【おすすめ本64】『パリのおうち時間』 中村江里子 ※パリのロックダウンの中で セゾン・ド・エリコ
『パリのおうち時間 変わらないこと、変わったこと。私が大切にしていること。』
中村江里子 扶桑社 2021年5月 発行
ご主人は結婚当時から、月の半分はパリを離れている生活。
だがこのコロナ禍の中、出張はなくなりパリのロックダウンの中、
家の中で朝から晩まで一緒に過ごすことになったそうだ。
そうした中で、
2014年から7年間発行してこられた『セゾン・ド・エリコ』をムックにしたのが『パリのおうち時間』。
この本をおすすめしたい人
- 中村江里子さんの着こなしが好きな人
- 『セゾン・ド・エリコ』を全部追っていくのは大変なのでエッセンスをざっと読みたい人
- 日本人の目で書かれたパリの生活を知りたい人
- おしゃれな生活全般のヒントを得たい人
作者紹介
中村江里子 Eriko Barthes(エリコ・バルト)
1969年東京生まれ。
立教大学経済学部卒業後、フジテレビのアナウンサーを経て、フリー・アナウンサーとなる。
2001年にシャルル・エドワード・バルト氏(化粧品会社経営)と結婚し、生活の拠点をパリに移す。現在は17歳、14歳、10歳の3人の子どもの母親でもある。
パリと東京を往復しながら、テレビや雑誌、執筆などで活躍中。著者多数。2014年より刊行しているパーソナルマガジン『セゾン・ド・エリコ(中村江里子のデイリー・スタイル)』(扶桑社)も好評を博している。
『パリのおうち時間』より引用
この本のおすすめポイント
- 割烹着や前掛けなど意外なものも紹介されていて目からうろこ
- おしゃれ、暮らし、台所など内容が生活全般
- 中村江里子さんのセンスに触れられる
- 年齢や老いを否定せずおしゃれを楽しもうという気になれる
心に残った点・役に立った点
やっぱりおしゃれのページが楽しい
個人的には、やはりおしゃれに関してのページが楽しかった。
中村江里子さんといえば、
シャツにタイトスカートやラインがきれいでシックワンピースなど、シンプルでクリーンなイメージ。
でもこの本には彼女らしさを失わず、でも自由におしゃれを楽しんでいるのわかる。
日本の同年代の女性がちょっとひるみそうなショートパンツなどのおしゃれも楽しんでいてそれがとてもお似合い。
厚底のピエールアルディの靴も載っているが、
こういう靴もコーディネートでそれなりの年齢の女性も楽しめるということがわかりちょっと目からうろこ。
「欲しい!」と思ったのは、
PERRIN PARIS(ペラン)のクラッチバッグ。
クラッチバッグにグローブがついているものや、ブレスレット状のものがついているものなど”バッグは腕の延長にあるもの”というブランドコンセプト通りのバッグ。
パーティーが日常にあるフランスならではのコンセプトでとても素敵。
割烹着と前掛け
パリに住む中村江里子さんのイメージとはちょっと違って面白かったのは、
前掛けと割烹着。
家事をする時は、Tシャツにジーンズや短パンという汚れてもいい服装でしていたそうだが、割烹着を知人におすすめされて使ってみてから愛用するようになったそう。
これ、とてもわかる。
私も漂白剤を使ったりする時は、Tシャツに着替えたりしてたので。
エプロンとは違い、割烹着は袖もすっぽりカバーできるので、
洗い物の時やセーターなどを着ている冬にもとても便利そう。
中村江里子さんは、
短い丈とふくらはぎまでの長いものを両方使っているそう。
この本で紹介されていたものは中川政七商店のもの。
そして、中村家でコレクションしているのが藍木綿の前掛け。
なんと、10年前に旦那様と函館を訪れた時に、
旦那様のフランス人の情報で函館少年刑務所の売店でしか変えないという前掛けを買うためにタクシーを走らせたのだそう。
それ以後、蚤の市で見つけたりプレゼントで貰ったりしてコレクションのようになっているそう。
フランス人には漢字アートのように見えるらしいので、
外国人の方のプレゼントにも面白いかも知れない。
カラフルなキッチン
この本には、バルト家のキッチンも載っているが、
テーマカラーはトリコロールだそうで意外にもとてもカラフル。
キッチンがとても広いのがリッチ。
キッチン小物もシンプルながらも美しいデザインのものを選んでいて
その審美眼が素敵。
アレッシィの塩コショウ入れもとても美しい。
アレッシィと言えば有名なのが
ワインオープナーやエスプレッソコーヒーメーカー、レモンスクイーザー。
この3つは雑誌などでも目にしたことがある方も多いかも。