辛い時にはいつも本があった

辛い時にはいつも本があった

辛い時、苦しい時、悲しい時に書店に行くといつもその時の気持ちにぴったりの本との出会いがありました。

【おすすめ本76】『渋谷ではたらく社長の告白』サイバーエージェント 藤田晋

『渋谷ではたらく社長の告白』

藤田晋

2005年発行 株式会社アメーバブックス 

 

 

私の父は、学生時代麻雀をかなりしたらしい。

 

麻雀の話はそれほど聞いたことがないが、

他の人にはろくでも無い内容でも、私は面白く聞けた。

(ちなみに父は雀鬼の桜井の本も持っていて「考え方が商売に役に立った」と言っている笑)

 

父の事があるかどうかはわからないが、

学生時代、ちょっとぐらいろくでも無いことを体験した人の方がなんと無く好きで親近感を持つ。

 

この本の著者、藤田晋さんは

私の中では”麻雀が強い人”。

 

IT業界にいるのに、

(今どき)麻雀が好きな人。

(麻雀は私の子供の頃にくらべ廃れたように思うので)

 

そのギャップで、何故か好感を持っていたので、

興味を持って手にとった本。

(2005年とだいぶ古い本だが)

 

f:id:nonko-h:20211106123327j:plain

 

この本をおすすめしたい人

 

この本のおすすめポイント

  • なぜだか仕事のモチベーションが上がる
  • 自分の意志ならハードに働くことが決して悪いことではないと思える
  • 純粋に面白くてページを捲る手がとまらない
  • 営業系のIT企業の社長の目で書かれた本(プログラマー出身ではない)

 

心に残った点・役に立った点

 

人間関係の間で

この本は、人間関係においてもかなり赤裸々にかかれている。

 

起業する時に裏切ってしまった人(まだ24歳!)、

結果的に切り捨てていった人たち。

 

若き日のホリエモンもちょこっと出てくる。

 

そして、楽天三木谷社長と藤田さんのつながりは有名だが、

もちろんその事も書かれている。

 

やっぱり、今も昔も会社も仕事も人間同士の関係でできているんだなぁと、

思わせられる。

 

あの時代の熱く濃厚な人たちが書かれている。

 

 

学生時代からスタートは始まっていた

 

驚いたのは、大学生時代に”スーツを着る仕事”のアルバイトを始めたこと。

それもかなりハードに。

 

卒業したくない、

社会に出て仕事をする事に漠然と不安を感じていた私にとっては、

かなり驚き。

 

そうか。

抜きん出ている人っていうのは、

学生時代からスタートを切っているのだ。

 

就職も流されるまま決めた私にとっては、

ある種の羨望を感じる。

 

要するに、学生時代から

既に仕事にハマっていたそうなのだ。

 

ハマるほど仕事をしたことがあるのか?

思わず自問自答。

 

生活の殆ど、

意識の殆ど、

与えられた時間の殆どを使って仕事をすれば、

それは自ずと結果もついてくるだろう。

 

自分の意志で、したくてする事が仕事。

 

ハードに働く事は、

今の時代問題に思われるだろうが、

それだけ情熱を傾けられることが羨ましい。

 

仕事は一日の時間の大半を費やす事なわけで、

お金のためだけではなく、こんな風に自分のありったけを傾けられたら。

 

毎日が成長しそう。

 

そして、それをできる”若さ”というものが羨ましくもなる。

 

 

サイバーエージェントはこうして成長した

 

彼が奥菜恵さんと結婚した時は、

いかにも(その時彼は六本木ヒルズに住んでいたわけではないがヒルズ族とか言われていた)だなぁーと正直思った。

 

だが、その前に

自社の株で辛酸を嘗めていた事は知らなかった。

 

ネットバブルの崩壊は私自身、あまり体感が無かった。

その当時、パソコン関係の仕事をしていたのに(IT関係では無かった)

 

だから、この本を読んで

そうだったのかーと。

 

この本で書かれている情景はかなり辛い。

だが、読む側は今のサイバーエージェントを知っているから、

「あー、大変なこともあったんだなぁー。」という気持ちで読める。

ハッピーエンドを知っていて読めるのだ。

 

ちなみに、

「渋谷ではたらく社長のいち日」という本の最後の方にある章では、

奥菜恵さんと朝くつろぐ写真が載っている。

 

離婚するまでの1年ちょっとの短い間に出された本だったのねー。

 

物語としても面白く、

起業する際のリアルな体験記にもなっている。

 

自分にとって仕事とはも考えさせられた。

 

だいぶ前の本だけど、おすすめの本です。