の事。

 

「何か話を通したいときは、あらかじめ社長にちょっと言っておくと通るのが早い。前の支店長はその辺がとても上手だった。」

 

「その支店長は、本社から人が出張できた時には、ちょっとお土産になるようなネタを用意していた。例えば決まりそうな契約の話とか。そうすると本社の人も本社に戻った時に社長にいい報告ができると喜ぶ。」

 

今の支店のトップは残念ながらそういうことが全くできない人なので、

支店のイメージも良くないような気がする。

 

やはりそういうことがうまくできるかできないかで、

かなり違うののだなぁと実感。

 

そしてもれなく私もそのあたりは意識してこなかったので、苦手。

で、「私に足りなかったのは根回しかも」ということで読んだ本。

 

かなり、なるほどなぁーだったのでご紹介。

 

f:id:nonko-h:20220220173932j:plain



この本をおすすめしたい人

  • 仕事で頑張っているのに結果がついてこない人
  • 営業職だが結果がついてこないと悩む人
  • 企画や提案がなかなか上に通らない人
  • 商談が苦手な人
  • あと一歩で契約を逃した経験がある人
  • ”根回し”ってどういう風に?と疑問に思う人

 

 

著者紹介

 

菊原智明(きくはら 智明)

 

営業コンサルタント関東学園大学経済学部講師。

95年に大学卒業後、トヨタホームに入社。

7年間、クビ寸前の売れない営業マン時代を過ごすも、仕事スタイルを一変させた結果、4年間連続トップ営業マンに躍進。

2004年には全国№1営業マンの座も獲得。

06に独立し、経営者や営業マンに向けてのコンサルティング活動を開始。

また、日本で初めて、大学生に向けての実践的な”営業の授業”をしている。

主な著書に、『訪問しないで「売れる営業」に変わる本』(大和出版)、『「稼げる営業マン」と「ダメ営業マン」の習慣』(明日香出版社)、『7年間ダメだった私が4年連続№1営業に変わった「人を動かす」話し方』(日本能率協会マネジメントセンター)など多数。

 

『仕事で差がつく根回し力』より引用

 

 

 

 

この本のおすすめポイント

  • ”根回し”のイメージを覆す基本的な事(だけどやっていなかったこと)が書いてある
  • 新書版なのでコンパクト、通勤のカバンにも入れやすい
  • 著者がハウスメーカー時代に行って結果が出たことが書いてあるので実践的
  • 難しい”根回し”が書いてあるわけではないのでやってみようという気になる

 

 

根回し力とは

お客様から無理難題を言われたあげく、やっとのことで商談をまとめます。

 それを会社に持ち帰り、今度は上司に条件を提出。すると、ろくに見ないうちに、「こんな儲からない条件で決済が下りるワケないだろう!」

と一括されたりします。

 (中略)

 そのいっぽうで、かなりの無理を言っても聞き入れてもらえる人が、社内にはいたりします。

 「いやぁ~、お客様にだいぶ絞られちゃいましてね。追加で儲けますからなんとか決済をお願いしますよぉ~」という要望に対して、

「しょうがないなぁ。今回だけだそ」と簡単に決済をもらえたりするのです。

 

1章 「自分」を上手に通す根回し力 より引用

 

 

 

これは、本当によくわかる!

こういう事って、確かにある!

こういう人って、確かにいる!

 

と、膝を打ちたくなるような内容。

 

そうか、それが根回しがうまい人との違いだったか、、、、。

 

こういう根回し上手な人は「コミュニケーションは時間よりも接触頻度が大事」ということを経験的に知っているとのこと。

 

心理学の世界では「ザイアンスの法則」として有名なもの。

 

上司との関係では、何時間もべったりとつきまとうより、5秒のコミュニケーション・声かけを繰り返したほうが効果的ということ。

 

これは、億劫がらずに心がけよう。

 

 

 

「できる人」×「できない人」の言い方の違い

 

仕事ができる人たちは気の利いた根回しフレーズを使うそう。

 

  • 仕事相手を飲み会などに誘う時

 できない人は「〇〇さんも来ませんか?」と普通に誘う

 できる人は「〇〇さんが来ないと始まらないですから!」と相手を乗せるように誘う

 

  • 上司に相談を持ちかける時

 できない人は「困ったことが起きまして」と上司の都合を考えずに相談を始める

 できる人は「相談したいことがあるのですが、今日、5分ほどお時間いただけますか?」とアポイントを取ってから相談する

 

  • 部下から相談があった時

 できない上司は「いま、忙しいんだ。あとにして」と突っぱねる

 できる上司は「いまは忙しいけど、16時以降であれば少し時間が取れるぞ」と相談がある意思があることを伝える

 

  • お客様との商談をまとめる時

 できない営業マンは突然「これで決めてください!」とテーブルに頭をつけてお願いする

 できる営業マンは「次は大事なお話をしたいので2時間お取りいただけますか?」と前もってお客様に心の準備をしてもらっている

 

などなど、、、、。

 

ちょっとした言葉の使い方の違い。

だが、受ける印象が違う。

 

こういった言葉の使い方は、この本を読んで参考になった。

 

 

忙しい仕事相手が一番望んでいる根回しとは

 

決済を通すのに苦労しているビジネスマンの話は勉強になった。

 

上司が求めていたのは、

無駄に時間がかかる昔からの根回しではなく、時間短縮につながるような根回しだった。

 

具体的な方法としては、

 

・企画書の趣旨をリストアップしておく

・まずは1分で概略を説明する

・問題点をハッキリさせておく

 

などなど。

 

忙しい上司は色々な仕事を抱えており、忙しい立場の人が多い。

なによりも”短時間で理解できる資料”を望んでいる。

 

この点は今後、しっかり実行していきたい。

私はかなりいきあたりばったりで説明していたことがこれを読んで自覚することができた。

 

 

なんでも反対したがる上司との事前交渉のコツ

 

企画を通す上で一番のネックになること。

それは反対意見を言ってくる人。

偉い人であればあるほど影響力は大きく、そのひと事で一瞬にしていままでの苦労が吹き飛ぶこともあるもの。

 

こういった場合は、無理に相手を説き伏せようとしてはいけない。

 

うーん、ではどうすれば?

 

そうなる前にやっておくべきこと。

 

企画を通す上でキーマンになりそうな人を、

あらかじめ仲間に巻き込む根回しをしておくこと。

 

手ごわい相手には、社内であれ取引先であれ、

あらかじめ仲間に巻き込むための根回しをしておく。

一言でも相談しておけば、土壇場でテーブルをひっくり返されるようなことはなくなる。

 

 

会社の社長がうるさいタイプやワンマンタイプだと、

気が重くてやらない根回し(私もそうかも)

 

それを億劫がらずにやることによって、

土壇場で反対して打つ手がなくなるということはなくなる、、、ということ。

 

うん、これは心がけよう。

 

 

などなど。

根回しというと、政治家などがすることのように良くないイメージがあるが、

事前に言葉や行いで根回しすることによって

スムーズに事を運べるようになる。

 

本当に、根回しということは私には足りなかった事。

 

私のように、ストレートにしか仕事をしてこなかった人(それによって何かが自分には足りないと)その自覚がある人、おすすめです!