【おすすめ本79】『洋服で得する人損する人の服の着方』霜鳥まき子 40歳からの正しいおしゃれ
『40歳からの正しいおしゃれ 洋服で得する人損する人の服の着方』
霜鳥まき子
2017年 大和書房 発行
電車に乗っていると、
同じような服でも着こなしによって素敵に見えたり、そうでなかったりするのがよく分かる。
サイズがあっていない人も多い。
そういえば、新卒で会社に入った時の同期がお金持ちの娘で、スーツを買う時に必ずお直ししてフィットするようにしていた。
新卒でも5万円くらいのスーツをお直しして自分にあうラインで着るのだから、いつもスーツを誉められていたなぁ、その彼女。
だから、洋服はフィット感がとても大事。
そんな事を思い出させてくれる本なので、ご紹介。
この本をおすすめしたい人
- 服の着方だけでなく服のお手入れ方法が知りたい人
- スカートやパンツ、ジャケットなどの試着する際のポイントが知りたい人
- 40歳を超えて、洋服の着方がわからなくなってきた人
- アイテムを選ぶときのコツが知りたい人
- ジャケットやパンツなどのベーシックアイテムの着こなし方法が知りたい人
作者紹介
霜鳥まき子(しもとりまきこ)
パーソナルスタイリスト。
株式会社シモトリパーソナルスタイリングオフィス代表。
青山学院大学英文科卒業後、日本航空国際線CAとして10年間勤める。
海外で経験したパーソナルショッパーという職業を通し、もっと人の人生に携わることができる仕事に就きたいと、政近準子氏に師事。
2013年独立。約1万人のパーソナルスタイリングを通して、クライアントの人生そのものに寄り添ってきた。コーディネイトだけにとどまらず、クローゼットチェックからショッピング同行、美容院同行でトータルプロデュースを行っている。品格がありながらもいきいきとした大人の女性に生まれ変わるスタイルングが定評で、テレビ、雑誌などでも活躍。(以下略)
『洋服で得する人損する人の服の着方』より引用
この本のおすすめポイント
- カーディガンならば「肩幅が広い人」「肩幅が狭い人」などの選び方がわかる
- 試着の際のチェックポイントがわかる
- ストールやベルトのアレンジ術が載っている
- 服の手入れのポイントがわかる
- 40歳以上にターゲットをしぼっているのでその年代の人の服の選び方がわかる
心に残った点・役に立った点
ジャケット
ジャケットの袖からのシャツ袖の見せ方など意識していない部分。
男性は、スーツの袖からワイシャツの袖が1~1.5cm見えるのが良しとされているそうだが、女性の場合はインナーの袖が見えないほうが美しいそうだ。
これはたしかに!
男性のスーツは、シャツの袖が出ていないとかっこ悪く見えるし、
袖を出すのは知っていたが、女性の場合は見えないほうが良いのねぇ。
私は寒い時期に薄手のタートルをスーツの下に着たりするが、
その袖が覗いたりしていた。これって美しくない事だったのね。
勉強になるなあ。
ジャケットに合うシャツ選びなども参考になった。
「ジャケットはサイズ感で決まる」の項目では、
肩幅、ラペル、後ろ身頃などのサイズ感が載っているし、
脇のシワやたすきジワなどシワのでき方で、どの部分がサイズが合わないかも書いてあるので、試着する際の参考になる。
ジャケットのポケットデザインによって、どういう印象に見えるか、
袖口の切り込みあり、切り込みなしできちんと感はどうなのかなど、
普段はあまり気にしていないディティールの説明もなるほどーと思った。
この本のこのあたりは、仕事でスーツを着る女性におすすめポイント。
スニーカー選びでおしゃれ度がわかる
40歳以上になると、スニーカー選びも難しくなるかも。
この本では、エレガント、スポーティーで例が載っている。
特にスポーツ系のスニーカーは注意しないと足元だけにボリュームが出たりしてなかなか難しい。
だから、スポーツ系のスニーカーはスリムパンツや筒型のワンピース、ロングスカートと合わせてとの事。
ベルト(ひとまず着けてみる、乗せてみる!)
ベルト、最近使っていなかったなぁー。
クローゼットに沢山下がっているベルト。
この本にもベルトが苦手な人が本当に多いと書かれているが、
苦手というより持っていても使わない、コーディネートを考える時にベルトをつけるという意識が無い。
だが、この本のベルトのページをみると、
ベルトの効果を改めて感じた。
ベルトを付けるだけで、ウエストマークされスッキリ見えている(載っている写真が)
ジャケットの上に細めのベルトを巻いている例も、
実際にしたことが無いのでやってみたいと思うコーディネート。
カットソーにもベルトをしていいんだーという意識の変化もあったしなかなかためになった。
大人女性のたしなみ、万能パール
この本の良いところは、
パールなどの定番で普遍的なアイテムの選び方、購入の仕方が載っているところ。
(肌によって色選びが違うなども)
パールは黒真珠と白を両親からのプレゼントで持っているけど、
ケースに入れっぱなしで使っていない。
おおよその目安は10万~20万との事。
この価格帯でピンとくるものを持てばよいのだそう。
パールのお手入れ法も載っていて、乾いた布で拭くのは知っていたが、
汚れがひどくなった場合は宝飾店やデパートの貴金属売り場でクリーニングしてもらえることは知らなかった。
この情報はありがたかった。(そうそう汚れないけど、知っているだけで安心)
40歳を過ぎたらお直しでセミオーダー
この本を読んで「なるほど!」と思ったのが、
女性もスーツをオーダーという点。
主人はそう高価なスーツでも無いが、
デパートでセミオーダーしているので体に合うサイズ感だからか、
上司などにスーツを誉められることがあるようだ。
なんとなくスーツのオーダーって、男性のものと思っているが
たしかに女性もオーダーってありだなぁと。
女性スーツブランドは激減しているそうで、
量販店かハイブランドが多く、中間のショップがないそうだ。
それならむしろ、オーダーのスーツということらしい。
自分の体にフィットしたものをつくるだけで、
着ていて軽く、肩や腰、膝周りに負担を感じないのがオーダースーツ。
最近は店も増えて、リーズナブルになったそう。
これは良いかも。
今後、選択肢の一つにしていこうと思う。
(スーツの肩周りの堅苦しさが無くなりそう)
試着の大事さ、着こなしの大事さがわかる本。
おすすめです。