辛い時にはいつも本があった

辛い時にはいつも本があった

辛い時、苦しい時、悲しい時に書店に行くといつもその時の気持ちにぴったりの本との出会いがありました。

【おすすめ本106】『崑ちゃん・鎌田式 老化のスピードを緩める最強の習慣!』大村崑 鎌田實 93歳の喜劇役者と76歳の医師が健康法を披露!

『崑ちゃん・鎌田式 老化のスピードを緩める最強の習慣!』

大村崑 鎌田實 著

2025年1月20日 初版発行

発行:株式会社 潮出出版社

 

93歳の喜劇役者と76歳の医師が90歳の壁を悠々と越える健康法を披露!

筋トレ、食事、生活習慣・・・・・・

すぐ始めて、元気ハツラツなシニアライフに!

 

父は高齢になったけど、地域のジムに行ったりして運動している。

夫は座りっぱなしの生活。

父よりはるかに年下の夫の方が歩きにくくなっている。

そのヒントがあるのでは?と思い、購入。

両親にも貸し出して両親も3回読み直したとの事、私も刺激を受けた本。

なにより93歳と76歳でも筋トレすればこんなに色々改善するのかと驚いた。

何歳からでも諦めずにすむと感じる本なので、ご紹介します!

 

この本をおすすめしたい人

  • 歳をとっても活動的でいたい人
  • 老化のスピードを緩めたい人
  • 筋トレは若くなければ無理と思っている人
  • 元気ハツラツなシニアライフを送りたい人

作者紹介

大村 崑(おおむら・こん)

 

喜劇役者

1931年兵庫県生まれ。

キャバレーのボーイ、司会業を経て、コメディアンとしてデビュー。

「やりくりアパート」「番頭はんと丁稚どん」「鞍馬天狗」などに出演。

「崑ちゃん」の愛称で親しまれる。

大塚製薬オロナミンC]のCMで子どもから大人まで幅広い層に好かれる国民的タレントに。日本喜劇人協会会長などを歴任。現在は講演活動で全国を駆け回りながら、映画にも出演。精力的に活動を続けている。

著書に『崑ちゃんの90歳 今が一番、健康です!』(青春出版社)など。

 

鎌田 實(かまた・みのる)

 

医師・作家

1948年東京都生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、諏訪中央病院へ赴任。30代で院長となり、潰れかけた病院を再生させた。

「地域包括ケア」の先駆け作り、長野県を長寿で医療費の安い地域へと導いた。現在諏訪中央病院名誉院長、地域包括ケア研究所所長。チェルノブイリ原発事故後の1991年より、ベラルーシ放射能汚染地帯へ100回を越える医師団を派遣し、約14億円の医薬品を支援(JCF)。2004年からはイラクの4つの小児病院へ4億円を越える医療支援を実施、難民キャンプでの診察を続けている(JIMーNET)。東北はもとより全国各地の被災地に足を運び、多方面で精力的に活動中。

ベストセラー『がんばらない』他、著書多数。

 

(『崑ちゃん・鎌田式 老化のスピードを緩める最強の習慣!』より引用)

 

この本のおすすめポイント

「崑ちゃんは八十六で筋活を始めた」

なんと86歳になってからライザップのトレーニングを始めた崑ちゃん。

男性の平均寿命=約81歳をこえてるし、普通の人ならもう諦めてしまう年齢。

 そもそも崑ちゃんは昔から虚弱体質だったそう。

19歳で結核を患い右肺を部分切除し、医者からは「40歳まで生きられない」と言われた。

58歳の時には初期の大腸がんの手術を受けている。

きっかけは、奥様とデパートにジーンズを買いに行った時、ウエストが100センチあることが判明。

直後に新幹線で偶然会った梅沢富美男さんに遭遇。

当時、70歳を目前にしていた梅沢さんは昔と変わらずスマート。

梅沢さんからの話でライザップの事を知る。奥さんからジムに一緒に通うことを誘われた崑ちゃん。こうしてジムの門を叩くことに。

2ヶ月あたりから効果が出てきたことに加え、食事などの生活習慣も改善。

 

「不調の数々がことごとく改善」

その結果、数ある不調がことごとく改善。

そこに載っている崑ちゃんの写真がすごい。

姿勢がまず違う。

ぽっこりしていた下腹が無くなり、猫背で頭が前に出ていて、反り腰がなくなっている。

これはスクワットの効果が大きいそうだ。

最初の頃は、スクワットができずひっくり返っていた、できてせいぜい4回。それができるようになって今では家で20回、ジムでは20キロのバーベルを担いで行っているそうだ。

 

スクワットを継続すると、骨盤底筋群が鍛えられて頻尿や尿もれの改善にもなる。これが崑ちゃんの睡眠の改善にもつながった。

レーニング前の崑ちゃんは寝付きが悪く、睡眠薬を飲んでもなかなか寝付けなかった。夜間頻尿で中と覚醒が何度もあった。

スクワットを始めるとまず夜間頻尿がなくなった。疲れるようになったから、寝付きもよくなった。

 

すごい。筋トレの効果にびっくり。

それも高齢になってから始めたにも関わらず、不調がなくなっている。

 

 

「自宅でできる筋トレ」

誰もがジムに通えるわけではないので、自宅でできる筋トレメニューが載っているのはありがたい。

 

1スクワット

2腕立て(膝立て)伏せ

3鎌田式かかと落とし

4フロントランジ・バックランジ

5小物を使った筋トレ

 

載っているのは無理のないメニューだが、

普段全く運動していない人は最初きついかも。

フロントランジ・バックランジを76歳の鎌田先生が軽々と行っている(ように見える)のがすごい。

 

本を読んだ人も少しずつチャレンジできるような内容。

私もやってみよう。

(私は高齢ではないが、運動不足で椅子から立ち上がるときに、以前は感じなかった不可を感じるようになったので)

 

他にも、ロコモ度テストや食事法なども載っている。

食事法についてはあっさりめの内容ではあるが、その分気軽に始められそうな内容。

 

とてもおすすめの本です!

 

 

 

 

【おすすめ本105】『あなたはプラシーボ』 ジョー・ディスペンザ博士 ニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー

『あなたはプラシーボ』

ジョー・ディスペンザ博士 著

東川恭子 訳

2021年5月 初版

発行:OEJ Books

発売:めるくまーる

 

ニューヨーク・タイムズ紙 ベストセラー

「この本は、あなたに奇跡をもたらすでしょう」本田健

”『あなたはプラシーボ』はあなたの体、健康、人生に奇跡を起こすための指導マニュアルだ。

まったくの偉業としか言いようがない。

人生にはこれ一冊あればいい、と言ってもいいだろう。”クリスチャン・ノースラップ医師

 

 

恋愛の問題は全部、エネルギーのバランスが原因!

 

「薬も外科手術も行うことなく、思考一つで完治できるものだろうか?

真実を言えば、あなたの想像を超える数の実例は存在する。」

この本では、心臓病、鬱病、重い症状の関節炎、パーキンソン病の震えすら、プラシーボを信じることで克服した多くの実績が紹介されているところの、興味を持って購入。

 

かなり厚い本だけど、どんどん読めたのでご紹介!

 

 

 

この本をおすすめしたい人

  • プラシーボの原理が知りたい人
  • プラシーボで不調を克服したい人
  • ジョー・ディスペンザ博士の本を読んでみたい人
  • 内側から健康を引き出したい人

作者紹介

ジョー・ディスペンザ博士

 

『あたなという習慣を断つーーー脳科学が教える新しい自分になる方法』(2025)、”Evolve Your Brain:The Science of Your Mind"(2007)著者。

最先端の神経科学や量子力学を用いて脳の再プログラミングを行い、病気を治し、充実した人生を送る方法を指針する事に情熱を傾けている。

映画”What the Bleep Do We Knou!?"に登場する科学者の一人として、ジョー博士は世界中でワークショップや公演を実施している。

彼の変容モデルをビジネスに応用した企業プログラムの企画立案も行っている。

(『あなたはプラシーボ』より引用)

 

この本のおすすめポイント

「そんなことがありえるの?」

第一章では、手始めに、人の意識がどれほどすごい力を持っているかを示す、驚嘆すべきストーリが共有されている。

 

慢性鬱病が解消したり、新薬の治療で回復、だがその新薬は効果がないと報道されその考えを受け入れると病気が悪くなったりなど、いくつかのプラシーボによる実例が載っている。

 

面白いのはヴードゥーの呪いも載っていること。

これも思い込みによるプラシーボ。ヴードゥーの呪いによる体の変化も実例で載っている。

 

これ本当に実例?と驚く内容ばかり。

プラシーボのすごさを冒頭から感じられた。

 

自動操縦のロボット

同じ思考は同じ選択を生む。

同じ選択をすれば、同じ行動をすることになる。

同じ行動は同じ経験を創出する。

同じ経験をつくり続ければ、同じ感情が生まれる。

その同じ感情は同じ思考を連れてくる。

 

これが、私達の思考が同じ現実を作り出す仕組み。

 

この事には、本当にハッとさせられた。

 

脳内のプラシーボ

 

もしあなたが自分の未来は過去と同じになる、という予測を立てていたら、思考は過去にあるだけではなく、過去のみに基づいた特定の未来を選択肢、体(無意識の脳)が今、その未来を生きていると信じ込むようになるまでその環状に浸っていると言えるそうだ。

ある行動に意味づけ、あるいは明確に意志をを加えると、結果は拡大する。

あなたが日々自分に言い聞かせていること(この場合、人前で話をするのが苦手で、ステージに上がるとパニックになるということ)が、あなたにとっての意味付けとなる。

あなたは日々自己暗示をかけているということだ。

もし今の知識が過去の経験からくる個人的結論に基づいているなら、新しい情報が入らない限り何度でも自分の思い込み通りの結果を再生産するだろう。

経験の意味を変え、意志を変えると、前章で取り挙げたホテルのメイドたちのように、結果もかわるだろう。

(第三章 脳内のプラシーボ効果より引用)

 

 

プラシーボの事を前半で学び、

後半ではでは個人変容の物語などを通してプラシーボを効果的に利用すること、思い込みと認識を変えるには瞑想が有効なことなどが書かれている。

 

実際の脳波の図なども豊富に載っており、

より信頼できる内容となっている。

 

プラシーボで体の不調回復にトライしてみたい方、プラシーボの事を知りたい方にとてもおすすめします!

 

 

 

 

 

 

 

 

【おすすめ本104】『LOVEエネルギー論』吉良久美子 究極の「魂のパートナー」と出会う!

『LOVEエネルギー論』

吉良久美子

2024年12月 第1版第1刷

株式会社 廣済堂出版

 

パートナーと長続きしない・ケンカが絶えない・不安が解消できない・いつも悲しい別れ方をする・・・・・。

恋愛の問題は全部、エネルギーのバランスが原因!

 

エネルギーのバランス、というところに納得するものがあり、購入!

読んでみて、なぜ私が男性から素直に愛情・優しさ・思いやりなどを受け取れないかがわかったような気がしたので、この本をご紹介。

 

 

 

 

 

この本をおすすめしたい人

  • 男性から与えられても受け取れない女性
  • パートナーに超愛されたい人
  • パートナーシップに悩んでいる人
  • 男性性・女性性を整えてパートナーシップを育みたい人

     

作者紹介

吉良久美子さん

 

ライフスタイルアーティスト。

工場勤務をする月収10万円のフリーターから31歳で起業。

自宅サロンを経営する際に、目に見えない世界が現実世界に影響を及ぼしていることに気づき、宇宙の法則や潜在意識などの実験・検証を重ね、独自の「エネルギー論」を確立。苦手意識を克服しないまま年商1億円を達成し、株式会社 ZUlaboを設立する。

セッション、コンサルティング活動を展開。オンラインサロン「Life style universe」には800名超が参加し、遊びと仕事の境目なく自由に生きる女性を多数輩出している。

男の子2人のママ。

主な著書に『エネルギー論』『マネー・エネルギー論』(共に廣済堂出版)がある。

(『LOVEエネルギー論』より引用)

 

この本のおすすめポイント

「自分が変われば相手も変わる」

男性性=叶える力:行動力、判断力、調査力、合理性、効率的、数字、お金、時間など

女性性=願う力:美しさ、魅力、感情、感覚、インスピレーションなど

 

弾性エネルギーは現実正解を動かすエンジン、

女性エネルギーは自分の中からあふれる欲求で望みを叶えるガソリンのようなもの。

 

エンジンが回転してもガソリンがなければ動かないし、反対にガソリンがいくらあってもエンジンがなければ動かせない。

どちらも補い合ってはじめてうまく回るようになるため、男性性と女性性のエネルギーバランスが大切になるとの事。

 

つまり、男性性と女性性のバランスがいいと、女性性の欲求を叶えるために男性性が力を発揮して現実世界で形にしていけるが、バランスが悪いと、ガソリンが乏しくてエンジンが空回りしたり、エンジンが弱っているのにガソリンがあふれ出したりして、現実世界もうまくいかなるということらしい。

 

大事なのは、自分の中の男性性と女性性の関係。

この2つのエネルギーバランスを整えることで、「ひとりひと宇宙」に戻り、良好なパートナーシップが築けるようになっていくそうだ。

 

この事、すごくわかるような気がする。

相手がどうとかよりも、自分の中のバランス。

 

 

男性は与えて、女性は受けとって喜ぶ

良好なパートナーシップを育む方法は、「する」「やる」という男性性エネルギー(エンジン)と、「うれしい」「楽しい」「ワクワクする」という女性性エネルギー(ガソリン)をうまく循環させること。

 

これって、よく言われることだけど。

 

女性は、リクエストに答えて行動してくれた男性に、「楽しい」「うれしい」「幸せ♡」といった女性性エネルギーを返す(再びガソリンを注ぐ)

 

これ、できてないよね、私。

美味しいもの食べたときに「おいしい!」って言うくらい。

それでも喜んでくれる、男性たちの健気さよ、、、。

今までごめんなさい。

 

リクエスト(というより、ちゃんとやって!脱ぎっぱなしにしないで!とか。これはリクエストというよりコントロール思考だよね)ばかりして、しっぱなし、、、。

 

そうか、私は受け取ろうとせずに、

コントロールしようとしていたのだ!と気がつく。

 

と、気づきがあった。

 

他にも、

・「サレ妻」から脱出するためにやるべきこと

・女性が不倫したくなる時とは?

など、興味深い内容がたくさん。

 

相手の前に、自分との関係・エネルギーの見直し。

自分が女性で生まれてきたのだから、その女性性を通して、

男性を育む。

それをこれからの人生、していきたい。

エネルギーから考える、LOVE。

面白いし、納得!

 

おすすめ本!

 

【おすすめ本103】『最高の幸せは、不幸の顔をしてやってくる!』しんちゃん 保険業日本一のトップセールスマン

『最高の幸せは、不幸の顔をしてやってくる!』

しんちゃん

2021年12月 初版発行

株式会社かんき出版

 

生命保険代理店に就職するが2ヶ月で退社・独立。

独立して10年がたった現在、約1000名の顧客に恵まれ、日本国内で150万人いると言われる保険業界の営業マンのトップセールスマンとなったというしんちゃん。

 

だからと言ってビシッと三つ揃えを着たやり手でバリバリとした雰囲気ではなく、とても楽しそうなしんちゃんがなぜ150万人の中でトップを取ったか秘密は?と興味がわき読んでみたら、なかなか面白い!

 

この本をおすすめしたい人

  • 営業に関わっている人
  • いま人生が辛い人
  • なにかで挫折したばかりの人
  • ポジティブな気持ちになりたい人

     

作者紹介

しんちゃん

 

大阪府八尾市出身。

幼少期より野球に打ち込む。

高校生の時、右肘の負傷をきっかけに独自のイメージトレーニング方法をあみだし、投手として120キロしか出なかった急速を150キロ近くまで上げることを実現。

野球を通じて、人間の可能性は無限だと学ぶ。

その後、プロ野球選手を目指し9年間のもう特区を重ねるも夢は叶わず挫折。

 

プロ野球選手をあきらめて後、ファイナンシャル・プランナーの資格を取得。大手生命保険代理店に就職するが、売上を上げることより、お客様に喜んでもらいたい!の一心でわずか2ヶ月で退社・独立。

 

独立して10年以上が経った現在、約1000名以上の顧客に恵まれ、日本国内で150万人いるといわれる保険業界の営業マンの中からトップ・オブ・ザ・テーブル、「TOT」というタイトルを取得。

保険業で日本一のトップセールスマンとなる。

2018年には、保険セールス市場最高額の契約金額をお客様から預かる。

 

また、ご縁ある方に喜んでもらおうと、2015年に実家を会員制のふぐ料理屋に改装。

隠れ家的人気店「佐一郎屋敷」のオーナーとなる。

 

 

『最高の幸せは、不幸の顔をしてやってくる!』より引用

 

この本のおすすめポイント

「普通の高校球児、イメトレだけでリアル松坂大輔になる!」

 高校3年、夏の甲子園の予選を控えたある日。

ひじの尺骨神経が潰れてしまうというアクシデント。

手術で神経を繋いでもらうが、右腕がうごかない。

ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』を本屋でみつけ、毎晩2時間松坂大輔のビデオを見続け、頭の中で完璧に東急イメージを再現できるようになった頃、使っていない筋肉が筋肉痛に。

高校卒業後、母校で投げた時それまでは最速で118キロだったのが、145キロを叩き出す。

 

イメトレのパワーを知る。

「ああ、人間の可能性ってホントに無限やな」とわかったという。

 

これ、なかなか面白い話。

 

 

1年で1000人の笑顔をつくる男なんや!

 150キロ近くの速度で投げられるようになり、プロ野球のテストを受けるが、年齢のこと、プロ未経験のことなどから結局テストに受からず断念。

人生の夢を諦める。

 

お母さんから、「あんたアホやから騙されそうやしお金の勉強だけしとこうや」と言われファイナンシャルプランナーの試験を受けたら、1発で合格。

 

生命保険代理店に就職するも、お客さんの前とそうでない時の態度や物言いが違う社員、社内の重苦しい雰囲気、お客さんのことなど考えず売上だけを追求するやり方に嫌気が指し、2ヶ月で独立。

 

独立して友達をあたり始めるがうまく行かず。

営業のノウハウ本を買って勉強し、本に乗っているテクニックを使ってみたら結構会話がはずむ。

すると、「どうやって保険に入らそうか」そんなことばかり考える自分に気がつく。完全に自分の都合でものごとを運ぼうとしている自分。

違うやん!

 

「努力は必ず報われます」とか「努力は絶対裏切らない」とか言われるが、自分にはあてはまらなかった(プロ野球選手の夢がどんなに努力しても叶わなかった)。

 

それなら、努力とかじゃなくて、楽しい気持ち、ワクワクした気持ちで、仕事ができないかなと。

 

そうだ!

営業をやっているんだから1日、2~3人に会おう。

会った2~3人の人の笑顔を作る。

 

「仕事=保険を売る」じゃなくて「仕事=1年で1000人の笑顔をつくる」。

1年で1000人の笑顔を作れば、ゴハンくらい食べていけるんじゃないかな。

(以上、引用)

 

私は、

「努力は必ず報われます」とか「努力は絶対裏切らない」とか言われるが、自分にはあてはまらなかった。

というくだりが印象的だった。

ほんと、このことは身につまされる部分ではないだろうか。

 

 

とにかく、「幸せからスタートして生きる」と決める。

 

1年で1000人を笑顔にするんだから、とりあえず1年間は絶対に続けよう。

幸せの波長に毎日自分を置く習慣を身につける。

これをまいにちやるようにしてから、少しずつ人生が変わり始めたと。

 

「ああ、今、幸せやん」からスタートすると、不思議と「ない」じゃなくて、「ある」が見えるように。

10人しかお客さんがいなかったけど、「10人もいてくれるやん!このお客様を、もっと笑顔にすることはできないかな?」と実感を込めて思えるようになったとのこと。

こうなると、契約はゴールじゃなくて、ご縁のスタートに。

 

「ない」ではなく「ある」を見るようになったら、不安がスッとなくなって、胸の奥から強烈な喜びが溢れてくるようになった。それまでは「保険に入ってくれなかったらどうしよう」という不安なエネルギーを無意識のうちにバンバンだしていたけど、喜びのエネルギーをジャンジャン放てるようになった。

 

ここから、彼の快進撃が始まる。

 

身近な大切な人を笑顔にすると、応援してくれる人が現れる

これは、しんちゃんが尊敬するお客様から教えて貰ったこととの事。

人生のステージがガラッと変わる法則!

(幸せがやってくるスピートが速くなる)

 

自分の笑顔が先。家族の笑顔が先。そうすれば、お客様も笑顔にできる。

 

今、ここにいない人のことはひとまずおいて置いて、目の前にいる人に全力投球。

今、目の前にいる人を笑顔にできれば「○」。

 

これを読んで、うーんと思った。

仕事で結果を出すには、家族のことは後回し。

仕事にどのくらいリソースを使うかで結果がかわると私は思っていたので。

 

でも、私が仕事をするのは、お客様のためでもあり、会社のためでもあり、私がいる支店のためでもある。

もちろん、私のためと家族のため。

でもその思いの比重が少なかった。

寝る時間をけずって仕事。夫と食事を一緒に取れない。

帰ってきて、夫がのんびりしてるとなんだかイライラ。

いったい私はなんだったのだ?

この本を読んで自問自答した。

変えていこう。私も「身近な大切な人を笑顔に」していこう。

 

この本には、その後もしんちゃんの面白い考え方が沢山。

事件も起きます(笑)そのへんは読んでのお楽しみに。

 

なんと言ってもタイトルが良い!

「最高の幸せは、不幸の顔をしてやってくる!」

このタイトルは最高!

私は今、人生のバイオリズムのしたのほうだけど、勇気がでる。

 

おすすめ本!

 

 

【おすすめ本102】『プレゼンス「存在感」はつくれる』大塚ちづる

『プレゼンス「存在感」はつくれる』

大塚ちづる

2024年5月 初版発行

フォレスト出版株式会社

 

ビジネスの場で「存在感」がある人を考えると、

思い浮かぶ人が何人かいる。

 

そういう人はやはり遠くからでもすぐ「あっ、あの人だ!」とわかるし、

営業だと売上も良いのがすぐわかる。

 

その秘密が知りたくて購入。

 

ストーリー形式なので、読みやすい。

主人公は若い女性。大川という海外で活躍し戻ってきた女性の上司と知り合ったことで人生が変わっていくという内容。

 

難しいことは書いてないけど、

海外では「存在感」が大事ということで、自分に取り入れられるところもたくさん。

 

おすすめです!

 

 

この本をおすすめしたい人

  • 頑張っているのに信頼が得られていな人
  • 実績をあげているのに選ばれない
  • 信頼と実績を生み出したい人
  • 影響力を身に着けたい人
  •  

作者紹介

大塚ちづる

 

日経総合商社を経て、米企業大手ゴールドマン・サックス証券株式会社ニューヨーク本社とアジアパシフィック支社にて25年以上の人事経験を有する。

その間、様々なグローバルリーダー達の信頼できるアドバイザーとして、5,000人以上の人材育成及び管理に携わる。2014年に独立し、グローバル企業での経験を活かしたイノベーティブな働き方を追求、人材育成に特化したコンサルティングを提供。さらなる時代に沿ったソリューション提供を目指し2017年にASG Worksを設立。多種多様な業界のシニアマネージャーのエクゼクティブコーチ・アドバイザーを務めるだけでなく、多数のハイポティンシャルなキャリア女性の育成や、スタートアップ向けの人事コンサルティングを手掛ける。2018年に多業界のエクゼクティブが所属する会員制コミュニティー:THE CHOICEを設立。グローバル人材育成に特化した独自開発プログラムである『Presence Builder(プレゼンスビルダー)』や『IMAGE&IMPACT(イメージ&インパクト)』は企業向け、個人向けを問わず好評を博す。専門は、人材・組織開発、リーダーシップタレントマネージメント、ダイバーシティー戦略等。New Universityにて、Organizational Development(組織開発)認定取得。

 

 

この本のおすすめポイント

「第一印象を変える武器としてのプレゼンス」

 

この本の中で、檜原(主人公の女性)は最初に身につけている花がらのワンピースを大川にダメ出しされる。

 

大川は一見地味、ベージュやグレーのブラウス、カーディガンを着てパステルカラーの服などは着ない。

ニューヨーク帰りのキャリアウーマンというイメージを覆すような、気配りの人。

会議やセミナーで大勢が集まるときでも、自分から参加者の輪に入り満面の笑みで話しかけ談笑し、議長や主催者にはお礼の一言を忘れない。

いるだけでその場の雰囲気がガラッと良くなるのがわかるような人物。

 

第一印象は一発勝負のジャッジメントの場。

自分がどう見られているか。

存在感を高めるだけで、信頼が高まり意見が通ってしまう可能性もある。

 

男性は若いときには襟付きの長袖シャツを着るのがベター。

誠実に見えるし、腕まくりをすることでやる気をまわりに印象づけることができる。

シニア年代になって若い人に威圧感を与えたくない場面では、ジャケットを脱いで、シャツだけになると良い。

 

などなど、なるほど!と思うアドバイスがたくさん。

正直、そこまで考えていなかったのでちょっと驚くこともあるけど、それだけ自分の印象に無頓着だったと反省。

 

 

身なりの変化はポストに就く前か後か?

 

上に立つ人ほど「見た目」で存在感をつくる。

 

ハリウッド映画があれだけ世界中で人気があるのは、いろいろな人種・母国語の人が見てもわかるよう、あらかじめ設計されているから。エンターテインメントでは考えさせるより直感的に面白いと思ってもらえなければ負け、ビジネスの世界でも徹底させているのが米国の文化。

 

その中で「あの人痩せてスッキリしたね」「服装に一段と気を使うようになった」「歩いている姿がCEOみたい」といった暗黙のコンセンサス(合意)を集めていった人がCEOになります。

つまり、「あの人がCEOだったらいいな」と思われる人が実際にそうなる傾向が強いのです。

 

声のトーン、口調など感情的な印象といわれる類のコミュニケーションも大事、などなど。

 

この部分はとてもおもしろく感じた。

 

個人的には、この章がとても参考になった。

そして実際に出世する人を考えてみると、あたっている。

 

 

身につけるアイテムには昇格試験と卒業がある

 

「身につけるアイテムにも昇格や卒業があるの。

小学校を卒業したらランドセルは背負わないわよね?それと一緒で、ライフステージに合わせて着る服や小物も分けるべきよ」

と大川のアドバイス

 

リクルートスーツは社会人初期の見習い期間であることを示すための制服であり、その期間が終われば自然と卒業するもの。

 

こういった大川のアドバイスによって、

主人公の檜原は”女の子”という役割を演じているように見える服装から脱却し、

次のステージにすすんでいく。

 

どうやら、どう見られたいか?

は服装に現れるようだ。

 

仕事では評価されたいのに、自分で意識していない部分で”女の子”扱いされた心とか。

あー、これはわかる。

私も自分の心をじっくり感じてみるきっかけになった。

 

今のポジションから上がりたい人、

存在感を身につけたい人、是非読んでみてください。

 

おすすめ本!

 

 

 

 

 

【おすすめ本101】『おそらく彼は「もう1度話し合おう(涙)」と来ます。でも実は、「しばらくほっておいたら、どうにかなるだろ」と思っています。』山田玲司

『おそらく彼は「もう1度話し会おう(涙)」と来ます。でも実は、「しばらくほっておいたら、どうにかなるだろ」と思っています。』

サブタイトル:男の本音を密告する「恋の男子更衣室」

山田玲司

2015年10月 初版発行

株式会社ワニブックス発行

 

以前、山田玲司氏のyoutubuを観ていた時期があって、

なるほど!と思う視点があり書籍もいくつか読んだことがあり。

 

「AM」というサイトで「男子更衣室へようこそ~男の本音から解く実践型恋愛相談室」という連載に加筆修正し、まとめたものがこの本。

 

男性はかっこつけたい生き物なので、

女性の前では必ずしも本当に思っていることを話すわけではない。

この本は「みっともない男の本音」をお届けするというコンセプトらしく、女性がわからない男の本音がたっぷり。

おすすめです!

 

 



この本をおすすめしたい人

  • 恋愛で悩んでいる女性全般
  • 男性の本音が知りたい人
  • 恋愛で男性に傷つけられた、または傷が残っている人
  • 自分の自身がない女性
  • 機嫌よく生きたい人

     

作者紹介

山田玲司(やまだれいじ)

 

1966年東京都生まれ。

20歳で漫画家デビューし、恋愛のマニュアル化を風刺した『Bバージン』で一気にブレイク。

近年は”モテ”の絶対理論を語った注目作『モテない女は罪である』を発表。

大人の恋愛サイト「AM」で様々なケースの恋愛相談を受けるなど、「いったい男は何考えているの?」の問いに答えられる稀有な存在となる。

著名人との魂の対談漫画『絶望に効く薬』シリーズや、

『非属の才能』(本屋大賞、中二賞受賞)といった新書でも知られる。

山田玲司ヤングサンデー」(ニコニコチャンネル)、

スーパーブルーハーツ」(クラブサンデー)連載中。

 

『おそらく彼は「もう1度話し会おう(涙)」と来ます。でも実は、「しばらくほっておいたら、どうにかなるだろ」と思っています。』より引用

 

この本のおすすめポイント

「30代処女の皆さんへセックスは戦いではありません」

 

いいですか?はっきり言いますよ。

ほとんどの男が「処女が好き」です。

簡単に言えば好きな女の「初めての男」になれたら嬉しいという「当たり前の感覚」が大半の男にあるからです。

 そして「処女って面倒じゃん」とか言っている男のほとんどが「クズ」です。

(中略)

 過去の男がすべて比較の対象になるので100人と寝てきた女と寝る事は「100人中何番目なのか?」という試験を受けるのと同じだからです。

(中略)

 SEXは戦いではありません。評価大会でもないんです。

 お互いの体を優しくいたわる行為です。優しく触って、撫でて、そして自然とその先に行けばいいでしょう。

「三十路ですが処女です。どう卒業すればいい?」より引用

 

これ、私の友達に昔、伝えてあげたかった内容。

 

私の友達は進学校卒業でプライドが高く、でも処女なのがコンプレックスで、悩んでいた。そして30歳の頃友達としては好きだけど、、、というような中学生の頃からの男友達として卒業。

周りはみんな経験しているのに、自分だけ、、、、。と悩んでいたので、気分が楽になったのならそれはそれで良しだったのかもしれないけど。

 

思えば、男性も女性もいつも何かと戦っている?

つねに何かと比べている?

これを読んでそんな事をふと思った。

 

彼氏がいたことのない私が恋をするには?

まず知って欲しいのは男も女と同じ「人間」だという事です。

 

異性として(恋愛対象として)意識しすぎると、ちょっとした事も「愛の戦い」になって大変です。

 女と見ると(異性として)意識しすぎて挙動不審になる男も多いのですが、こういう男子はモテませんよね。相手が可愛くても、セクシーな服着てても「普通の態度」ができる男がモテますよね。

 そこは女の人も同じで、男に対して普通で、公平な態度で接してくる女の人に男は交換を持つものです。

(中略)

 男に慣れるためにはまず「気楽に話ができる男友達」を増やすことです。

 まずはすべての男性を「恋人候補」から外してみてください。

 

「彼氏がいたことのない私が恋をするには?」から引用

 

このアドバイスにはなるほど~!だった。

確かに、モテる人は意識が外に向いていて、誰にでも平等に話しかけ、対等な態度を取れる人。

 

その上で、「中学、高校の時にハマっていたモノ(もしくは今ハマっているモノ)の話」を聞けば話を盛り上げるのは簡単だと。

 

どうです?彼氏が欲しい女性の方、この本を読むと気楽になれるかも。

 

バツイチ、年齢・・・・・いつ男性に話せばいい?

 

このお悩みはピーチさん、39歳。

相手は10歳歳下の彼と知り合いいい感じの関係になったが、

自分の年齢、バツイチであることも伝えられず、「何を考えているか分からない」と言われ付き合うまでに至らなかったとの事。

 

これに対するアドバイスは。

「アラフォー」も「バツ1」も「嫌われる理由」にはなりません。

(中略)

 そもそも「チキンロリ野郎」は、大人の女には口説いて来ません。

ほとんどの男は、ある程度の年齢の女の人なら「バツ1」くらい普通の事だと思っています。

(中略)

 彼といい感じになって、どんどん好きになって「実は私は・・・・・」って過去を話したら、どうせ私は嫌われるんだ、という感情(いつもではなくても)がそうさせているのだと思います。

 そしてこういう感情は2人の会話を「息苦しい心理戦」にするのです。

 特に女の人の「どうせモード」は、男にはとにかく「めんどくさい」と感じさせます。

「どうせ」がきたら「そんなことないよ」といわなければならないからです。

(中略)

「惚れた弱み」ってやつは、女にとっても男にとっても「強烈な効果」があります。

人を観葉にさせる(寛容なフリをさせる)効果です。

 

バツイチ、年齢・・・・・・いつ男性に話せばいい?」より引用

 

これこそが、この本の醍醐味。

男性の本音はこうなのか!と目からウロコ。

「どうせ」がきたら「そんなことないよ」と言わなければならないから「めんどくさい」、、、、。

そうかー、そうだったのかー!

これ以外にも、「めんどくさい」と思わせるワードがありそう、

そして私は結構言っていた(現在も)と思う。

 

「惚れた弱み」が「強烈な効果」があるのは、ほんとうにそう。

アバタもエクボだし、意外と年齢差のカップルもいる。

私も歳下の男に(仕事でも)ちょっとコンプレックスをいだく事があるので(私に子供がいたらこの位なんだなーなんてシンミリしたり)、年上の男がラクだと思っていたけど、そういうのもめんどくさい女になっていたかも。

 

 

この本全般、おちゃらけているようで、優しさに溢れていて

女性が読むと心がふわっと軽くなるかも知れない。

自分を愛して、相手も愛そう。

気楽にね!という気分になると思う。

 

とてもおすすめ本!

 

 

 

 

 
 

 

【おすすめ本100】『妻の実家のとうふ店を400億円企業にした元営業マンの話』鳥越淳司 山中裕之

『妻の実家のとうふ点を400億円企業にした元営業マンの話』

山中裕之

2023年10月 第1版第1刷発行

株式会社日経BP発行

 

とうふのメーカーというと、

最近はドラッグストアなどでとうふが安売りされており、価格競争など大変そうだなぁという印象。

だが、この鳥越社長は妻との結婚を機に入社した相模屋食品株式会社を400億円企業にしたという人物。

表紙を見てもらうとわかるが、仕事が楽しいんだろうなとわかる雰囲気をお持ちである。

やはり元森永の営業マンという事で、営業マンの雰囲気もある。

意識が外に向かっているというか、とてもいい顔!

読み物としてもとてもおもしろく、最後には私自身の営業のアイディアにもつながった本なので、とてもおすすめ!

 

 

この本をおすすめしたい人

  • 起業している人
  • 会社員でも自分でプロジェクトを起こしたい人
  • 営業マン
  • 今仕事のモチベーションが落ちている人
  • 商売をしている人

     

作者紹介

鳥越淳司

相模屋食料社長。

1973年京都府生まれ。

早稲田大学商学部卒業。

1996年雪印乳業に就職。その後、1951年に設立された豆腐メーカー、相模屋食料株式会社の2台め社長の三女と結婚。2002年に同社に入社し、2007年に33歳で代表取締役に就任。「ザクとうふ」で世間の注目を集め、地方の豆腐メーカーを次々と救済M&Aでグループ化、業界トップに成長する。「ひとり鍋」シリーズ、「うにのようなビヨンド豆腐」などのヒット商品を自ら手がけている。現在の目標は「おいしいおとうふで日本の伝統豆腐文化を守り抜き、その未来をつくる」こと。

趣味は「機動戦士ガンダム」。

 

山中裕之

1964年生まれ。学習院大学文学部哲学科(美術史)卒業。87年日経BP入社。経済誌日経ビジネス」、日本経済新聞証券部、パソコン誌「日経クリック」「日経パソコン」などを経て、現在日経ビジネス部編集部で主に「日経ビジネス電子版」と書籍の編集に携わる。著書に『マツダ 心を燃やす逆転の経営』、『新型コロナとワクチン わたしたちは正しかったのか』(峰宗太郎先生と共著)、『ハコヅメ仕事論』(奏三子先生と共著)、『親不孝介護 距離を取るからうまくいく』(河内潤氏と共著)、『ソニー デジカメ戦記 もがいて掴んだ弱者の戦略』など。

 

『妻の実家のとうふ店を400億円企業にした元営業マンの話』より引用

 

この本のおすすめポイント

「現場に数字ばかり言い出すのは会社が傾いてきた印です」

 

債権を通して会社が駄目になる理由が見えてきた。

傾き始めると現場に「数字」だけが降ってくる。

再建のために工場に行くと閉塞感でいっぱいになっている人たち。

現場に生産効率、ロス率などの話をし、もっと切り詰めて利益率をあげないとだめだと言い続けた結果、おいしいお豆腐をと一生懸命作っているはずだった人たちが「白い塊」をつくるようになってくる。

「数値目標を満たせば味はどうでもいい」という意識になってくる。

 

鳥越社長は、数字は自分で把握する、工場に行って現場の人と話をしてどうやったらおいしいものができるかを考える。するとおいしいおとうふを作る答えは必ず工場で見つかると。

お客様に愛された「黄金時代」はあったはず、それに戻りましょうと。

 

すると、救済M&Aに行った会社で、それぞれ宝物のような商品がみつかる。

 

このあたりを読んで、結果は数字とたたきこまれている私の視点がかわったのが実感。

 

社員全員モチベーションが高い会社なんで、まああり得ません

相模屋食料株式会社は、社員の数が多いわけでもないし、東大出のエリートさんがたくさん入社してくれる企業でもない。生産設備も整えてはいますが、大手の食品会社さんの比じゃないし、商品開発の技術力も知れまいます。」

だから完璧を期さずに「5割」で見切る。

 

ジオングに脚を付けるな」で、早め早めに攻めて、早め早めで見切る。

戦力は限られているから、素早く、そして集中させないと勝てない。場所、目的を限り、ほかは全部捨てるくらいに集中することで、「ある時、ある場所」に限れば、我々でも最強になれるんですね。」

 

つまり、総力戦で大手と正面から戦うと負けてしまうと。

だから「ランバ・ラルのようなゲリラ戦だ」と。

 

この考え方は、私が仕事をする上で参考になった。

 

仕事が楽しくなくなったあの日やりたいことをやろうと舵を切る

 

経営者にも、いや、経営者だからこそモチベーションは重要だ。

拡大路線の最中で経営が「むなしくなった」鳥越社長は自分の「主観」で会社を引っ張っていこうと決意する。

(引用)

 

ザクとうふ」を発売して話題になったが、相模屋が大きく成長したきっかけは実は06年の「第三工場」の稼働だそうだ。

40億円を超える投資をして、量産効率、品質向上、賞味期限も長くできるホットパック工場を入れ、ロボットも使い機械化・効率化をした。

その結果、売上は伸び、利益は増え、そして「むなしくなった」

 

そして、自分がやりたいのは今やっている規模と効率の正反対、各地の豆腐メーカー、おとうふ屋さんのすごい技術と、それを支えてきた社員さんといっしょに、宝物をみつけながらつながりを広げていくことなんだ。数字という客観よりも、自分自身の主観を優先する。それが私の事業のあるべき姿というか、思想なんだと気づいたわけです。

(引用)

 

この章は読んでいて、こちらもワクワク。

自分もこんな風にビジョンを持って働きたい!

と強烈に思った。

商売や事業をしている人は、それぞれ自分なりの方向性を見つけるモチベーションになるかも。

 

相模屋食料の製販会議へようこそ」

 

会議は土曜日の朝8時から始まり、グループ会社の現状報告の後、鳥越社長による相模屋の戦略についてのプレゼンテーション。

その際のプレゼントシートの公開の許可をえて、この章では、社内資料が公開されている(抜粋)

 

これが、とても面白かった。

 

かつては豆腐屋に独自性があった。

近代化の波がきて、大量生産時代へ。

規格化、画一化、価格競争が唯一無二に。どこの豆腐屋も一緒。

 

それを鳥越社長は業界を「個」にシフトさせる4段階として、ビジョンを公開している。

 

「価格競争で終わりのない消耗戦」という言葉が身にしみる。

私が働いている会社も営業の際にコストの面を強調するからだ。

だが、安さで売ったものを値段でひっくり返されるのを散々見てきた。

それをどうするか、会社はそうだとしても私の部門はそこから脱却したい。

この本でそれを考えられるようになった。

まず、1つの提案をミーティングでするつもりだ。

 

この本は私の視点と行動を変えてくれるかも知れない。

 

何より、おとうふという文化をこれからどうしたいか、

それを機動戦士ガンダムの視点から語れる鳥越社長の話は楽しいし、希望にあふれている。(私はガンダムをよく知らないが楽しく読めた)

 

とてもおすすめ本です!