辛い時にはいつも本があった

辛い時にはいつも本があった

辛い時、苦しい時、悲しい時に書店に行くといつもその時の気持ちにぴったりの本との出会いがありました。

【おすすめ本24】和田式「営業」クリニック 和田裕美 【営業のお作法本】

和田式「営業」クリニック 和田裕美 明日香出版社

 

「本当の営業マナー(作法)について書いた」と著者がいうこの本。

軽く読めながらも参考になる部分があるので、ご紹介。

 

 

この本をおすすめめしたい人

  • 営業の仕事についたばかりの人
  • 営業をしてみたい人
  • 仕事で「相手を不快にさせない事」とは?を知りたい人
  • 和田裕美さんのファン
  • 堅苦しくない営業マナー本を読みたい人

作者紹介

和田裕美(わだ ひろみ)

 

 京都府生まれ。光華女子大学英文学科卒。

英会話学校の事務職をへて91年12月に英語教育プログラムを販売する日本ブリタニカ株式会社に入社。

営業で世界142社中2位、年収3800万円の個人記録を達成、渋谷区の長者番付にも名を連ねる。

同社で正社員となった後に最年少の営業部長に就任、全国の20支店、100名のスタッフの管理と教育にあたる。

2001年6月に有限会社ペリエ設立、大手から中小企業まで営業コンサルタントとして実績をあげている。企業研修や一般向けのセミナーなどの和田式営業クリニックも実施している。

 

和田式「営業」クリニックより引用

 

 

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この本のおすすめポイント

  • 語り口調なので、堅苦しくない
  • 難しいことは書いていないので理解しやすい
  • 基本的な営業マナーをマスターできる
  • 営業マナーのおさらいになる
  • 自分ではできているつもりになっていたけど、できていない事をチェックできる
  • 営業に対するハードルが下がりやってみようという気になる

 

 

 

 

 

心に残った点・役に立った点

 

この本の要点は、

「相手を不快にさせないこと」

そして、

出会って「こうでなきゃいけない」という形にこだわることではないということ。

 

堅苦しくない「営業のお作法」レクチャーがこの本。

 

売れる営業作法 4つの基本は、、、。

[時間管理]

[健康管理]

[金銭管理]

[感情管理]

 

この4つの基本をふまえた上で、

1章 身だしなみ編

2章 売れる営業の売れる身のこなし

3章 とっておきの組織論

4章 愛される作法

5章 すごい好感度アップでモテモテになれる方法

6章 見えない相手に自分を伝える 和田テク

7章 相手を敬う言葉で話す

8章 和田式 究極の接待マニュアル

9章 相手を思いやるのが究極のマナー

10章 感情のマナー

巻末付録 いまさら聞けない営業マナー 基本の基本

という流れで語られる。

 

 

 

 

 

活気のある会社と思われるための基本の電話応対

 

セミナーでは、

「言い方は自己流になってしまうので、統一された方がいいですよ」

とアドバイスするそう。

 

第一声は重要。

会社名が長いとか短いとか、社名の中で母音が重なる場合などでは、

できる限り統一して聞き取りやすくするべき、との事。

 

会社で、かけてきた人が聞き取りやすいように統一したり見直ししたりするという事は有効だろうなーと思う。

 

営業の人が出る前に、電話の第一声でお客さんに接する人も営業意識が必要という点は、本当にそうだなぁと。

 

 
ちょっとその電話1本いくら?(インバウンス編)

この項目に、

某企業の現場調査として、その会社が出している新聞折り込みのちらしにお客さんとして電話した時の例が載っている。

 

これが、本当に「あるある、こういう対応」という感じ。

だんだん電話をかけた時の意気込みがなえてくるというか。

 

 

最初の対応は、大抵の事務の人がする場合が多いわけだが、

それがちょっともったいない。

営業は、組織で売り上げるもので、オフィスにいるすべての人が、営業マンとしての意識が必要、とのこと。

 

この部分は、本当にためになった。

確かに、そうだ。

 

早速心がけようと思った。

 

ちなみに、この応対の模範解答もその章の最後に載っている。

 

その部分、3回は読んだものね。

そして、私もこのようにやってみようと思った。

 

電話に出るという事だけでも、

その会社で売るものに対して「共通のイメージ」を持っていることが大事というのもわかった。

 

他は、本当に基本的な部分だったが、

正直、「その位、もう知ってるよ」と思う人は多いと思う。

 

だから、この本は営業の基本マナーがきっちりできている人には物足りないかも。

だが、その基本的な「人に不快感を与えない」という部分をおさらいしたい人にはおすすめできる本。

 

 

仕事はチームでやるのです

そして、、、。

職場の付き合いは必要ないというアドバイスの本も多い。

(私も基本的にはそう思っている)

 

だがこの本には、

営業の世界は実力主義です。

だから中には

一匹狼で自分の数字にしか興味がなく

人付き合いの悪い人も当然います。

(お客さんとはなぜかうまくやっている)

残念なことに、そんな人は新年会も忘年会も

そそくさと帰ってしまうので

組織の空気を乱したり、

雰囲気まで壊したりします。

(中略)

もちろんそれでもいいのです。そう思ってもいいのです。

(中略)

ただし、だからといってそのような

あからさまな態度は、絶対によくないのです。

それにこういう態度はやはり損です。

組織の中では絶対にNGです。

こういう人は重宝がられますが

数字をいくら出しても上にに(昇進)できないですよ。

こういう人はあまり上司にも好かれないですよ。

 

『和田式「営業」クリニック』3章とっておきの組織論 より引用 

 

この部分を読んで、

うーむ、とうなってしまった。

 

作者は、人付き合いの悪い人を否定はしていない(もちろんそれでもいいのです。そう思ってもいいのです。)、と書いている。

だけど、重宝がられるけど昇進しないし上司にも好かれないと断言している。

 

結局、仕事もその人と付き合いやすいか、好きかどうかで決まっている部分も多いという事。

 

人付き合いが悪いのも否定はしないけど、損ですよという事。

 

仕事の場を見渡すと、確かに思い当たるふしもある。

 

仕事はチームでやるもの。

 

営業は、一人でやるものと思いがちでもあるよね。

(それもすごくわかる)

 

最近、職場でもチームでやるものと思っている人と、

個人でやるものと思っている人のいざこざを見たばかり。

 

だからこの部分は、この本を読んで考えさせられた。

 

著者のこの考えは、

昔風で人付き合いについて押しつけがましく感じる人もいるかもしれないけど、

現代でも人ってそんなにドライに変わらないから、

やっぱり大事なのかもしれないなぁと思った。

 

2004年発行で古いので、

本屋さんには並んではいない。

でも、興味を持って読んでみたい方は手に取ってみるのも良いかも。