辛い時にはいつも本があった

辛い時にはいつも本があった

辛い時、苦しい時、悲しい時に書店に行くといつもその時の気持ちにぴったりの本との出会いがありました。

【おすすめ本23】魅せる力 ブライアン・トレーシー+ロン・アーデン【和田裕美 監訳 本】

『魅せる力』 ブライアン・トレーシー+ロン・アーデン 

和田裕美 監訳 ダイアモンド社

 

2007年発行なのでちょっと古めの本。

 

ブライアン・トレーシーさんは、世界でも指折りのトレーナー、コンサルタント

高校を中退後、自分なりのアイディア、テクニックで大企業の重役までのぼりつめた人ということと、和田裕美さんがこの本にかかわっているという事で手に取った本。

 

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この本をおすすめしたい人

  • アイコンタクト、ボディランゲージなどを学びたい人
  • 人の話を聞く時の態度をもう一度見直したい人
  • ビジネスの場面での振る舞いを見直したい人
  • ”魅せる力”をシンプルに学びたい人
  • ビジネスの場で人に多く会う人

 

作者紹介

ブライアン・トレーシー(Brian Tracy)

 

アメリカでトップクラスのビジネス関連講演者であり、世界でも指折りのトレーナー、コンサルタント

高校を中退後、数年間の肉体労働を経てセールスマンの職を得、ビジネス界でその才能を発揮。

自分なりのアイデア、方法、テクニックを生かし、大企業の重役まで上りつめる。

30代で大学に入学し経営学修士を習得。22の会社と業界で働いた経験から、成功の秘訣を教えるセミナーを世界中で開催している。

(以下略)

 

 

ロン・アーデン(Ron Arden)

 

イギリスで生まれ育ったロン・アーデンは、スピーチのコーチの先駆者的存在として世界で広く認められている。

俳優/監督として長年にわたって素晴らしいキャリアを築き、アメリカと海外の両方で舞台芸術の教授としても活躍。

その後、演劇での豊富な経験をプレゼンテーションスキル向上のトレーニングに応用し、独特のコーチング法で”スピーチ・コーチの師”と呼ばれるようになる。

(以下略)

 

[監訳者]

和田裕美(わだ・ひろみ)

 

外資系教育会社日本ブリタニカでのフルコミッション営業時代、プレゼン後の成約率95%という圧倒的な営業力で日本でトップ、世界142社中2位の成績を収める。

女性初史上最年少の代理店支店長となった後、代理店制度廃止に伴いブリタニカ本社で企画室長、マーケティング部長を経て営業部長となり、全国100名の営業組織を統括する。

2001年のブリタニカ日本撤退に伴い独立し、株式会社ペリエを設立。営業コンサルタントとして多業種での営業組織作りに携わる。

(以下略

 

『魅せる力』より引用

 

 

この本のおすすめポイント

 

 「魅せる力」とは

 

「・・・・・彼は出会った人ひとりひとりに対して”まさにこの瞬間こそが大切なのだ”といわんばかりに自分の集中力のすべてを傾けていました。そんな彼からは、あたたかさがにじみ出ていました。

彼は自分の話し相手を心の底から好きになりたいと思っているように見えましたし、しかも、相手が自分を好きになってくれるかどうかなど、まったく気にかけていませんでした。(中略)

 ただ私に言えるのは、彼と対面したあのわずかな瞬間に、私は完全に彼の虜になってしまった、ということですーしかも元々私は彼の意見にはまったく賛同していませんでしたし、好きになるとも思っていなかったのに、です!」

 

これはプロの講演者であるマーク・サンボーンの言葉です。そして彼が出会った有名な人物とは、当時のアメリカ大統領、ビル・クリントンだったのです。

 

『魅せる力』Lesson1”魅せる力”って何? より引用

 

 

これを読んで、びっくり。

 

ビル・クリントンと言えば残念ながらその後の不倫などで失態を演じた人のイメージが強くて、そういう部分には注意をはらってはいなかったから。

 

だが、好きでもなく意見も異なる人を魅了するいう事は間違いなく人を引き付けるチャームを持っていたのだなぁと。

 

要するに、この本での”魅せる力”とは、マナーやルックスなどの事ではなく、共感関係を生み出し、その場にいる人を特別な気持ちにさせる能力の事。

 

  • 女性を魅了するには、男性を魅了するには、と相手の性別によってアドバイスが載っている
  • アイコンタクト、ボディランゲージなど、どちらかというと日本人は不得手というか、控え目な部分にもアドバイスがあること

 

このあたりがこの本ならではの特質かもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

心に残った点・役に立った点

ボディランゲージや視線の話など、

「そんな事は既に知っている」という感想を持つ人も多いかもしれない。

 

私も、読んだ当初思った。

 

だが、疲れている時や相手によって(!)そのあたりがおざなりになっていたかもしれないと気が付いた。

 

それだけではなく、早口かもしれないとも気が付いた。

(Lesson26 ゆっくり話す技術)

 

早口が問題になるのは、それが必然的にネガティブな印象を作り出してしまうことです。そこにポジティブな要素はなにひとつ生まれないのです。

 早口の人は、話し相手に考える余裕をまったくと言っていいほどあたえていません。

 

『魅せる力』Lesson26 ゆっくり話す技術 より引用

 

これはちょっとガーンとなった。

私は営業トークの時などは、勢いで話すことが多く、

きっと早口になっていると思う。

 

会話の速度を落とす、会話の中に無言の瞬間を作る事。

 

なるほど。

これにはゆっくり話す練習を重ねる事も大切だということだ。

やはり練習が必要ということ。

 

この本は海外の方が書いた本だが、

特に日本人は”間”を大事にするから、この心がけは私にとって必要という事がわかった。

 

相手に”自分は重要だ”と思わせる事。

これを心がけると、ビジネス(だけではなく普段の人間関係も)うまくいくということ。

 

それは、ヘコヘコすることではなく、話し方やボディランゲージなどで表現できるという事。

 

内容は、とてもシンプル。

もしかして物足りない人もいるかも。

しかし、興味を持った方は機会があれば読んでみると良いかも。