辛い時にはいつも本があった

辛い時にはいつも本があった

辛い時、苦しい時、悲しい時に書店に行くといつもその時の気持ちにぴったりの本との出会いがありました。

【おすすめ本13】喜びから人生を生きる! アニータ・ムアジャーニ著 臨死体験が教えてくれたこと【その1】

TED(Technology Entertainment Design)で講演を聴くのが好きだ。

 

世界中のさまざまな講演者の話を聴くのはとても楽しい。

辛い話もあったりするが、非常に有意義な経験になる事も多い。

 

その中で知ったのが、この本の著者 アニータ・ムアジャーニさん。

 

www.youtube.com

 

 

 2006年2月に臨死体験をし、4年間苦しんだ癌が治癒したという経験を持っている方。

 

意識が無いとされていた最中、

医者がどういう処置をしていたかとか、身内がどのように悲しんでいたかなどを詳しく語る臨死体験はとてもリアル。

 

この本では、臨死体験や末期癌からの生還も詳しく語られているが、

彼女が本当に伝えたいのは、ありのままの自分でいて人生を楽しむということ。

 

めったにない体験からくる洞察は非常に興味深く、視野を広げてくれたのでここでご紹介!

 

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この本をおすすめしたい人

  • ”ありのままの自分”でいたいけど、できない人
  • 自分の存在に価値を見出せない人
  • 臨死体験に興味がある人
  • 自分に起こっている事について答えを知りたい人
  • 文化的なプレッシャーに苦しんでいる人(女性は早く結婚して子供を産むべきとか、女性は控え目にとか)
  • 人生をあまりに深刻に受け止めすぎる人

 

 

作者紹介

アムータ・ムアジャーニ(ANITA MOORJANI)

 

シンガポールでインド人の両親のもとに生まれる。

2歳の時に香港に移り、人生のほとんどを香港で暮らす。

育った環境や英国式の教育によりマルチリンガルであり、英語、広東語、インド方言を話しながら成長、のちに学校でフランス語も学ぶ。

2002年4月に癌の宣告を受けるまでは 企業で働いていたが、2006年の初めに経験した臨死体験が人生を大きく変える。

以降は”向こう側”の世界でた深い洞察を社会に深く根付かせることを仕事とするようになり、世界中から会議やイベントに招待され、臨死体験で知りえたこといついて講演を行う。

また、香港大学の行動科学部に招かれ、末期疾患への対処、死への直面、スピリチュアルな信念に関する心理学といったテーマについて定期的に話をし、助言を行う。

現在は夫のダニーとともにアメリカで暮らし、世界各地で公演やワークショップ等を行っている。

 

『喜びから人生を生きる!』より引用

 

 

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この本のおすすめポイント

  • 拡大した領域(臨死体験)での気づきがすばらしい

 

神は存在ではなく、存在のあり方なのだ。そして、私は今、そのような存在のあり方をしている」という悟りが得られ、その感覚に圧倒されたのです。

 

『喜びから人生を生きる!』 第7章 身体を離れて より引用

 

彼女のこの気づきに「ハッ!」となった。

私にとって、なるほど!と膝をたたきたくなる言葉だった。

 

神の存在は世界中で色々な人が色々なとらえ方をしているが、

今の私にとってこのとらえ方は完全に納得できるものだった。

 

 

  • 自分をそのままで認めるという事がどういう事かのヒントになる

 

自分の歩んできた道のりを見てみなさい。

どうして自分にあんなに厳しかったんだろう?

どうして自分を責めてばかりいたんだろう?

なぜ自分を見捨ててしまったの?

どうして自分のために立ち上がって、自分の魂の美しさをみんなに示そうとしなかったんだろう?

 

『喜びから人生を生きる!』 第7章 身体を離れて より引用

 

この自分への問いかけは、胸に刺さる。

 

誰もかれも、自分に問いかけられる内容ではないだろうか?

 

自分に厳しい人ではなくても、常に自分を責めていて、それが普通の事になりすぎていて自分を責め続けているのにもはや気が付かない人も多いかもしれない。

 

 

  • 臨死体験中に理解した”時間”に対する認識がとても興味深い

言い換えれば、時間は、この世で体験するような直線的な流れではありませんでした。

私たちの理性が私たちの理性が、周囲で起こっていることを連続したものに並べているような気がしました。

身体を持っていなければ、実際のところ、過去も現在も未来もすべて同時に起こっているのです。

 

 『喜びから人生を生きる!』 第7章 身体を離れて より引用

 

この認識はとても面白い。

 

今、時間はさまざまな理論で語られている。

そしてそれは、人間が普通に認識している時間の感覚からすると、にわかには信じられない内容だったりする。

 

※『時間は逆戻りするのか』高水 裕一

この本では、時間の逆転(!)が観測された事を書いている(ミクロの量子レベルで)

 

 

 

 


※『時間は存在しない』カルロ・ロヴェッリ
 

時間は過去から未来へと流れるわけではない。

と、自分の頭の中の時間に対する認識が崩れ落ちる理論を論じている本。

 

 

 

 

 


物理学者でもないアニータ女史が、臨死体験の中で認識した時間に対する理解。 

 

そこから、アニータ女史は自分の人生がこれまで出会ったものの中に複雑に織り込まれた無限のタペストリーの色とりどりのイメージを織りなす一本の糸で、タペストリーの他の色の糸は、自分の人間関係、関わったあらゆる人生。

それが、自分の本質を表現しているという気付きを得る。

 

何だか、わくわくしてきませんか?

 

ポジティブだけではなく、ネガティブなやり方で人生に現れた人もそのタペストリーに織り込まれていたとの事。

 

ポジティブな関わりだけではなく、ネガティブな関わりだとしても人生のタペストリーに織り込まれているというのは、人生に対してとても肯定的だなぁと。

 

ポジティブやネガティブというのは、その人のとらえ方であって、

ジャッジするからどちらかに振り分けられるだけなのではないだろうか?

なんてふと思った。

 

 長くなったので、続きは次回に続きます