辛い時にはいつも本があった

辛い時にはいつも本があった

辛い時、苦しい時、悲しい時に書店に行くといつもその時の気持ちにぴったりの本との出会いがありました。

 【おすすめ本33】リミットレス! 大嶋信頼 【「心よ」で自分の心に問いかける】

リミットレス!』 大嶋信頼 飛鳥新社 2018年発行

 

私は、「もう年だから駄目だ」と思う事が多い。

 

過去を振り返ったら、高校を卒業して進学した時も、

「もっと頑張れたのに人生失敗した」

と思い、20代後半で

「もう若くない」と感じ、

30代前半で、

「もう女性として自信が持てない年齢」

と思った。

 

何だか、20代もアラサーも今考えるとまだまだ若いのに、

いつも自分の事を年寄りのように感じで制限かけてたなぁと。

 

だから、この『リミットレス!』という本のタイトルに惹かれたのかも。

 

 

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この本をおすすめしたい人

  • 朝起きた時に嫌な気持ちになったり嫌な記憶が浮かぶ人
  • 自分へのダメ出しで行動に移せない人
  • マナーができていない人が気になったり、世間体を気にしすぎる人
  • 周囲の人に流されやすい人
  • いつも焦ってしまう人
  • 約束したのにドタキャンしたくなったり、約束が守れなくていいわけをよくする人
  • 空気を読みすぎて疲れる人

 

作者紹介

大嶋信頼(おおしま・のぶより)

 

米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。

アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックに勤務する傍ら東京都精神医学総合研究所の研修生として、また嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室非常勤職員として依存症に関する対応を学ぶ。

嗜癖問題臨床研究所付原宿相談室室長を経て、株式会社アイエフエフ代表取締役として勤務。

臨床の中で心の傷に注目し、心的外傷治療に新たな可能性を感じてインサイト・カウンセリングを立ち上げる。

ブリーフ・セラピーのT.F.T(Thought Field Therapy)を学び認定トレーナー資格取得。FAP療法(Free from Anxiety Program)を開発しトラウマのみならず多くの症例を治療している。

(以下略)

 

リミットレス!』より引用

 

 

 この本のおすすめポイント

  • 「第2章〈タイプ別〉リミッターの分類と対策」で、自分のリミッターのタイプが把握できる
  • 事例が載っているので、参考になる
  • 不安が強すぎるとリミッターを作るという事がわかる
  • 将来の不幸にそなえて今の楽しみを放棄する心理だったのだと納得できる部分がある

 

 

 

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心に残った点・役に立った点

 

この本で言うリミッターとは

「リミッター」=「自分の行動に強く制限をかけてしまうもの」

と定義するとのこと。

 

このリミッター、そもそも自分を守るためのもの。

それがいつしか自分の行動を制限し、足を引っ張ったりするようになることがある。

 

この文を読んで、なるほど!と。

 

太古の昔の人間にとって、ちょっとでも違う事をしたり食べたことが無いものを食べるのは命の危険にかかわるので、人間には現状を維持する機能があると思うが、それににたことかな?と。

 

自分を守ろうとするものが、現代においては制限になっているという事はすごく自分でもわかるような気がして納得。

 

もともと自分の欠点(だと思い込んでいたもの)を隠すためにかけていたリミッターが、自分の首を絞めていたとこの本では書かれているけど、そうだなぁと。

そのリミッターを外すと自由になるという事も理解。

 

 

リミッターは親の「言葉」によって簡単にかけられる

わが子のために親が投げかける言葉が最初のリミッターになるというのは、誰でも納得するのでは?

 

私の場合は、両親が体裁をとても気にする人だったので、

いつも親に何か言われるんじゃないかとかを気にして嫌な気分になっていた。

 

親は、子どもが安全に平穏に生きられるようにかけた言葉のつもりだろうけど、物凄い制限になっているんですよね。

 

職業も自分で決めず、親が決めた職業を選んだりする人もいるし。

 

この本でも、親からの制限で苦しんでいる人の例が載っている。

 

親だけではなく、周りからの嫉妬をさけるために自分で無意識に制限している例もあって、この嫉妬をさけるためにという点に最初は驚いたが、これは日本人は多いのかもしれない。

「出る杭は打たれる」と言うが、日本人は同調圧力があるので、人より優れていても目立つことを避けて才能を生かせず、もったいない人もたくさんいるんだろうなぁ。

 

心の声

この本では、リミッターを外す手段として、

自分の心に問いかけるという方法を載せている。

 

これは、作者が催眠療法を学んだ経験から編み出した方法との事。

 

私も早速、「心よ、、、。」と静かなところで問いかけてみたが、、、。

何も答えてくれず、、、残念。

 

「心よ。」と問いかけるのは、神様とかスピリチュアルな何かではなく、

自分の無意識。

意識は常識に縛られていたりするけど、無意識には制限が無いと。

 

「心よ。」と問いかけるというのは、本物の自問自答。

自分自身の本心を聞けるという事。

 

本書に載っている例には、なかなか面白い心の答えがある。

母親に植え付けた花々が咲いている畑を耕運機のようなもので、耕すイメージをすると土と植物が拡販されて、すべてが耕された”何もない状態”になる。

そこに上司が仕事に合った種を蒔くだろう、そしてそお種が気となり実を結ぶだろうと心が教えてくれるというもの。

 

上司の評価が気になって不安になるたびに「自分には何もない」と唱えたら、母親に植え付けられた弱々しい自分の姿が消えていって、仕事に集中できるようになったとのこと。

 

「自分には何もない」というのは、ネガティブな言葉じゃないの?

と読んだ時は思ったけど、ちゃんとしたイメージがあると自分の制限を外してくれる言葉になっているところが興味深いなぁと。

 

私はまだ心の声が聞けないでいるけど、

文中にも下記のように書いてある。

 

なお、事例では、どのクライアントさんもすぐに心との会話に入り、スムーズに答えを見つけているように読めるかもしれませんが、実際には私と一緒に何度も丁寧に「心に聞く」ことを繰り返し、徐々に聞くことができるようになった方がほとんどです。

 

リミットレス!』より引用

 

要するに、この本を読んで簡単に心が答えを教えてくれるような印象を受けるけど、繰り返し丁寧にやってみて聞けるようになるという事。

 

なので、うまく行かない人も多いかも。

(もちろん、うまく行く人もきっといるだろう)

興味をもった方は読んで是非試してみてみるのも良いかも。