辛い時にはいつも本があった

辛い時にはいつも本があった

辛い時、苦しい時、悲しい時に書店に行くといつもその時の気持ちにぴったりの本との出会いがありました。

【おすすめ本66】『人生うまくいく人の感情リセット術』 樺沢紫苑 ※悩みの9割が解決できる

『人生うかくいく人の感情リセット術』

樺沢紫苑 三笠文庫

株式会社三笠書房 2019年発行

 

 

脳科学「苦しい」でさえ「楽しい」になる

という部分に興味を惹かれて読んだ本。

 

文庫なので電車でも読めるし、

ヒントになる事がいくつかあったのでご紹介。

 

f:id:nonko-h:20210905180343j:plain

 

 

この本をおすすめしたい人

  • 怒りや嫌いな人への気持ちをいつまでも引きずってしまう人
  • なんとなく毎日ストレスを感じてモヤモヤしている人
  • モチベーションを維持できない人
  • 感情と脳科学の関係を手軽に読みたい人

 

作者紹介

樺沢紫苑(かばさわ・しおん)

 

精神科医、作家。

1965年、北海道札幌市生まれ。

1991年、札幌医科大学医学部卒。同大学医学部神経精神医学教室に入局。2004年から米国シカゴのイリノイ大学に3年間留学。

帰国後、樺沢紫苑心理学研究所を設立する。

SNSメールマガジンYouTubeなどインターネット媒体を駆使し、累計40万人以上に、精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝え、「日本一、情報発信する医師」として活動している。

著書に『学びを結果に変える アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)、『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)、『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』(大和書房)など、多数のベストセラーがある。

 

『人生うまくいく人の感情リセット術』より引用

 

 

この本のおすすめポイント

  • 文庫版で項目ごとに文が書かれているので通勤の時に読みやすい
  • 内容のポイントが絞らていて簡潔
  • 脳科学や心理学をもとにした感情のコントロール術が平易に書かれている

 

 

心に残った点・役に立った点

 

感情は脳内物質で決まる

「幸福」「快楽」「癒やし」 3つの脳内物質が決めて

 

「苦しい」や「楽しい」などの感情は、脳内物質、ホルモンの変化にすぎない。

 

えー!じゃあ感情ってなんなのよ、と抵抗を感じるがそうなのだそうだ。

 

苦しい状況は生体のストレス反応、つまりは条件反射。

 

「苦しい」状態では「ノルアドレナリン」「アドレナリン」「コルチゾール」という3大ストレスホルモンが分泌されるのだそうだ。

 

そしてこれらの物質が、心や体に悪影響を与える。

 

「楽しい」も脳内物質の変化。

 

楽しい時に分泌する脳内物質が「ドーパミン」「エンドルフィン」「セロトニン」。

 

つまりは、さまざまな脳内物質が「感情」「気分」を決定づけていることを知ることが「感情リセット」には大事ということ。

 

 

 

「苦しい」は「楽しい」「幸せ」「感動」の前兆

 

「苦しい」が大きいほど、「楽しい」もまた大きなものになる。

 

なぜ「苦しい」のあとに「楽しい」がやってくるのか?

 

「苦しい」のあとに、「幸福物質」ドーパミンが分泌されるから。

 

ドーパミンは、目標を設定し、困難を克服し、自分の壁やハードルを突破した時に分泌される。

つまりモチベーションの源となる物質。

 

だけど、ドーパミンは簡単すぎる課題をクリアしても分泌されない。

ある程度の難易度、困難を乗り越えてはじめて分泌される。

つまり「苦しい」がないとドーパミンは出ない。

 

「苦しい」のない100%の「楽しい」は存在しない

 

ということは、今「苦しい人」は乗り越えたときの

「感動」「楽しい」「幸せ」の前兆段階といえるということ。

 

これを読んだ時、

「そうか、今感じている苦しみは楽しみや幸せの前兆なのかもしれない。」と勇気が出た。

 

もう少し頑張れば、「苦しい」は「楽しい」に変わる状態の人も多いかも。

 

だから、お互い「苦しい」を勇気を持って乗り越えていきましょう!

 

楽しい・幸せを「イメージする」

 

UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の演劇学科で行われた実験が興味深い。

 

被験者は、これまでの人生で起こった最も気が滅入ることについて一日中考え、それを科学者の前で演技しながら表現する。

 

片方のグループは気が滅入る記憶を、

もう一方のグループには楽しい記憶だけを思い出して演じてもらう。

 

その後、2つのグループから数回採血し、免疫機能を継続的に調べたら、楽しい記憶を思い出したグループの免疫細胞は数も多く活発、それに対し気が滅入る記憶を思い出したグループは、免疫細胞の数が著しく低下し、その活動性も低くなり、感染症にかかりやすい状態になっていた。

 

ストレスを受けるか受けないかは、実際にストレスを受けているかどうかが問題ではない。

「苦しい」からといって、「苦しい」ことばかり考えると、余計にストレスホルモンを増加させ、ストレスの悪影響を受けてしまう。

 

これは、今のコロナ禍の中で大事な事かもしれない。

 

何を頭の中で感じるかが、

免疫細胞の数にも影響するだなんて驚きだが、自分で心がけられることなのですぐできる!

 

「イエス」と言った数だけ、人生うまくいく

 

ここで紹介されている『イエスマン”YES”は人生のパスワード』(2008年)

 

これは、主人公のカール(ネガティブな言葉が多い)が、

セミナーに参加して意味のある人生を送るためのルールはすべての事に「イエス」という言うだけということを教えられ、実行。

 

すると、さんざんな目にもあうが「イエス」が人生に良い変化をもたらせていくという映画。

 

この映画、以前観た事があるがかなりコメディー調で、原作より大げさになっているがある種のヒントをくれるし軽く見られるので未見の方はどうぞ。

 

原作は、

イエスマン”YESは人生のパスワード”』

ダニー・ウォレス著

 

こちらも興味を持たれた方は是非どうぞ。

 

 

 

 
ネガティブな言葉をやめて、「イエス」を使うようにすると人生が好転することは間違いない事実との事。
 
緊張したら「ワクワクする」と言い換えてみるだけでも、
脳がポジティブになり高いパフォーマンスを発揮できるのだそうだ。
 
ブルックス教授は、次のように語っています。
 
「不安な気持ちがさらに、悪い結果などの否定的なことを思いめぐらせる原因になる。
『ワクワクする』と発声して、良い結果が出ることに気持ちを向けることで、良い結果が得られるのです。
はじめは、なかなか信じられないことですが『ワクワクする』と実際に口にすることで、本当にワクワクする気持ちがわいてきます」
 
『人生うまくいく人の感情リセット術』リセット2ポジティブに「言い換える」より引用
 
これは”引き寄せ”とかそういうものではなく、
ハーバード・ビジネススクールブルックス教授の研究によるもの。
 
この事は、私にとって役たちそう。
面接などでは緊張せず楽しめる方だが、
「ワクワクする」と言葉で発声するというのは、よりパフォーマンスがあがるのは容易に想像できることなので、色んな機会に使ってみようと思う。
 
こんな感じでわかりやくす誰でも平易に理解できる本なので、
実行もしやすいかも。
 
おすすめです。