【おすすめ本68】『精神科医が教える ストレスフリー超大全』樺沢紫苑 悩み・不安・疲れをなくすリスト
『精神科医が教える ストレスフリー超大全』
樺沢紫苑
2020年7月 ダイヤモンド社発行
『アウトプット大全』がベストセラーになったあと、
次々に”大全”シリーズを出している樺沢先生。
今回は『ストレスフリー超大全』。
内容は、著者の元に寄せられた大量の悩みをもとに、
代表的な悩みを扱った内容。
ということは、誰にでも当てはまる「共通の悩み」。
この本をおすすめしたい人
- 悩みを解決する「ToDo」が知りたい人
- 科学的根拠だけに頼った本より実際に効果があった対処法を知りたい人
- 「本」「映画」が好きな人(おすすめのものが多数載っているので)
- 朝ぐったりして起きる人
作者紹介
樺沢紫苑(かばさわ・しおん)
精神科医、作家。
1965年、札幌生まれ。
1991年、札幌医科大学医学部卒。
2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。
帰国後、樺沢心理学研究所を設立。
「情報発信を通してメンタル疾患、自殺を予防する」をビジョンとし、YouTubeチャンネル「樺沢紫苑の樺チャンネル」やメルマガで累計50万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝える、「日本一アウトプットする精神科医」として活動している。
シリーズ70万部の大ベストセラーtoなった著書『学びを結果に変えるアウトプット大全』(サンクチュアリ出版)をはじめ16万部『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)、10万部『神・時間術』(大和書房)など、30冊以上の著書がある。
『ストレスフリー超大全』より引用
この本のおすすめポイント
- 悩みがある人は「今何をすべきか」のToDoがわかる
- 「基本」「人間関係」「プライベート」「仕事」「健康」「メンタル」「生き方」と順を追って書かれている
- メンタルの悩み、睡眠の悩みだけではなく生き方に対する考え方なども書かれているので、悩みのほどんどを網羅している
- 「さらに学びたい人は」という囲み記事に、内容にあったおすすめの本や映画が載っている
- イラストや図でわかりやすく、とっつきやすい
心に残った点・役に立った点
自力で解決できる
悩み解決の手順は、対処法や解決法を知る、
そしてそれを実行する、行動する。それだけです。
との事。
対処法を知る方法は「自分で調べる」「人に相談する」の2パターンしかありません。
(中略)
悩み解決法を「知る(Know)」だけなら、1日あれば十分です。何日も、何ヶ月も何年も悩み続ける必要はありません。
『ストレスフリー超大全』より引用
なんだか、悩みを解決するのは簡単に思えてきて、気が楽になる。
「悩み」を「ToDo」に置き換える
悩みを詳しく紙に書いたりすることで客観的に見ることができる。
そして対処法を調べ、やってみる。
行動を細分化してハードルを下げ、できそうなToDoに置き換えて再チャレンジ。
1~2周間たったら、どこまでできたか評価。
次のToDoが翌週の目標になる。
これを繰り返し、2~3週間行うだけで、かなりの効果が現れてくるとの事。
「悩み」を「ToDo」に置き換える習慣を身につける。
これは、とても良い提案で役に立ちそう。
やってみたいと思う。
生活を整える
これについての内容は、樺沢先生の著書に何度も出てくるので、
これまで著書を読んだ方はもうご存知だろう。
規則正しい習慣が大事というのは、
仕事面だけではなくメンタル面にも重要。
睡眠、運動、食事、朝散歩など。
私は、夕食後、お酒を毎日飲むのが習慣になっているが、
これは良くない事。
この本にも書かれているように、早期覚醒があることがあるのはお酒のせいだと思う。
この点はこれからの課題。
そうか、こういう課題も「ToDo」にすれば良いのかー。なるほど。
他人ではなく「自分」を変える
この本がいいなと思ったのは、
全て自分軸にそって書かれている点。
他人を変えようとしたりするのではなく、
自分が変わる。
自分が行動する、物覚えの悪い部下を責めるのではなく、
「質問・確認の作業をこまめに行う、報告させる」などの対処法を使う、仕事を覚えられない自分を嘆かず、「メモを取る」「すぐわかりましたといわない」などを気をつけるなど、全て自分が基準で書かれている。
だから、自分次第で悩みは対処できるのだと思える。
その点が一番素晴らしい点。
精神科医がたどり着いた「とっておきの考え方」
終章は「精神科医がたどり着いたとっておきの考え方」というタイトル。
内容は、それほど多くなくおよそ27ページ位。
人によっては、これだけ?と思うかもしれない。
でも、私にとってはこの終章は心に残った。
人生を楽しむ人になる方法とあるが、
人生って楽しんでいいんだー!と思った。
「素直さ」こそが共通点
人生を楽しむ人には重要な共通点がある。
それが「素直さ」。
偏見や先入観を持たずに「ニュートラル(中立)」な状態になること、との事。
これにはハッとさせられた。
素直さはほとんど無いという自覚がある。
ニュートラルな状態の方が、「とりあえずやってみよう」と、素直に受け入れ、それによりチャンスや出会いが広がり、「楽しいこと」「おもしろいこと」と出会える機会も増える。
この点は、今後念頭においていきたい点。
コンフォートゾーンから出て挑戦して行きたい!と思うことができた。
「仲間」がいれば、「友達」はいらない
著者の樺沢先生は、友達がいないとのこと。
学生時代は仲の良い友人もいたそうだが、50歳を超えてくると繋がりが希薄になり会うのは数年に一度とのこと。
だが、毎日楽しく過ごしている。
なぜなら、仲間がたくさんいるから。
友達はいるに越したことはないが、いないからといって大きく困ることはない。
友人が少ないことで悩む、自分は人気が無いんじゃないかとか、他の人は友達が沢山いるのにとか思う。
そういう人は、この部分を読んで安心し、友達を沢山もたないと溜ほっとするかも。
おすすめの本です。
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