【おすすめ本20】脳を最適化すれば能力は2倍になる 樺沢紫苑 【仕事の精度と速度をあげる】
『脳を最適化すれば能力は2倍になる』 樺沢紫苑 文響社
メラトニンを出して熟睡し、午前中からセロトニンを活性化する。
昼はアドレナリン全開でバリバリ働き、夜はアドレナリンをオフにしてリラックス。仕事も頑張り、休みもしっかりとって、さらに明日も100%頑張れる健康な生活習慣です。
『脳を最適化すれば能力は2倍になる』さいごに より引用
こんな生活がしたくて手に取った本。
以前、樺沢先生の本を読んで、
午前中は「論理的」で「決断力」を要する仕事
という事を知り、「セロトニン」や「ドーパミン」などの「アミン」が優位となる午前中に、後に回しがちな「ちょっとめんどくさい」と思える仕事を、うむを言わさず手を付けたらはかどったという経験がある。
それで、より詳しく書かれているこちらの本をご紹介!
この本をおすすめしたい人
- 午前と午後でどんな仕事を割り振ったほうが効率が良いのか知りたい人
- 脳の機能を引き出すことにより仕事を変えたい人
- 従来の精神論では仕事のやり方が変わらなかった人
- 「メラトニン」「ドーパミン」「アセチルコリン」などの脳内物質がどうかかわっているのかを知りたい人
- 論理的・科学的な根拠を基にした仕事術が知りたい人
作者紹介
樺沢紫苑 (かばさわしおん)
精神科医、作家。
1965年札幌生まれ。札幌医科大学医学部卒業。
2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。
帰国後、(株)樺沢心理学研究所を設立。
Facebook、メルマガ、YouTubeなど40万人のインターネットメディアで精神医学、心理学をわかりやすく伝えている。
毎日更新しているYouTube「精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル」は、再生回数400万回を越える人気チャンネルになっている。
2015年に発売した『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)は、年間ビジネス書ランキング第10位、15万部のベストセラーとなった。
仕事術の勉強会「樺沢塾 精神科医の仕事術」(会員数600名)を主宰。
もっと楽に、効率的に働ける仕事術を教えている。
『脳を最適化すれば能力は2倍になる』より引用
この本のおすすめポイント
- 同氏の本、 『脳内物質仕事術』を詳しくした内容
- エンドルフィン仕事術がより具体的で面白い
- この本に書いてある事を実行すると結果的に鬱の予防、健康につながる
- 時間で追い込む「ウルトラマン仕事術」、ゲーム感覚で楽しむ「ドラクエ仕事術」など、わかりやすく説明しようとする作者の努力で、すんなりイメージできる
フロントエンドエンジニアになりたい人の Webプログラミング入門
心に残った点・役に立った点
ドーパミン仕事術
ドーパミンが分泌している状態=「わくわく」「どきどき」
宝くじを買うという行為を例にすると、ドーパミンが分泌されるのは2回。
「宝くじを買った時」「宝くじが当たった時」
これを仕事に活かすなら、
「しっかりと目標を設定しそれに向かって努力・工夫」
「目標そのものを達成」
このサイクルをまわすためには、「目標を立てる習慣」を作る事。
ただし、目標が大きすぎるのは×(将来の大きな夢、10年後の自分の姿等)
目標を達成した自分をイメージする。
意識的に、できるだけ明確にイメージ。
目標達成した自分をイメージしている時に、どれだけわくわく、どきどきできるのかによってドーパミンの分泌量が変わる。
それに合わせて、目標の成功確率も変わる。
よく、自己啓発やスピリチュアル系の本にもイメージが大事とか、イメージをして引き寄せみたいな事が書いてあるが、それを読んでもいまひとつピンとこなかった(何となくご都合主義に感じられた)
だが、この本を読んでドーパミンが分泌されるという根拠を知り、なるほど!と目から鱗が落ちる思い。
楽しみながら実行する
楽しみながらやることによって、ドーパミンが出る。
資格試験なども楽しみながらやることによって「明日も勉強しよう!」という気持ちになる。
何となく、「楽しみながらやる」のは、甘いとか、駄目だと思っていたことに気が付いた。
辛くてもきちんとやらなければいけない、勉強や仕事は辛いけどそれをやることによって成長する、、、といった思い込みがあった。
修行のように考えていたけど、楽しむ事によって成果も出るのか!
アセチルコリン仕事術
時間帯によって向いている仕事は異なっている
【午前中】
「論理的」で「決断力」を要する仕事
【午後と夜】
「想像力」と「創造力」を求められる仕事
午前中に、集中力を要する仕事をするようになってから、仕事の効率が上がった経験をしたことは最初に書いたが、午後は想像力と創造力を使う仕事に向いている事は知らなかった。
みなさんも、夜は想像力と創造力が増す事に思い当たるのでは?
(好きな人にメールやLINEを送る時、夜の方が感情豊かというか大げさな事を書いたりして次の日の朝、あちゃーと思う事など)
これには理由があって、夜や深夜は「論理思考の縛り」が弱まるとともに、アセチルコリンが出やすくなるので「創造的な活動」に向いた状態になるそうなのだ。
午後や夜は、クリエイティブな作業にあてると良いとのこと。
映画を見るというのもそうなのだそうだ。
確かに映画は午前中に見るよりも、夜に観た方が共感力があがり印象深く観られるような気もする。
この本を読んで、私も午前と午後で仕事の仕方を変えてみようという気になった。
エンドルフィン休息術
癒し物質、エンドルフィンはアルファ波を出せば分泌を促す事ができる。
アルファ波は、
- クラシック音楽を聴いているとき
- 好きな音楽を聴いているとき
- 川のせせらぎを耳にするとき
- 海や紅葉といったキレイな風景を見たとき
- 大好きなおいしい物を食べた時
- 風が心地よいとき
- キンモクセイなどのアロマのいい香りをかいだとき
(以下略)
などに出るとの事。
アルファ波というと音楽のイメージだったので、
この事を知ったのはためになった。
風が心地よい時、綺麗な風景を見た時、せせらぎを耳にするときなどという事は、家の中にいるだけではなく、積極的に外に出て自然の中に身を置く事でエンドルフィン分泌につながるという事。
家の中にずっといると、何となく息がつまりストレスを感じてくるのは、こういうわけがあったのかー。
そういえば、海の波音を聴くと気持ちが解放されるのは、エンドルフィンが分泌されていたのかも。
やはり、仕事の効率を上げたり脳を最適化するには、メリハリが大事なんだなぁ。
そしてバランスも大事。
それぞれの脳内物質を促す食べ物が本書に書いてあったが、サプリメントで取るのは効果が実証されていないと書いてあった。
こちらも私には役に立った。
やはり食事も大事。
能力を上げるという事は、食事も改善され、生活の質も上がり、うつの予防にもなるという事。
「仕事をバリバリこなし」「心と身体の健康」を手に入れたい人に、是非お勧め本です!