【おすすめ本39】運命の仕事に出会う本 人生のわくわくステージに立とう 和田裕美
『和田裕美の 運命の仕事に出会う本 人生のわくわくステージに立とう』
和田裕美 大和書房 2006年発行
仕事は修行と考えていたときは、仕事をするのがとても辛かった。
今考えると、なぜあんなに頑張れたのかと思うけど、
もっと心構えで楽しく、顧客の事も考えて頑張りすぎず仕事ができた事に気が付く。
(当時は全くわからなかった)
修行と思うと、なぜか修行でしかなくなる状況になっていった。
いつか、仕事という事にわくわくなんて期待しないようにもなっていったように思う。
そもそも、運命の仕事ってあるんだろうか?
わくわくステージ?
そんな疑問を持ちつつも興味深く思い手に取った本。
この本をおすすめしたい人
- 仕事のモチベーションが湧かない人
- 仕事が嫌いな人
- 過去に仕事で挫折して仕事が嫌になった人
- 仕事についての本が読みたいけど、軽く読める本の方がいいなぁという人
作者紹介
京都府生まれ。
光華女子大学英文科卒。
英会話学校やアパレルメーカーの事務職をへて91年に日本ブリタニカ株式会社に入社。
「売る」というより「お客様の背中を押す」ことを意識した営業スタイルで、世界142支社中2位の営業成績を収める。
2001年6月に独立、株式会社ペリエを設立。
大手から中小企業まであらゆる業界の営業マン育成、コンサルティングに携わり、実績を上げている。
講演・セミナーともに、依頼者からのリピート率98%という人気を誇る。
『和田裕美の運命の仕事に出会う本』より引用
この本のおすすめポイント
- 本人の分も含めエピソードが色々載っているので飽きずに読める
- 方法論などではなく、モチベーションを高めたい人に
- エッセイ風なので、気軽に読める
心に残った点・役に立った点
つまらない雑用が将来の成功を運んでくる
著者のアパレル関係のOL時代、
倉庫で在庫管理の仕事をしていたとの事。
半年くらい経ったら、品番を覚えたり、
どれがどの位売れて、何がよくへんぴんされているかなどを大まかに把握できるようになっていた。
ある日、常務が在庫室に来た時に、
ベージュのあるコートがどれだけあるか常務に聞かれた時に、
黒はシーズン後にまとめて戻ってきているから、
ベージュを追加生産したほうが良いと、さっと答えられた。
その結果、常務が在庫室に日に一度区量になり、売れ残りの状況を把握していくようになった。
そして、商品の事をわかっているようだからと、
ショールームの担当になったという。
つまり、自分のステージには、小さいステージも、
大きいステージもある、人が立っているステージに行くと脇役になってしまいそうなら、今のステージで真ん中に立てるように前向きにいると、次のステージが用意されており、そうのステージはもっと大きいと。
この話は、とても興味深く読んだ。
今の仕事を無駄にならないと思うかどうか。
不満をぶつけるのではなく、動機が違うと結果も違うと。
これはなるほど、と思った。
固定給とフルコミッションの違い
フルコミッションの場合は、
契約を取らないとお金が入ってこないばかりか、
交通費もパンフレット代も、電話代も自己負担。
保険は自分で国民健康保険に入る。
その代わり、月1000万円稼ごうとしても、不可能な数字では無かった。
自分のお客さんを持つという意識も高くなり、評価もわかりやすく、
活気があって楽しい。
その頃は、値札も見ないで買いものをし、
マンションを買ったりとそんな20代をおくったそうだ。
要するに個人事業主ということですよね。
固定給だと、フルコミッションのような収入は、
なかなか不可能。
頭打ち、天井がある。
だけど、固定給なら会社を休んでも有給休暇を使える。
お客さんとお茶するときは、
固定給なら会社の経費。
ようするに、固定給は会社がその人を信頼しているという証拠。
それぞれに利点も欠点もあり、
固定給は保証だけど、ゼロはないが天井がある。
著者は3800万円の年収を稼いだのは、
安定を捨てる勇気があったから。
だから、もっとお金を稼ぎたい人は、
フルコミッションに挑戦しても良いし、固定給+歩合を選択枠に入れてもいいと著者は言う。
会社経営とかも言わばフルコミッションと同じだし、
自由と責任を取るか、安定と束縛をとるかは、選択するのは自分。
これを読んで、そうかと目から鱗だった。
固定給という事は、会社から信頼されているという事。
そういう視点を持ったことが無かったので、ある意味反省。
ただ、これからの時代は個人事業主を選ぶ人も増えるだろうし、
会社というものがどんどん縮小していく可能性もあるので、
チャレンジしたい人、実力がある人などが有利な時代になっていくと思う。
この本は、2006年発行で15年前の本だし、
内容はエッセイ風だし、運命の仕事に出会うハウツー本ではなく、
仕事の心構えを書いた本。
だから、色んな人におすすめと言えるわけではないが、
仕事をもう一度考えたい人にはいいのかもしれない。
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