辛い時にはいつも本があった

辛い時にはいつも本があった

辛い時、苦しい時、悲しい時に書店に行くといつもその時の気持ちにぴったりの本との出会いがありました。

【おすすめ本14】絶対にミスをしない人の脳の習慣 樺沢紫苑 (樺沢心理学研究所代表)

この本をおすすめしたい人

  • 「ミス」を引き起こす「脳」の仕組みが知りたい人
  • 仕事のミスが多く「うつ病」の手前ではないか?という自覚がある人
  •  「うつ病」と「ミス」の関係が知りたい人
  • 仕事のHowToではなく、脳科学的な見地からミスを防ぐ方法が知りたい人
  • 科学的に仕事の「質」と「速さ」を上げたい人

 

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作者紹介

樺沢紫苑(かばさわ・しおん)

 

1965年、札幌生まれ。

札幌医科大学医学部卒。

FacebookメールマガジンTwitterYouTubeなどインターネット媒体を駆使し、累計40万人以上に、精神医学やしんりがく、脳科学の知識をわかりやすく発信している。

月20冊以上の読書を大学生の頃から30年以上継続している読書家。

そのユニークな読書術を紹介した『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)は、年間ビジネス書ランキング10位(オリコン)、15万部のベストセラーとなっている。

主な著書は、『神・時間術』(大和書房)、『脳を最適化すれば能力は2倍になる』(文響社)、『ムダにならない勉強法』(サンマーク出版)など25冊以上。

 

『絶対にスをしない人の脳の習慣』より引用

 

 

 

 

 

この本のおすすめポイント

  • ミスをしやすい「魔の時間帯」がわかるので、仕事の内容によって行う時間帯を変えて効率をあげられる
  • ワーキングメモリを鍛える方法がわかる
  • 脳のリソース を有効活用するためには「マルチタスク」をしないというびっくりする事が理解できる(私はこの点にとても驚いた)
  • 仕事の効率を上げミスを少なくする事はうつ病を予防するにも有効!
  • 効果的なメモ術がわかる
  • スマホ認知症にどっきり

 

 

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心に残った点・役に立った点

 

すべてのミスは、脳の情報処理に係る「仕組み」のせいであって、あなたの能力が低いせいではないということです。

 

『絶対にミスをしない人の脳の習慣』はじめに より引用 

 

この言葉はこの本を読む人にとって、大きな後押しになると思う。

ミスをすると、「あー、自分って駄目だなぁ。」と思いますもんね?

でも、この本に載っている事を実行すれば、そんな自己嫌悪も減っていくという事。

 

うつ病の患者は、ほぼ例外なく初期段階において「ミスが多くなる」

うつ病」の一歩手前の「脳疲労」の状態でも、集中力、注意力の低下が起こる。

 

仕事のミスが増える=脳が疲れている、このまま放置してはだめですよ

という身体からのメッセージという事。

 

この本に書かれているミスを減らす行動を実行することは、

うつ病を予防する行動でもある。

 

自分の経験を振り返っても、確かにそうだ。

深夜までの残業を続けていたときは、危ない状態だったのが自分でもわかったけど、

今振り返ってもミスも多かったように思う。

 

だから、今そんな毎日を送っている人に是非読んで欲しいなぁと思う。

 

 
「ワーキングメモリ」を使いこなす(脳の作業領域がミスの鍵を握る)

ワーキングメモリの例え

 

  1. レジ2台で、それぞれのレジに5、6人の行列のコンビニ
  2. レジ4台で、ほとんど列がないコンビニ

 

回転率がいいコンビニは2。

 

このコンビニのレジ=ワーキングメモリ

 

絶好調→4台

健康→3台

疲労→2台

うつ病→1台

 

 

ワーキングメモリを鍛える方法を鍛える9つの方法が具体的に載っているので、

実行してみようと思う。

面白いのはマインドフルネスもワーキングメモリを鍛えらるという事。

ちゃんと実験した結果も載っている。

 

「同時進行」がミスの元

ミスを減らすためには、自分のワーキングメモリを効率的に使っていく事。

 

脳のリソースを有効活用する=マルチタスクをしない

 

これには、びっくり!

 

マルチタスクって、効率が良くて脳を鍛えている感じがしてた。

なんでもマルチタスクでこなした方が良いとさえ思っていた(仕事なども)

 

だが、一度に複数の事を処理するということは、脳の処理速度が遅くなり、結果的に作業に時間がかかる。

そして脳の情報処理の許容度を超えた瞬間(!)、ミスが発生してしまうという。

 

もっと衝撃的なことに、

「人間の脳はマルチタスクができない」

ということが最近の脳科学研究ではわかっているとのこと!

 

同時にしているつもりだけど、脳内ではスイッチを切り替えながら2つのタスク処理を行っているにすぎないということ。

 

いやー、これにはショックを受けた。

 

家では読書の時は音楽を聴きながら。

仕事の時は、途中でメール確認をしたり電話をしたり。

 

これはIQが10ほど低下する結果という研究もあるそうだ。

おまけにストレスホルモンが分泌されるという研究もあるとの事。

 

これを知った事は、かなり役に立った。

 

 家での家事はともかく、仕事の時はマルチタスクはやめようと思う。

 

樺沢式TO DOリスト

「7つの習慣式TO DOリスト」は知っていた。

(やっていないけど)

 

でも樺沢式は、集中度という概念を加えたTO DOリスト。

これはワードに入力してプリントアウトして使う。

 

次の日は、前日のTO DOリストに上書きして新しいリストを書くというもの。

 

これは、面白い!

 

私がやっているものは、付箋紙に記入してパソコンに貼るというもの。

緊急度も集中度も全く関係ない代物。

これでも多少は効果があるが、やりたくない事は後回しにしがちなんですよね。

 

樺沢流はワードのリストになっているので、

「毎日」の項目には、毎日行わなければいけないTO DOを書き込めるのが良い。

 

面白いのは「遊び」の欄があること。

 

遊びのTO DOを書くだけで、

書いた遊びの実現率は3倍になるそうだ。

 

仕事だけではなく、楽しいこともTO DOに書いて人生をエンジョイしようという試みなのがとても良い。

 

普通の人(?)は、特に日本人は、どうどうと遊びを楽しめないというか、

仕事を優先して結局遊びを後回しにしがち。

 

よく考えたら、そういう人生を楽しむ事もとても大事なんですよね。

遊びに罪悪感を感じず、TO DOにリスト化して仕事も遊びも楽しむ。

 

この本を読んでみて、遊ぶ事に何故か罪悪感を持っていた自分の心にも気が付けた。

 

おすすめです。