辛い時にはいつも本があった

辛い時にはいつも本があった

辛い時、苦しい時、悲しい時に書店に行くといつもその時の気持ちにぴったりの本との出会いがありました。

【おすすめ本13】喜びから人生を生きる! アニータ・ムアジャーニ著 臨死体験が教えてくれたこと【その2】

前回の続きを、、、(目から鱗がポロポロ沢山落ちる本だったので長くなってしまった)

 

 

心に残った点・役に立った点

 
 病は罰やカルマではない

 

癌は、私が何か間違ったことをしたことへの罰ではなく、また、以前信じていたような、自分の行動に対するネガティブなカルマでもないと理解しました。

すべての瞬間に無限の可能性が秘められていて、その時々私がいる場所は、自分の人生のあらゆる決断や選択や考えが結実したものでした。

つまり、私が抱いた多くの恐れや私の持つ偉大な力が、この病気となって現れてきたのです。

 

『喜びから人生を生きる!』第8章から引用(下線は私)

 

病気や怪我の時、「自分の行いのせい」「バチがあたった」など考えてしまう事はありませんか?

私はずっとそうだった。

 

「こんな事をしたらバチがあたる」など、思う事も多かった。

(これは、子供の頃の躾から来ているのだろう)

 

病気や怪我はそれだけでも辛いのに、その上に自分で自分の事をずっと罰する、、、。

人生が反省と恐怖で占められていく。

 これは辛い。

 

でもアニータさんは、罰やカルマではなく、

多くの恐れや私の持つ偉大な力が、この病気となって現れてきた

と言い切っている。

 

これは、私の心に響いた。

 

アニータさんは自分を罰してはいない。

臨死体験によって、”気付いた”だけ。

 

”その時々私がいる場所は、自分の人生のあらゆる決断や選択や考えが結実したもの”

という言葉は、100%自分の責任として受け止めているように感じる。

 

だから、すべての瞬間に無限の可能性が秘められている

と言い切れるのかも。

 

この文章を読んだ時、目の前がぱぁーっと広がった。

 

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社会的な思い込みは偽りの基準に過ぎない

 

私は、女性は従順であるべきだと教えられて育ちました。

自己主張や積極性が強すぎる女性や仕事で高い地位を得ている女性に対して、常に一定の避難がありました。

と、いうのは、女性の主たる役割は、良い妻と母であることだったからです。

私は、この基準に当てはまりませんでした。

 これらの社会的期待に応えられず、ずっと自分を非難して、自分につらくあたってきたのです。

私はいつも不適格者だと感じていました。

けれで、臨死体験のあと、それは社会的に決められた偽りの基準にすぎないとわかったのです。

 

『喜びから人生を生きる!』第13章 恐れずに生きる からの引用

 

私も、まさにそう。

私も、この基準に当てはまらない。

 

だから、その辛さが痛いほどわかる。

いつも自分を責めている。

両親にごめんなさい、夫にごめんなさいと罪悪感が強くて、

自分の存在は間違っていると人生も後悔ばかり。

 

アニータさんはヒンズーのインド社会に属していたから、

こういう社会的期待も重かっただろうけど、

宗教にそこまで強く頼らない日本だってかなり社会的期待はある。

 

女性はもちろん、男性にだって重くのしかかっている。

(結婚しないと一人前じゃないとか)

LGBTの人たちも両親などからの期待に苦しんでいる人も多いと思う。

 

だが、

物質世界のドラマや矛盾や恐れや苦しみにとらわれてしまい、すばらしい、無限の存在だという本来の自分の姿が見えなくなります。

(略)

私たちは、分離の幻想にとらわれて、光と影、あるいは陰と陽のように、幸せと悲しみは本来共にあるものだということがわからなくなります。

 

分離の感覚は二元性という幻想の一部にすぎず、その幻想がワンネスへの気づきを難しくしているのです。

 

『喜びから人生を生きる!』第13章 恐れずに生きる からの引用

 

この気づきが素晴らしいのは、

”陰と陽のように、幸せと悲しみは共にある”という点。

 

本来共にあるものを、分離してとらえると

自分が”クモの巣状の偉大な宇宙の中心にいる”ということがわからなくなる。

 

自分が”クモの巣状の偉大な宇宙の中心にいる”という事は、

自分が幸せなら、宇宙も幸せ、自分が自分を愛していれば、他のみんなも自分を愛する、自分が平和ならすべての創造物が平和なのだという事。

 

この事は、大きなヒントとなった。

 

ポジティブと考えていることもネガティブと考えている事も、

自分への恩恵という事。

 

 

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自分を愛するという事

 

この本は臨死体験を経験し、末期癌が消えてしまった経験を書いている。

 

だが、アニータさんがこの本で言いたいことは、

癌が治る方法ではなく、ありのままの本質をとらえる事。

 

臨死体験をしてから、特定の思想を強く信じすぎていると、かえって自分に悪影響を及ぼす事を学びました。

一つの信念にもとづいて行動すれば、自分が知っている領域内だけに閉じこもり、自分の可能性は狭められてしまうでしょう。

 

『喜びから人生を生きる!』第15章 私が癌にかかった理由、そしてなぜ癒されたか からの引用

 

難しいようだが、”自分に対する愛を持つこと”

 

自分の事は後回しにしないこと。

自分の事を愛することを利己主義と勘違いしないこと。

 

自分が自分の敵にならないこと。

自分に寛大になること。

 

ここまで書いてきて、

何だか涙がでてきそうになってきた。

 

向上心を持って頑張らないのは怠惰だと思ってきたが、

そう思えば思うほど、頑張る事が怖くなって人も怖くなっていた。

自分にいつも駄目だししていた。

 

日本人は、努力して頑張る人が多いので、

同じように辛い思いをしている人は多いだろう。

 

自分を大事にする事に罪悪感を持ったり、大事にする仕方がわからなかったり。

 

そんな方達に読んでほしい。