この本は、和田裕美さんがはじめて書いた本(ひつじ書房発行)を、
文庫化するにあたって加筆したものという事。
一言で言うと、
営業をわくわくしながらするための、”読むビタミン”。
営業マニュアルというよりも、営業マインドの本かな。
軽く読めますので、ご紹介。
この本をおすすめしたい人
- 営業に配属されたばかりの人
- 営業の仕事をこれから始めてやる人
- 営業につきたい人
- 営業の仕事をもっと楽しくしたい人
作者紹介
和田裕美(わだ・ひろみ)
外資系英語教育会社の日本ブリタニカ(株)で個人売上世界第2位(142カ国)の営業実績をあげ、入社7年目(最短記録)で代理店の支社長となり、渋谷区の長者番付にも名を連ねる。
日本ブリタニカ社の営業部長に最年少で就任した後、独立。
営業コンサルティング、セールストレーニング、セールスツール製作など総合的な営業サポート事業を請け負う。
単なるテクニックではない「売れる人間力」を伝授、目覚ましい実績を上げ、他業種から高い評価を得ている。
講演会、セミナーでも活躍、リピート率98%という驚異的な数字を継続してあげている。
『営業のビタミン』より引用
この本のおすすめポイント
- 営業に対しての苦手意識がなくなるかも(?)
- 営業は押し売りのようなイメージで営業の仕事が嫌な人は考え方が変わるかも
- 営業の仕事についている人は再チェックできる
- 軽く気軽に読める
- 営業の仕事についてみたい人の後押しになる
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心に残った点・役に立った点
営業は”感性の仕事”
これからも技術の進化はどんどん進み、人の手が必要ではなくなっていく。
人間にしかできない仕事というのは、人間の感性が必要な仕事です。
管理職、営業職、開発、クリエイティブな仕事(一部のデザインなどは新しいソフトが誕生するたびに自分もバージョンアップが必要になる)、企画、そして芸術などがその類ではないでしょうか?
その中でも営業のスキルは、まさに人にしかできない感性の必要な仕事です。どうしてかって?
営業職は人の「感情」を動かす仕事だからです。
『営業のビタミン』営業は「熱く」なくちゃ! より引用
”感性”というと、デザイナー(広告や服飾など)を思い浮かべるけど、
そう言われると、営業もクリエイティブ。
営業トークもその人の個性を合わせていかようにも工夫できるし。
先日、八百屋のおじさんが「この大根はどう?今日入荷したばっかり。あと3本しかないから買っといたらいいよ。甘いから、そのまま大根おろしで食べてもおいしいよ!」という情報提供をしてくれました。
これもある種の営業です。
『営業のビタミン』営業は「熱く」なくちゃ! より引用
これは確かに!
昔は、商店街に魚屋さんや果物やさんなどがあって、
みんなこういう商売していたなー。
こういう一言で、本当に買ってしまうんだよなー、それもちょっと楽しい気分が残る買い物になったりする。
営業のスキルって、どんな仕事でも関係あるかもしれない。
自分をアピールするのも営業といえば営業だし。
結局、この本で”究極の営業マインド”と結論付けているのは、
どんな時でも自分を高く売るかことができるかどうか。
やっぱり、断る理由は色々あるだろうけど(コストや時期など)、
結局買う人は自分が好意を持てる人から気分よく買いたいということ(これは法人であっても)
仕事って、結局好き・嫌いでなりたっているのだと思う。
(そこにもっともな社会的理由をつけているだけ)
商品そのものよりも”買った後の効果”を説明しよう
これは、個人的に役に立った。
今までは、営業するものをアピールすること(メリットとか)が多かったが、
買った後の効果というのは、なるほど!だ。
この点は、自分なりに工夫して取り入れてみようと思う。
読んでみて、最初の方よりも本の後半部分の方が私には有益だった。
前半の”売れる営業”に必要な「三つの能力」と「五つの財産」は、
割とありきたりに思えてしまった。
「7章 部下がいる人、いつかは独立したい人へ」
は、対象となる人に参考になるかもしれない。
ただ、章のボリュームは少ないので、内容に期待しすぎない方がよいかも。
読んだ後で、
営業に対するネガティブな思い込みが無くなり、
わくわくできるので、興味を持った方はどうぞ。
電子書籍版もあるみたいです↓
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