辛い時にはいつも本があった

辛い時にはいつも本があった

辛い時、苦しい時、悲しい時に書店に行くといつもその時の気持ちにぴったりの本との出会いがありました。

【おすすめ本100】『妻の実家のとうふ店を400億円企業にした元営業マンの話』鳥越淳司 山中裕之

『妻の実家のとうふ点を400億円企業にした元営業マンの話』

山中裕之

2023年10月 第1版第1刷発行

株式会社日経BP発行

 

とうふのメーカーというと、

最近はドラッグストアなどでとうふが安売りされており、価格競争など大変そうだなぁという印象。

だが、この鳥越社長は妻との結婚を機に入社した相模屋食品株式会社を400億円企業にしたという人物。

表紙を見てもらうとわかるが、仕事が楽しいんだろうなとわかる雰囲気をお持ちである。

やはり元森永の営業マンという事で、営業マンの雰囲気もある。

意識が外に向かっているというか、とてもいい顔!

読み物としてもとてもおもしろく、最後には私自身の営業のアイディアにもつながった本なので、とてもおすすめ!

 

 

この本をおすすめしたい人

  • 起業している人
  • 会社員でも自分でプロジェクトを起こしたい人
  • 営業マン
  • 今仕事のモチベーションが落ちている人
  • 商売をしている人

     

作者紹介

鳥越淳司

相模屋食料社長。

1973年京都府生まれ。

早稲田大学商学部卒業。

1996年雪印乳業に就職。その後、1951年に設立された豆腐メーカー、相模屋食料株式会社の2台め社長の三女と結婚。2002年に同社に入社し、2007年に33歳で代表取締役に就任。「ザクとうふ」で世間の注目を集め、地方の豆腐メーカーを次々と救済M&Aでグループ化、業界トップに成長する。「ひとり鍋」シリーズ、「うにのようなビヨンド豆腐」などのヒット商品を自ら手がけている。現在の目標は「おいしいおとうふで日本の伝統豆腐文化を守り抜き、その未来をつくる」こと。

趣味は「機動戦士ガンダム」。

 

山中裕之

1964年生まれ。学習院大学文学部哲学科(美術史)卒業。87年日経BP入社。経済誌日経ビジネス」、日本経済新聞証券部、パソコン誌「日経クリック」「日経パソコン」などを経て、現在日経ビジネス部編集部で主に「日経ビジネス電子版」と書籍の編集に携わる。著書に『マツダ 心を燃やす逆転の経営』、『新型コロナとワクチン わたしたちは正しかったのか』(峰宗太郎先生と共著)、『ハコヅメ仕事論』(奏三子先生と共著)、『親不孝介護 距離を取るからうまくいく』(河内潤氏と共著)、『ソニー デジカメ戦記 もがいて掴んだ弱者の戦略』など。

 

『妻の実家のとうふ店を400億円企業にした元営業マンの話』より引用

 

この本のおすすめポイント

「現場に数字ばかり言い出すのは会社が傾いてきた印です」

 

債権を通して会社が駄目になる理由が見えてきた。

傾き始めると現場に「数字」だけが降ってくる。

再建のために工場に行くと閉塞感でいっぱいになっている人たち。

現場に生産効率、ロス率などの話をし、もっと切り詰めて利益率をあげないとだめだと言い続けた結果、おいしいお豆腐をと一生懸命作っているはずだった人たちが「白い塊」をつくるようになってくる。

「数値目標を満たせば味はどうでもいい」という意識になってくる。

 

鳥越社長は、数字は自分で把握する、工場に行って現場の人と話をしてどうやったらおいしいものができるかを考える。するとおいしいおとうふを作る答えは必ず工場で見つかると。

お客様に愛された「黄金時代」はあったはず、それに戻りましょうと。

 

すると、救済M&Aに行った会社で、それぞれ宝物のような商品がみつかる。

 

このあたりを読んで、結果は数字とたたきこまれている私の視点がかわったのが実感。

 

社員全員モチベーションが高い会社なんで、まああり得ません

相模屋食料株式会社は、社員の数が多いわけでもないし、東大出のエリートさんがたくさん入社してくれる企業でもない。生産設備も整えてはいますが、大手の食品会社さんの比じゃないし、商品開発の技術力も知れまいます。」

だから完璧を期さずに「5割」で見切る。

 

ジオングに脚を付けるな」で、早め早めに攻めて、早め早めで見切る。

戦力は限られているから、素早く、そして集中させないと勝てない。場所、目的を限り、ほかは全部捨てるくらいに集中することで、「ある時、ある場所」に限れば、我々でも最強になれるんですね。」

 

つまり、総力戦で大手と正面から戦うと負けてしまうと。

だから「ランバ・ラルのようなゲリラ戦だ」と。

 

この考え方は、私が仕事をする上で参考になった。

 

仕事が楽しくなくなったあの日やりたいことをやろうと舵を切る

 

経営者にも、いや、経営者だからこそモチベーションは重要だ。

拡大路線の最中で経営が「むなしくなった」鳥越社長は自分の「主観」で会社を引っ張っていこうと決意する。

(引用)

 

ザクとうふ」を発売して話題になったが、相模屋が大きく成長したきっかけは実は06年の「第三工場」の稼働だそうだ。

40億円を超える投資をして、量産効率、品質向上、賞味期限も長くできるホットパック工場を入れ、ロボットも使い機械化・効率化をした。

その結果、売上は伸び、利益は増え、そして「むなしくなった」

 

そして、自分がやりたいのは今やっている規模と効率の正反対、各地の豆腐メーカー、おとうふ屋さんのすごい技術と、それを支えてきた社員さんといっしょに、宝物をみつけながらつながりを広げていくことなんだ。数字という客観よりも、自分自身の主観を優先する。それが私の事業のあるべき姿というか、思想なんだと気づいたわけです。

(引用)

 

この章は読んでいて、こちらもワクワク。

自分もこんな風にビジョンを持って働きたい!

と強烈に思った。

商売や事業をしている人は、それぞれ自分なりの方向性を見つけるモチベーションになるかも。

 

相模屋食料の製販会議へようこそ」

 

会議は土曜日の朝8時から始まり、グループ会社の現状報告の後、鳥越社長による相模屋の戦略についてのプレゼンテーション。

その際のプレゼントシートの公開の許可をえて、この章では、社内資料が公開されている(抜粋)

 

これが、とても面白かった。

 

かつては豆腐屋に独自性があった。

近代化の波がきて、大量生産時代へ。

規格化、画一化、価格競争が唯一無二に。どこの豆腐屋も一緒。

 

それを鳥越社長は業界を「個」にシフトさせる4段階として、ビジョンを公開している。

 

「価格競争で終わりのない消耗戦」という言葉が身にしみる。

私が働いている会社も営業の際にコストの面を強調するからだ。

だが、安さで売ったものを値段でひっくり返されるのを散々見てきた。

それをどうするか、会社はそうだとしても私の部門はそこから脱却したい。

この本でそれを考えられるようになった。

まず、1つの提案をミーティングでするつもりだ。

 

この本は私の視点と行動を変えてくれるかも知れない。

 

何より、おとうふという文化をこれからどうしたいか、

それを機動戦士ガンダムの視点から語れる鳥越社長の話は楽しいし、希望にあふれている。(私はガンダムをよく知らないが楽しく読めた)

 

とてもおすすめ本です!

 

 

 

 

 
 

 

 

 

【おすすめ本99】『「潜在意識」に働きかけてさりげなく相手を動かす 影響力の魔法』金沢景敏

『「潜在意識」にはたらきかけてさりげなく相手を動かす 影響力の魔法』

金沢景敏

2023年8月22日 第1刷発行

定価 1,500円+税

 

営業の仕事をしていると【影響力】の事を考えなければいけない場面が必ず来る。

私の会社は新規のアタックをした場合、名刺を登録するわけだが、

決裁権がある人の名刺、と言われる。

なかなか最初からそういう方と会える事は難しい。

そこでコツコツ決裁権がある人と会えるように頑張るわけだ。

 

この本は、自分の影響力を考えるきっかけになった。

営業をしている人にはかなりためになる内容なので、ご紹介。

 

 

この本をおすすめしたい人

  • 影響力を高めたい人
  • 人脈に広がりがないと感じている人
  • 営業に行き詰まっている人

 

作者紹介

金沢景敏

AthReebo(アスリーボ)株式会社 代表取締役

1970年大阪府生まれ。

早稲田大学理工学部に入学後、実家の倒産を機に京都大学を再受験して合格。京都大学ではアメリカンフットボール部で活躍、卒業後はTBSに入社。スポーツ番組などのディレクターを経験した後、編成としてスポーツを担当。

2012年よりプルディンシャル生命保険に転職。当初はお客様の「信頼」を勝ち得ることができず、苦しい時期をすごしたが、そのなかで「影響力」の重要性を認識。相手を「理屈」で説き伏せるのではなく、相手の「潜在意識」に働きかけることで「感情」を味方につける「影響力」に磨きをかけていった。その結果、富裕層も含む広大な人的ネットワークの越知区に成功し、自然に受注が集まるような影響力」を発揮するに至った。

そして、1年目で個人保険部門において全国の営業社員約3200人中1位に。全世界の生命保険営業職のトップ0.01%が認定されるMDRTの「Top of the Table(TOT)」に、わずか3年めにして到達。(略)

2020年10月、プルディンシャル生命保険を退職。人生トータルでアスリートの生涯価値を最大化し、新たな価値と収益を創出するAthReeboを起業。

(以下略)

 

『「潜在意識」に働きかけてさりげなく相手を動かす 影響力の魔法』より引用

 

この本のおすすめポイント

「偽物の影響力」は自分を傷つける

ここでは筆者の実体験を元に語られているが、

なんとも身につまされるというか、チクッと胸が痛くなる。

 

特に筆者がテレビマン時代の後輩に、

保険を売ろうとした時の事だ。

 

先輩時代面倒を見てきたから、きっと保険に入ってくれるだろうという無言の圧力。

その結果、クーリングオフを申し込まれ、電話も着信拒否。

 

結果的に、この体験により、

筆者は営業のやり方、自分を見直すことになる。

 

成功している人って、

必ずこうしたショックな底打ち体験をしている点で共通している。

そこで気がつくかどうか。

 

「本物の影響力」は、人生の可能性を「無限大」にする

本物の影響力。

結局、人間同士の「信頼関係」。

これが「本物の影響力」の正体。

 

筆者が本物の影響力を持つようになると、

ほとんど何もやっていなくても新規のお客様を紹介してもられるようになっていった。

この過程はとても面白く読めた。

 

「ストーリー」が潜在意識を動かす

【カッコわるいストーリー】こそが「宝物」である

 

これにはやっぱりそうかー、と。

人って、かっこ悪いところを出したくない。

職場や取引先ならなおのこと。

私はすごくそれが強いかも。弱みや知識のなさがバレたら嫌だとか、

恥ずかしい思いがするのが嫌、とか。

 

筆者は、カッコ悪い部分を人生のストーリーにして、

会う人に話している。

そこで、相手は身を乗り出して興味を持ってくれる。

ただの保険の営業トークしていては誰も聞いてくれない。

自分自身に興味を持ってもらい、自分自身を信頼してもらい売り込むって感じ。

 

この点はハードル高いけど、

やってみようと思った。

 

「影響力は囲い込まない」

これは私の会社の若き社長がやっており、

一緒に同行したりした時に目からウロコが落ちた経験がある。

それを実行すると、営業に対する気持ちが楽になった。

だから、とてもよく分かる。

詳しくは本を読んでみると良いかも。

 

「影響力」には”流れ”がある

ようするに「影響力」は、「上から下へ」と流れているということ。

下から上へ遡らなければいけないということ(わらしべ長者のように)

 

これは働いている人ならみんなが実感していること。

特に営業の人は、身にしみているかも。

そうではない人は、この点でも読んで見る価値があると思う。

 

予約の取りにくいお店の常連になるとか、

予定がびっしり書き込まれている手帳を相手にさりげなく相手に見えるように、

などなどちょっとあざとい方法(笑)も勉強になった。

 

実行してみたい人、おすすめです。

 

 

 

 

 

【おすすめ本98】『ワタナベマキの梅料理』 梅仕事 おかずと麺

『ワタナベマキの梅料理』

ワタナベマキ

2021年 NHK出版 発行

定価:1,400円+税

 

暑くなると梅の味がより美味しくなる。

体が欲しているのだろうか。

 

梅おにぎりももちろん美味しいが、

梅ポテサラ、梅から揚げなど目から鱗!のレシピ満載のこの本。

今の時期におすすめなのでご紹介!

 

 

この本をおすすめしたい人

  • 梅干しはおにぎり以外使っていない人
  • 梅干しを色んな料理に浸かってみたい人
  • 夏なので梅のさっぱりした料理を食べたい人
  • 梅の手仕事を学びたい人

 

作者紹介

ワタナベマキ

料理研究家

大学時代にデザインを学び、広告代理店勤務を経てグラフィックデザイナーに。

2005年、勤務していたデザイン事務所でランチやケータリングを担い、料理の活動をスタートする。母や祖母から伝えられた手仕事に現代的なセンスを取り入れた、ナチュラルなレシピが人気。

NHKきょうの料理」をはじめ、テレビやウェブサイト、雑誌など幅広いメディアで活躍中。実用的なつくりおきレシピからエスニック料理まで得意分野は幅広く、著書も多数。

『ワタナベマキの梅料理』より引用

 

この本のおすすめポイント

  • モダンな梅料理が紹介してある
  • おかずだけではなく麺料理も載っている
  • 梅ご飯も5種類載っているので一年中梅ご飯が食べられる
  • 梅干し、青梅シロップ、青梅の甘露煮など基本的な梅仕事が学べる
  • 梅モッツァレラなど、梅干しの意外な組み合わせが新鮮

 

心に残った点・役に立った点

梅から揚げ・梅ポテサラ・梅バターポテト

から揚げ大好き人間なので最初に作ってみたのが、梅から揚げ。

 

鶏肉に梅干しの果肉をちぎって手でよくもみこみ、

下味をつけるのだが、これで鶏肉の臭みがなくなり梅干しのうまみがつく。

 

卵と酒を一緒に梅干しで下味をつけるからか、

他に味付けなしでも不思議と風味豊かなから揚げに。

 

食べてみると、梅干しの酸味も感じられて

夏にピッタリのから揚げ。

(揚げる時に多少梅干しが焦げるけど)

 

個人的に食べてみて「おお!」と感動したのは

「梅ポテサラ」。

 

私はマヨネーズが多いと何故か気持ちがが悪くなるので、

マヨネーズ少なめで作るこのポテサラは感動。

 

洋食屋さんではポテトサラダに酢を入れたりするが、

その酢を梅干しに変えたのがこのレシピ。

 

青じそを加えるのだが、

この青じそと梅干しでポテトサラダがさっぱり、だが風味豊かに。

 

おかずにもビールのおつまみにも!

 

梅バターポテトは、揚げたポテトに梅を練り込んだバターをまぶすだけ。

最後にかける青のり(中国産ではなく日本産の青のりを使うと美味しさが全く違っていた)がこれまた梅とポテトに合う!

この青のりが細かいけどワタナベマキさんのセンス。

 

梅干しってすごい!

「梅はその日の難のがれ」と昔から言われているそう。

朝に梅干しを食べると、食あたりや病を逃れて元気に過ごせるという意味らしい。

 

暑い季節の食欲増進にも。

暑い時期って、梅干しを食べると体がシャキッ!とするし、

食もすすむ感じがしませんか?

 

酸味によって唾液や胃液の分泌が促されると、

食欲が増進するだけでなく消化もスムーズになるそう。

 

暑い時期の梅干し、理にかなっているんですねー。

 

梅干しに含まえる「クエン酸」はカルシウムの吸収をアップさせる働きもあるそう。

「いわしの梅煮」は理想的な調理法なんだそう(昔からあるレシピはすごい)

 

梅料理の幅が広がるこの本、毎日梅料理も可能!

おすすめです!

 

 

 
 

 

 

 

【おすすめ本97】『サクッとわかるビジネス教養行動経済学』見るだけで会話ができる! 阿部誠

『サクッとわかる ビジネス教養 行動経済学

阿部誠監修

2021年 株式会社新星出版社発行

 

ハロー効果やプラシーボ効果、確証バイアスなどは知っていたが、

もっと行動経済学についてほとんど知識が無い、

最初は簡単でシンプル、初心者向けのものということでこの本を読んでみた。

 

この本をおすすめしたい人

 

作者紹介

阿部誠(あべ・まこと)

東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授。

1991年マサチューセッツ工科大学博士号(PhD.)取得後、2004年から現職。

ノーベル経済学賞受賞者との共著も含めて、マーケティング学術雑誌に論文を多数掲載。行動経済学の研究対象である人間の知覚バイアスや選好逆転に注目し、軽量・統計モデルを用いて得られた分析結果をマーケティングに応用する研究を行っている。

2003年にJournal of Marketing Educationからアジア太平洋地域のマーケティング研究者第1位に選ばれる。

主な著書に『大学4年間のマーケティングが10時間でざっと学べる』『東大教授が教えるヤバいマーケティング』(共にKADOKAWA)、共著書に『(新板)マーケティング・サイエンス入門:市場対応の科学的マネジメント』(有斐閣)などがある。

 

『サクッとわかる ビジネス教養 行動経済学』より引用

 

この本のおすすめポイント

  • 行動経済学”とはなにか?が初心者にも理解できる
  • マーケティングによく出てくる用語の意味が理解できる
  • 絵が多く、字も大きいので行動経済学の入り口にピッタリ
  • 内容を絞ってあるので、手に取りやすい

 

心に残った点・役に立った点

行動経済学の考え方

そもそも「行動経済学」とは?

 

行動経済学」とは、人間が必ずしも合理的に行動しないことに着目。

人間の心理的、感情的側面に即した分析を行う経済学の事。

 

実践的な理論のため、

政策だけではなく、新型コロナウィルス対策の専門委員のメンバーにも、日本の行動経済学の権威が任命されているとのこと。

 

TVでよくみるアレも、、、

 

★なぜ、確率に振り回されてしまうのか?

 

例(TVの画面)「バナナを1ヶ月毎日食べ続けた5人のうち4人の体重が3キロ減!」

 

答え:少ないサンプルで判断するから

(この例で言うと、5人ではサンプルが少なすぎてバナナにダイエット効果があるとは言えない、しかし4/5という割合のインパクトが強いため、思い込みが生じる)

 

 

★CMに人気タレントが起用されるのは?→ハロー効果

 

その有名人が好印象ならば、商品も好印象を得られる

 

よくあるハロー効果:ルックス、学歴、やさしくされた経験、肩書き、インフルエンサーのレビュー

 

★表現方法だけで人の行動を変えられる→フレーミング効果

 

言い方1つで結果は大きく変わる

 

例:栄養ドリンクなどで見かける「タウリン1000mg」

「1g」より多く感じる(実際は同じ分量)

成分の質量のように具体的にイメージしづらいものは、数字の大きい方が多く感じる

 

 

マーケティング成功事例

 

この本で行動経済学初心者でも非常にわかりやすく、

興味深かったものに「マーケティング成功事例」が載っていた点。

 

※手間がかかる作りにしたパンケーキミックス(イケア効果、社会的規範)

※明治 ザ・チョコレート(フレーミング効果)

セブンイレブンの戦略(フレーミング効果、韻踏みの効果)

※テレフォンショッピング(ハロー効果、タイムプレッシャー、アンカリング効果)

 

などなど、言われてみればなるほど!

と、思わず膝を叩く。

 

イラストも多く、苦手意識を持たず読めるので、

行動経済学とは?の入り口にどうぞ。

 

 

 
 

 

【おすすめ本96】『JJとその時代』女のコは雑誌に何を夢見たのか 鈴木涼美 芥川賞候補

『JJとその時代 女のコは雑誌に何を夢見たのか』

鈴木涼美

2021年 株式会社 光文社 発行

 

鈴木涼美さんは、極から極のような経験をしてきた方だが、

その経歴も含め、聡明さだけではなく見識と文章が好きな方。

 

そして今回、

芥川賞候補になられましたね!

 

その鈴木涼美さんがJJの事(とそれにまつわる社会学)を書いた本、

どっぷりとJJに浸かってきた若い頃を過ごした私はこの本に飛びついた。

 

 

この本をおすすめしたい人

  • JJの読者だった方
  • 鈴木涼美さんの著書や連載、対談などが好きな方
  • ファッション誌を元に女性の価値観や世相を遡って知りたい人
  • 読むファッション誌で女性達がどう生きて何を感じてきたかを振り返りたい人

 

作者紹介

鈴木涼美(すずきすずみ)

1983年東京生まれ、のちに鎌倉に育つ。

清泉小学校、清泉女学院中学校を経て、明治学院高等学校に入学。

放課後は渋谷でギャルとして楽しく遊ぶ毎日を送る。

自宅の近所だったため、大学は慶應義塾環境情報学部に入学。卒業後は東京大学大学院学際情報学府修士課程を修了し、日本経済新聞社に入社。

JJ的な経歴をなぞったり外れたりして現在は作家に。

著書に『「AV女優』の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)、『ニッポンのおじさん』(KADOKAWA)、『すべてを手に入れたってしあわせなわけじゃない』(マガジンハウス)ほか、上野千鶴子氏との共著に『往復書簡 限界から始まる』(幻冬舎)。

 

『JJとその次代』より引用

 

この本のおすすめポイント

  • JJというファッション誌を元に女性と社会の変容を考えることができる
  • それぞれの世代のJJ読者がJJと自分の関わり方人生を紐解ける
  • JJを通して、女性たちの感覚、女性たちがどう変わってきたのかわかりやすい

 

心に残った点・役に立った点

 

綺麗なお姉さんの必読書?

「私なんて全然ちゃんとしてなくて、真似しちゃダメなんですよ。大学生のとき、ホントにJJしか読んでなかったんで」

そう言ったのは、付属の女子校から慶応の文学部を出て、大手出版社に勤める20代の編集者だった。グッチのバッグを持ってそのハンドルにいかにもエルメスって柄のスカーフを結んで、アンナ・モリナーリのワンピはそんなに私の好みじゃなかったけど、お財布はシャネル、髪は背中に垂らしたロング、耳にはパールのピアスをつけていた。

(中略)

 慶女の編集者が来ていたのはそんな我家のホームパーティーで、その日はその綺麗で若くて優秀と評判の女性が、普段は私にも集まるおじさんたちの人気を独占していた。母は、「ほら、どうしたらこういうちゃんとした綺麗なおねえさんになれるか教えてもらったらいいわ」と彼女の前に渡しを突き出したが、そんな場面で彼女から返ってきた答えは母としてはやや期待とずれた、しかし私を妙に納得させるものだった。

 

『JJとその時代』序章 甘くて残酷な女性ファッション誌の夢 より引用

 

この感じ、なんだかとても分かるような気がして、

序章を読み始めてすぐ引き込まれた。

 

私がその場にいたら、良い家庭に生まれ、付属から慶応→大手出版社という銀の匙を咥えて生まれたような女性が「JJしか読んでこなかったんで真似しちゃダメ」と言ってのける感覚自体に羨望を覚えたはずだ。

 

私の人生で一番長く読んでいたのはJJ。

それは高校生から20代後半まで続いた(その後はCLASSY.)

 

高校の時、なぜあまたある雑誌の中からJJを選んだのか。

 

JJの中に載っている他の雑誌よりも大人っぽい、

「きれいなお姉さん」のイメージに強烈に惹かれたからだったような気がする。

 

高校の頃は地方の高校の進学クラスだったので、

JJに載っているようなバックボーンの女の子はおらず、

「世の中にはこんな人達もいるんだなぁー」と憧れた。

 

だが、女子大に進学したらJJに出てくるような女子大生がたくさんいたのだ。

 

入学後の身体測定(だったかな?)の時に、

体育館に新入生のヴィトンのバッグがずらーっと並んでいたのを見た時、

「この人達、高校生の頃からヴィトンを持っていたんだ。」と驚いた。

 

外車に乗って通学してくる同級生達。

私達のような外部から入ってきた人たちとは全く違う(見た目も)

 

1年の頃は、外部の進学校から入ってきたどこかやぼったい女子大生も、

2年の頃になるとだんだん垢抜けていつの間にか馴染んでくる。

 

だが、いくら見た目的には馴染んでもバックボーンが違うギャップはその後も埋まらなかったように思う(それは就職の時などに如実にわからされる)

 

JJに載っているような女子大生達は、

私達のような女子大生よりもとても恵まれていて、

ブランドのロゴが入った服を着て学校に来て、

いつもグループで行動していた。

 

みんな彼氏も当然のようにいて楽しそうだったけど、

いつもどことなく退屈そうで、

なにかに飽きているような感じがとても不思議だった。

 

彼女たちきれいなお姉さんは、

JJ→CLASSY.→VERYというJJが体現していた王道の人生を歩んだのだろうか。

 

私は、公園デビューにふさわしい服(そんなの好きな服を着ればいいでしょうと思う)というような特集に強烈な違和感を感じ、とうとうVERYは読まずじまい。

 

しかし、この本を読みすすめると、

JJの根底にあるコンセプトは実にVERYにつながっているのだということがわかる。

それがなかなかの衝撃だった。

 

JJ女子大生という選択

 アンノンの読者層とたびたび比較されてきたのは、数年遅れで創刊されたJJを読んでいるような女子大生たちである。小倉千加子はその選択を「大学生のときになんの雑誌を読んでいるかで、その人の十年後の生き方はある程度想像がつく」とまで言った。「アヴァンギャルドなファッション」と「コンサバティブなお嬢様ファッション」「社長か社長婦人か」、「前衛的でありたい、人より先んじていたい」と「『お嬢さん』が着る『普通の』『コンサバティブ』なファッション」、「女性偏差値軽視派」などなど、ファッションの選び方が生き方の選択を代表し、その選び方の大枠を主要な女性ファッション誌が担っていたと考えられた。

 

『JJとその時代』第2章 女性誌は生き方を規定する より引用

 

自分はJJのファッションは好きだったし憧れだったが、

実際に好んで着た服はコンサバティブでは全く無かったし

(それに学生の頃はブランド物など買えなかった)、

結婚願望も全く無かったから、JJ女子大生という生き方とは無縁だと思っていた。

 

だが、振り返ってみると20代前半で結婚し、

それは実家が会社を経営する裕福な家庭で、

本人はカナダ留学から返ってきたばかりの男性。

 

あの時はなんとも思っていなかったが、

私も結局、JJが提示するような人生を歩んだ事(私の場合それは途中で破綻するのだが)に今回始めて気がついてとても驚いた。

 

結局、あれだけJJが好きで読んでいたが、

私の選んだその後の人生はちっともJJ的では無かったんだなぁと。

 

今思えば、VERY妻になるような同級生たちは、

女子大生の頃から男性の選び方をしっかり考えていたのがわかる。

 

VERY妻の誕生

素敵な女性になって、素敵な男性に選ばれ、素敵な結婚をする。しかし、結婚した後の彼女たちの人生は結婚前よりも長く続くわけで、それが「オレンジページ」や「すてきな奥さん」を読みながら家事と子育てに追われる日々であってはならない。それではJJ路線を邁進した甲斐がない。

(中略)

そして、結婚をした後も、しみったれずに女性として現役で、男性受けもよく、生き生きとした女性の代表格として例えば三浦りさ子を表紙に据えた。つまり読者層はJJをきちんと読みこなして正解を出した女性たちをターゲットにしている。年齢的にはそれまで料理情報誌が与えられてきた女性たちを、ファッションを楽しむ消費主体として改めて発見したことと、JJの物語の続きを提示したことに強みと画期性がある。『JJとその時代』第2章 女性誌は生き方を規定する より引用

 

独身の頃に美味しそうな料理の特集があるときは「オレンジページ」を購入していたが、言わんとすることはわかる。

 

おそらくVERY妻になるような女性は「オレンジページ」の読者ページを読むと違和感を感じるのだろうなと思う。

 

”しみったれずに女性として現役で”

これはとても難しい事だと、殆どの女性はわかっていると思う。

だがVERYを読むと「もしかして、可能かも」と思わせてくれ、

それが年々年取ってくる自分に対しての慰めにもなるのかもしれない。

 

この本を読むことによって、

自分の人生をファッション誌遍歴から考えることができた。

 

自分が自分に持っているイメージは案外当てにならないもので、

自分の奥底にある女性としての価値観を探って出てきたものに驚くこともあった。

 

JJを読んだ読まないに関わらず、女性達におすすめの本です。

 

 

 

 

 

第167回芥川賞の候補作

【おすすめ本95】『泣き虫先生』ねじめ正一 

『泣き虫先生』 ねじめ正一

2022年4月 株式会社 新日本出版社 発行

 

久々に読んだねじめ正一さんの小説。

 

ねじめ正一さんの小説は、

高円寺純情商店街』シリーズが好きでよく読んでいた。

高円寺純情商店街』が出版されたのは80年代なのだなぁ。

 

昭和の商店街の雰囲気が感じられて、

読んだあとの心が暖かくなる感じが良かった。

 

今は、どこの地方都市に行っても国道沿いは同じチェーン店が並ぶ風景になってしまったので、『高円寺純情商店街』のような個人の商店も少なくなってしまった。

 

この本も同じように、東京の(都心から離れた西郊の街)商店街が舞台。

なかなか面白く読めたのでご紹介します。

 



この本をおすすめしたい人

 

作者紹介

ねじめ正一(ねじめ・しょういち)

 1948年杉並区生まれ。

詩人・小説家。

詩集『ふ』(櫓人出版会、1980年)でH氏賞、『高円寺純情商店街』(新潮社1989年)で直木賞、『荒野の恋』(文藝春秋、2007年)で中央公論文芸賞、『ひゃくえんだま』(鈴木出版、1991年)でけんぷち絵本の里大賞びばからす賞、『まいごのことり』(佼成出版社、2004年)でひろすけ童話賞を受賞。

 近著には『長島少年』(文藝春秋、2012年)、『認知症の母にキッスされ』(中央公論社、2014年)、『ナックルな三人』(文藝春秋、2017年)『落合博満論』(集英社新書、2021年)など多数。

 

『泣き虫先生』より引用

 

 

この本のおすすめポイント

  • ねじめ正一氏は詩人なので文のリズム感がよくスラスラ読める
  • 昭和30年代の日本の雰囲気を楽しめながら読める
  • 人と人とのつながりが書かれている
  • 少年の葛藤と挫折感が描かれているので共感を感じる
  • 昭和の高度経済成長期の高揚感を感じることができる

 

 

心に残った点・役に立った点

 

銭湯の光景

この本に出てくる”英次”の実家は「鶴の湯」という銭湯。

 

主人公の卓也の家にも風呂はあるが、

花屋は水を沢山使うし、冬は体が冷え切る。

だから父と息子はこの「鶴の湯」にときどき通っている。

 

これを読んでいる方は銭湯には行ったことがあるだろうか。

スーパー銭湯ではなく、街にある壁には富士山が描かれているような銭湯。

 

この本を読み、子供の頃、祖父母の家に泊まりに行くと銭湯に行ったことが懐かしく思い出された。

 

番台にはそこの娘さんが座っていたりして(今思うとキレイな人だった)。

風呂から上がると、コーヒー牛乳やマミーを買ってもらって飲んでいた。

マミーだって!懐かしい。

 

シャンプーやリンスなども売っていてエメロンとかそういうのみたいな。

 

銭湯の息子の英次が家の問題に行き詰って、

銭湯の煙突に登って大騒ぎになるシーンがある。

そういえば、昭和という時代は銭湯の煙突に登ったりという小さな町の事件を聞いたことがあるような気がする。

今より、安全面が色んな意味でのんきで、子供は高いところに登って親を心配させたりするような事がよくあったような。

 

この小説の中には、登場人物たちが書いたという設定で、

詩がいくつか出てくる。

 

その詩が印象的。

 

「宙ぶらりん」

 

ぼくの家は花屋

街の小さな花屋

店番していると

子どもでもない

中学生でもない

おとなでもない

なんでもない

何だかわけのわからない

宙ぶらりんのぼくがいる

 

(以下略)

 

『泣き虫先生』第2章 桜田中学校

 

中学生という年齢、

家が商店街でお店をやっているという事、

家の事情で市立の中学校に行けなかったことなど、

卓也にはいろんな葛藤があるがそれが詩によく表されている。

 

詩はいかにもねじめ正一氏の詩という個性があり、

この詩で登場人物たちの心情をうまく表現している。

 

それが胸に響く。

 

私の実家も商売をしていたからだろうか。

 

ヘルマン・ヘッセ車輪の下

 

この本にはヘルマン・ヘッセを読んだ話が出てくる。

中学生で『車輪の下』かー!と思ったが、

そのあたりの年齢で読むと、大人になってから読むのとは違う、

直接胸に突き刺さるような感慨を覚えるかもしれないなぁと思う。

 

難しい内容などと思わず、10代の頃からどんどん読書していくと

大人になってからでは届かない、胸の奥の柔らかいところで感じていけるかもしれない。

 

この本の中では、『車輪の下』の登場人物を先生が、それぞれに当てはめてみるところがあったが、登場人物と自分を同化させて考えてみるのもなるほど感受性を豊かにする方法のひとつかもしれない。

 

そういえば、学生の頃に付き合った彼氏の本棚に『車輪の下』があったのを見たときに、非常に驚いたのを思い出した。

その人は、とても整った顔をしていてバンドのボーカル兼ギターをしていたので、大学の学祭などでは女の子たちがきゃーきゃーいうような人だったので、そのイメージとあまりにかけ離れていたからだ。

漫画の他には村上龍が好きだったように思う。

江口達也の『東京大学物語』の隣に『車輪の下』が並んでいたのを、今でも思い出して不思議な気持ちになる。

 

この『泣き虫先生』は、

タイトルの『泣き虫先生』の存在感はそれほどでも無いのが不思議だし、

最後の終わり方も不意に終わった感じを受ける。

それでも読み物として面白い。

若い頃の葛藤を思い出す、みずみずしい本。

 

 

 

 

【おすすめ本94】『餃子、春巻きレシピ』堤 人美 シュウマイ、ワンタンも収録

『うまい!簡単!失敗なし! 餃子、春巻きレシピ』

堤 人美

2019年 株式会社 枻出版社

 

餃子とビールが美味しい季節が近づいてきました。

どれを作っても美味しい餃子、春巻きのレシピ本をご紹介します。

 

 

↑は実際に作ってみた、”もやし棒餃子”

 

ちょっと盛り付けがアレだけど、

もやしでもしっかり食べごたえもあり。

 

この本をおすすめしたい人

  • 餃子、春巻き、シュウマイ、ワンタンが好きな人
  • いつもとひと味違う餃子等が作りたい人
  • いろんな餃子のたれを作って試したい人
  • 洋風の餃子も作ってみたい人
  • お酒のおつまみにピッタリの餃子や春巻きを作りた人

 

この本のおすすめポイント

  • 餃子やシュウマイの具材の混ぜ方、練り方のコツが載っているので失敗しらず
  • 餃子だけではなく春巻き、シュウマイ、ワンタンも載っている
  • 春巻きは「おかず春巻き」と「おつまみ春巻き」の両方が載っている
  • 餃子のたれのバリエーションが数多く紹介されている

 

心に残った点・役に立った点

餃子のバリエーション

餃子というと日本では、焼き餃子。

 

だが、この本では他に水餃子、揚餃子、蒸し餃子も載っている。

 

中華街で食べられる、あの透き通った皮に包まれたえび餃子も作ることができるのが本格的。

 

揚餃子は、揚げることによってコクをプラスするようにレシピが作られていて、

なるほどー、だからこの餃子は揚げて作るのかーと食べる時にわかる。

 

餃子の包み方も、

丸餃子、棒餃子、マントウ餃子(韓国料理のマントウをイメージした包み方)、三方餃子などが載っていて楽しい。

 

餃子のたれ

餃子のたれがなんと12種類も!

 

青唐ポン酢、ねぎ塩レモンたれなど、

絶対美味しいし、味が想像できるたれも載っているが、

味の想像が全くつかないたれも載っているのが面白い。

 

例えば、ジンジャーケチャップ。

 

しょうが、はちみつ、しょうゆ、ケチャップで作るのだが、

これが美味しい。

分量の配分が絶妙。

 

暑くなったら作ってみたいのが、梅肉みりんだれ。

 

目からうろこの

焼きにんにくみそ、サワークリームとディルのディップ風、

ピーナッツバターと香菜のごまだれ風。

 

それぞれのたれに合う餃子も書いてあるので、

組み合わせに悩むことも無い。

 

おつまみ春巻きが楽しい!

この本には、おかず用の春巻きとおつまみ用の春巻きが載っている。

 

おかず用のはるまきで美味だったのが、

春雨、にらの春巻き。

 

カレー味が春雨にこんなに合うのかと、

食べてみてわかる。

春雨も緑豆の春雨で作ると歯ごたえがあって美味だった。

 

さすがのアイディア!と思ったのが、

「そら豆の一粒春巻き」。

 

そら豆一粒が春巻きから透けている様子は、

いかにもおつまみらしくてお酒がすすみそうな見た目。

 

パリパリした春巻きの皮とソフトなそら豆の取り合わせに

おもわずうなってしまった。

 

 

お酒のお供に焼きシュウマイ

この本の中をパラパラとはじめに見たとき、

シュウマイをフライパンで焼くという発想に思わず膝を叩いた。

 

一番最初に作ったのが、この焼シュウマイのレシピ。

 

餃子とはまるで違う食感。

中身はシュウマイなので、玉ねぎの甘みと

豚肉のうまみが感じられる。

 

皮はシュウマイなので餃子よりも軽く感じるし、

シュウマイの皮ならではのうまみも感じるし、

一口サイズなので、おつまみに本当にぴったり。

 

他にも作ってみたいものがたくさん。

 

餃子や春巻きが好きな方、

いつもとは違うバリエーションを楽しみたい方、

おすすめです!