辛い時にはいつも本があった

辛い時にはいつも本があった

辛い時、苦しい時、悲しい時に書店に行くといつもその時の気持ちにぴったりの本との出会いがありました。

【おすすめ本32】性格がよくなるメールの書き方 和田裕美 【心が伝わるメールを書くための本】

『性格がよくなるメールの書き方』 和田裕美 光文社 2013年

 

ビジネスの場面でメールを書く時、

ちゃんとした文になるように心がけている(失礼のないように)

 

でも、何だかビジネスマナーのサイトからコピペしたような感じになってしまい、そこでちょっと悩む(四角四面過ぎて冷たい印象じゃないか?とか)

 

会社でCCで送られてくるメールに目を通すと、

みんなきちんとしたビジネスメールなんだけど、それぞれ個性があるというか、

やっぱりその人が浮き上がってくるメールなんですよね。

 

型どおりのメールでも、やっぱりその人の性格とかが透けて見える。

 

という事で、興味津々で読んだのがこの本。

 

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この本をおすすめしたい人

  • ビジネスの上でもちょっとした温かい言葉を添えたメールを出したい人
  • もしかして自分のメールが相手に不快な思いを与えているかも?と思った人
  • メールで相手を怒らせたことが有る人、メールの返事が来なかった事がある人
  • ビジネスの場で硬い文章とくだけた文章の境目が分からない人

 

作者紹介

和田裕美[わだ・ひろみ]

 

作家・営業コンサルタント

京都生まれ。

外資系教育会社でのフルコミッション営業時代、その絶大な営業手腕によって日本でトップ、世界142カ国中2位の成績を収めた女性営業のカリスマにして先駆者。

短期間に昇進を重ね、女性では最年少の代理店支店長となる。

その後当該企業の日本撤退に伴い独立。執筆活動のほか、営業・コミュニケーション・モチベーションアップのための講演、セミナーを国内外で展開している。

(以下略)

 

『性格がよくなるメールの書き方』より引用

 

 

この本のおすすめポイント

  • ”残念なメール”が載っているので、具体的にわかりやすい
  • ”残念なメール”の後に、書き換えてメールが載っている
  • (笑)や(涙)はあり?なし?があって、そのへんの塩梅が知りたかったので参考になった
  • 自分も知らず知らずカチンとなるメールを書いていないか振り返る事ができた

 

 

 

 

 

 

心に残った点・役に立った点

 

自分の選ぶ言葉で、自分の人生ができる

 

本書に出てくる「人から嫌われる文章の特徴」を読むと、

強引

自分の都合ばかり

自慢ばかり

捨てゼリフ系

ネガティブ表現

事務的すぎる

があがっていた。

 

ネガティブ表現は、自分を落として(というより)共感を得ようとしたり、

親近感を持ってもらうために相手にたいするサービス精神だったりする人も使う表現かもしれないと思った。

 

私は恐らく「事務的すぎる」。

きちんとしたメールを書こうとするばかりに、

ビジネスマナーの文みたいになりがち。

きっと、冷たく取られる事もあったかもしれない。

 

悪気は無くても、メールは誤解を受けやすい。

やっぱり、ビジネスの場でも相手に心が伝わるようなメールを書きたいなぁと。

 

ビジネスの場って、そのあたりが難しいですよね?

なんかくだけすぎかな?とか、連絡事項だけを書けよ!と思われそうとか考えてしまう。

 

そのあたりのうまい塩梅をつかんで、

自分らしく相手に心を伝えるメールを書きたいなと思うので、参考になる部分はあった。

 

やっぱり、ビジネスの場も結局はコミュニケーションなんですよね。

その下には、好感を持てるかどうかも絡む。

 

メールはずっと残ったりするのものだから、

ちゃんとした言葉を使いつつ、読む相手もちょっと心が動くような文を書きたい。

 

相手はメールを読んで、

それがあなたの人格だと思うという事。

 

やっぱり、選ぶ言葉で人生ができるというのは大げさではないかも。

 

 

悪い例文

この本には、例として悪い例文が載っている。

 

これが参考になる。

 

悪い例文の紹介とともに、そのメールをもらった場面が説明してあるが、

メールの内容が相手をムッとさせる内容だったりしたりで、

貰った相手は、メールの返信をする気がなくなり、メールを無視したり、

一緒に仕事をする気が無くなったりしているのだ。

 

そして、恐ろしいのは、

不快なメールであることを指摘する人はいない

という事。

 

本書に紹介されている

「ビジネスメール実態調査2012」というもので、

ビジネスメール教育の専門企業であるアイ・コミュニケーションが仕事でメールを使う人1220人を対象にしたアンケート調査。

 

(※確認してみたが、アイ・コミュニケーションのサイトの中での上記アドレスは無効になっていました)

 

メールを受け取って不快に感じたことがあると回答した人は49.18%

不快の内容は、「文章が失礼」(47.17%)

「文章が曖昧」(33.67%)

「文章が冷たい」(20.83%)

「ビジネスマナーがなっていない」(18.33%)

「メールの返信が遅い」(17.50%)

の5項目が上位を占めているとの事。

 

そして、

不快に感じたことを指摘しない人は8割!

 

、、、まぁ、そうですよね。

取引先とか上司とか、「ムッ」としても指摘はしにくいし、しない。

私もしないですもの。

 

指摘しないで、ただただ、「あの人はそういう人なんだ。」というイメージを持つ。

 

これは怖い事だ。

ずっと気が使いないという事において。

 

 

その他、FacebookTwitterで、自慢ばかりしないという指摘があって。

あー!これあるある!ですよね。

 

食べたものの自慢(?)ばかりの人とか。

アップすることが、そういった差しさわりの無い物を選ぶとそうなってしまうのはわかるけど、ちょっとした言葉をそえてバランスの良い文章にするのが大事というのはうなずいてしまった。

 

 

内容は、「今更わかっている」と思う人も多いかも知れない。

でも、コミュニケーションという事を主眼にした内容なので、

自分のメールを振り返ってみたい人や、ビジネスのシーンでも相手と気持ちの良いやり取りをしたいと考える人は読んでみても良いかも。