辛い時にはいつも本があった

辛い時にはいつも本があった

辛い時、苦しい時、悲しい時に書店に行くといつもその時の気持ちにぴったりの本との出会いがありました。

【おすすめ本12】頑張らなければ、病気は治る 樺沢紫苑 (自然治癒力のブレーキ解除)

以前から「病気と闘う」という事に疑問を感じていた。

 

というのも、私の母が”頑張って病気を治す”タイプで、

やりすぎたり、不調が治りかけの時に無理して悪くしたりする人だから。

 

この本を読んでみて、是非ともそんな母に読んでほしいと思ったので今回この本をご紹介。

 

 

この本をおすすめしたい人

  • 病気を抱えている人
  • 身内に病気の方がいる人
  • 「闘病」ではなく「病気を受け入れる」という事が知りたい人
  • 病気を治す事に頑張りすぎてきた人
  • 「病気にならない健康法」の考え方が知りたい人

 

f:id:nonko-h:20201214174308j:plain

 

 

 作者紹介

樺沢紫苑(かばさわ・しおん)

 

精神科医、作家、映画評論家

1965年、札幌生まれ。

1991年、札幌医科大学医学部卒。札幌医大神経精神医学講座に入局。

大学病院、総合病院、単科精神病院など北海道内の8病院に勤務する。

2004年から米国シカゴのイリノイ大学に3年間留学。

うつ病、自殺についての研究に従事。

帰国後、東京にて樺沢心理学研究所を設立。

精神医学の知識、情報の普及によるメンタル疾患の予防を目的に、フェイスブック14万人、メールマガジン15万人、ツイッター12万人、累計40万人以上のインターネット媒体を駆使し、精神医学、心理学、脳科学の知識、情報をわかりやすく発信している。

毎日更新のユーチューブ番組「精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル」も好評。

(以下略)

 

『頑張らなければ、病気は治る』より引用

 

 

【PR】

 生活習慣病検査なら【銀座血液検査ラボ】

→指先からたった1滴採血するだけで、簡単&スピーディーに、医療機関での血液検査と同程度の検査結果がわかる日本初の自己採血専用施設。

郵送検査セットもあるので予約も不要。

 

遺伝子検査サービス「MYCODE」

東京大学医科学研究所との共同研究で選定された科学的根拠を基に解析を提供。

唾液で最大280項目の病気&体質の遺伝的傾向がわかるので、生活改善に。

注意:20歳未満は検査できません

 

 

 この本のおすすめポイント

  • 「病気は敵」ではなく「病気は味方」と知って目から鱗が落ちる
  • 病気になったことは「人格」や「人間性」ではない=自分を責めない
  • 「闘病」は病気を悪化させるという事が納得できる(アドレナリン、コルチゾール、交感神経優位などの科学的根拠)
  • 「悪口を言い続ける人=他責」は病気が治らない(悪口は自分に向かう=コルチゾールの高値が続くと免疫力が低下)するという驚き!
  • 「病気を受け入れる」方法と効果がわかる
  • 「治療は必ず足踏みする」という事を知るので気が楽になる
  • 「家族が頑張りすぎると病気は治らない」家族が病人とどう接するのが良いかのヒントになる

 

心に残った点

この本が書かれたのは、2014年12月。

まだ東北大震災の余波が残っている頃。

本書にも作者の樺沢先生が、被災地で被災者の方達と話した事から書かれたことなども盛り込んである。

 

【処方箋 その1 苦しいときは泣いていい】

【受容への処方箋 その1 表現する】

【第7章 「感謝」で病気は治る】

などは、被災地で現地の方達と接した経験を例にした内容で、実感がこもっていたし読んで心に沁みた。

 

他にも「白血病の障子に何もできなかった、、、」と自責の念にかられた事も書かれており、樺沢先生が精神科医としてどんな事を伝えたいのか伝わってきた。

 

私も東北大震災の被災者だ。

震災後は動悸・息切れに悩まされた事を思い出した。

でももっとひどい思いや悲しい思いをした人がいっぱいいるんだからと励まされて、弱音を吐く事は出来なかった事を思い出した。

 

日本人は頑張りすぎだ。

 

子供の頃からそう教えられてきたのだから。

 

でも、苦しくても長期間頑張るのは、身体の病気、心の病気になるとこの本のあとがきに書かれている。

 

日本は毎年約3万人が自殺する、先進国でも最悪レベルの自殺国であるわけですが、日本人に自殺が多い理由は、こうした「頑張りすぎる性格」も関係しているでしょう。

 笑顔、親切、感謝と関連して分泌されるエンドルフィンやオキシトシンなどの「癒し物質」は、最近の研究では「幸福感」そのものであることがわかってきました。

 頑張りすぎる生き方から、笑顔、親切、感謝にあふれた「頑張らない」生き方に切り替える。それは私たちが、幸せに生きるための方法でもあるのです。

 

『頑張らなければ、病気は治る』あとがき より引用 

 

作者、樺沢先生が伝えたい事はここなのではないか。

 

病気を治すという事だけではなく、幸せに生きるという事はどういう事かということを考える事。

 

本書の最後の方にある「感謝」について書かれた第7章。

 

これはきれいごとではなく、感謝の脳内物質「エンドルフィン」「オキシトシン」との関係あるとの事。

 

そういう科学的なベースだけではなく、「感謝」のステージでどのような変化が起こるかも書かれている。

 

この章は生き方の指針にもなった。

そして、悪口は言わないようにしようと心に決めた。

 

「頑張りすぎる生き方」考えてみませんか?