辛い時にはいつも本があった

辛い時にはいつも本があった

辛い時、苦しい時、悲しい時に書店に行くといつもその時の気持ちにぴったりの本との出会いがありました。

【おすすめ本51】学び効率が最大化するインプット大全 精神科医 樺沢紫苑 

『学び効率が最大化するインプット大全』 樺沢紫苑

サンクチュアリ出版 2019年8月発行

 

 

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おすすめ本40で、

『学びを結果に変える アウトプット大全』 樺沢紫苑 

サンクチュアリ出版 2018年発行

 

をご紹介したが、アウトプットとインプットはセットでということで、今回はインプット大全をご紹介。

 

 

nonko-h.hatenablog.com

 

 

 この本をおすすめしたい人

  • アウトプット大全を読んだ人
  • インプットはテレビくらいかなぁと言う人
  • 意識的にインプットを学びに変えたい人
  • インプットによって自己成長したい人

 

作者紹介

樺沢紫苑(かばさわ しおん)

 

精神科医、作家

1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。

2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。

「情報発信を通してメンタル疾患、自殺を予防する」をビジョンとし、累計40万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝える、「日本一アウトプットする精神科医」として活動している。

著書は30冊。『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)は15万部、『学びを結果に変えるアウトプット大全』(サンクチュアリ出版)は40万部のベストセラーとなっている。

(以下略)

 

『インプット大全』より引用

 

 

 

 

 

この本をおすすめポイント

  • インプットを意識的にできるようになる
  • 普段なんとなくしているインプットを学びに変えられる
  • どんなインプットの種類があるか知ることができる
  • インプットを効果的にすることによって自己成長していこうというモチベーションになる

 

心に残った点・役に立った点

 
目標設定の有無でインプットの量が変わる

美術館に行くにしても、アウトプット前提にするとインプットの量が100倍にも増える。

 

  • ただ絵を鑑賞→ザル見「ムンクよかった!感動した!」

 

  • シェア会で5分話すぞ!→フォーカス見「ムンクの青年時代の神経質な心理が作品に表れていると感じました」

 

  • シェア会でムンクの精神医学的側面について15分話すぞ!→フォーカス見「ムンク統合失調症といわれてきましたが、その作風の変化から考えるとどう見ても・・・・」

と、「何かを発見しよう!」と意識し、集中力、注意力を高めた状態で作品を鑑賞することによって「情報」と「気付き」が得られる。

アウトプット前提を意識するだけでインプットの量は100倍にも増えるといえるそうだ。

 

 

映画を見るにせよ、旅行に行くにせよ、意識することによって同じ体験をしてもインプットが変わってくるというのは言われてみると実感がある。

この点は、私も今後意識していきたい。

 

 
メモしながら聞く(効率的に聞く)

新聞記者と作者が話した時に、ボイスレコーダーがあるのにメモをとることについて質問したそうだ。

そしたら新聞記者はメモを見直すことはない、メモを取ることで集中力が高まり、頭が整理され、メモを見なくても記事をかけると答えたそうだ。

 

見直すためではなく、脳を活性化するためにメモをとる。

 

面白いのは、診療中に「メモをとる患者さん」と「メモをとらない患者さん」では、「メモをとる患者さん」のほうが、病気が治りやすいと思うと書かれている点。

 

薬の副作用を説明した後に、「今、聞いたことを覚えている範囲でいってください」というと、「メモをとらない患者さん」は無言でポカーンとした表情になり、「メモをとる患者さん」は、薬の副作用の要点をいくつか言えるそうだ。

これはすでに要点を記憶しているから。

 

「手書き」と「デジタル」では「手書き」の方が脳を活性化するそう。

 

が、脳科学研究では「メモをたくさんとると記憶力が低下する」という結果が出ているそうで、あくまでも「気付き」「要点」「重要ポイント」だけをメモすることで集中力を最大化できるとのこと。

 

これはみなさんも思い当たるのではないだろうか?

学生の頃、先生が黒板に書いたことを全てノートに書き写していたけど、あまり頭に入っていなかった事を。

あれは、「重要ポイント」や「要点」を書き写すようにして、あとはしっかり先生の説明を聴いたほうが良かったということだったのかもなぁと今更ながら実感。

 

このメモするコツは、私にとってとてもためになった。

仕事の時なども、意識してやってみようと思う。

 

ちなみに、おすすめ本49でご紹介した、

営業成績が上がる「一冊一顧客」ノート術も、やってみると効果的だったので、やはり”書く”という行為はとてもインプットの効果をあげるなぁと言うのが実感。

 

nonko-h.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

音楽を聴く

 

勉強中に音楽をかけると作業効率が低下するそうだ。

 

記憶力、読書(読解)に対してはマイナス、

作業スピード、運動、気分に対してはプラスに働くことが多いとの事。

 

オートメーション作業などの単純作業は音楽をかけたほうが作業効率が上がる。

手順や段取りが決まっている作業、単純作業に関しては音楽はプラスに働く。

音楽は人間に同期反応を誘発し、音響リズムが運動リズムを引き起こすことがわかっているそうだ。

また、好きな曲をかけることによってドーパミン分泌により、スクワットなどのつらさを緩和してくれるそう。

 

私は、読書のときや勉強の時など、音楽を聴きながらが多いがやはり効率が悪いと感じる時がある。

トーク中心のラジオなんかもこういう時は、イライラしてしまう事が多いのはこういう事だったのかと納得。

脳が耳と目からの情報を行ったり着たりしている感じというか。

 

音楽も使い方を考えることによって、インプットのじゃまになったり、運動や作業の味方になったりとすると知ったので、今後はこれを生かしていきたい。

 

その他、「海外を旅する」「おいしい店で食べる」「国内を旅する」など、一見遊びに思えることも自分の意識次第でインプットにできることがわかったのも有益だった。

なんとなく遊ぶことに罪悪感を持ちがちなので、インプットも心がけリフレッシュだけではなく、自己成長に繋げられると知った事は大きかった。

 

結構厚めの本だが、サクサク読めるのでインプットを効果的にしてみたい人はおすすめの本です。

 

 

 

 

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【おすすめ本50】営業の神さま 中村信仁 ※営業の魔法続編(幻の営業マン帰国)

『営業の神さま』 中村信仁

発行所 エイチエス株式会社 発売元 株式会社 無双舎

2011年5月発行

 

中村信仁氏の『営業の魔法』に出てくる営業マン、神谷が出てくるということで読むのを楽しみにしていた本。

 

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この本をおすすめしたい人

  • 営業をしている人・営業の仕事がしたい人
  • 今、営業の仕事でつらい思いをしている人
  • 『営業の魔法』を読んだ人
  • 営業の仕事を通して成長したい人

 

作者紹介

中村信仁(なかむらしんじ)

 

1966(昭和41)年生まれ

株式会社エムアンドジー 代表取締役

株式会社アイスブレイク 代表取締役

高校卒業後、新卒で外資系出版会社ブリタニカにてフルコミッション営業に就く。入社前研修中に初オーダーという快挙(世界初)を為し、その夏のコンテストにて世界最年少(18才)で3位入賞。

19才で世界最年少マネージャーに昇進。4年間の在職中、すべてのコンテストに入賞する中、東京本社へ転勤。

1988年(22才)株式会社エムアンドジー設立。大手書店とのコラボレーションによる英会話学校の立ち上げを任され関東有数の有名スクールに育て上げる。その実績において各企業の営業プロデュース、営業パーソン育成、営業トレーニングを数多く任され営業組織(マンパワー)構築プロデューサーとして関東で活躍する。

1995年、地元北海道に本社を移転し、地域経済のボトムアップの担い手として北海道の若手人材育成をライフワークに活動を続けている。

(以下略)

 

『営業の神様』より引用

 

 

 

この本のおすすめポイント

  • すべての出来事には意味があったと腑に落ちる気がする
  • いいことだけではなく悪いことにも感謝できるヒントになる
  • 営業の仕事に希望を感じられるようになる
  • 『営業の魔法』の続きを読める

 

心に残った点・役に立った点

 
『はじめに』

本書は最初の『はじめに』という前書きから始まる。

それの内容が印象的。

 

作者は、

北海道で留学センターを起業して14年めにして起こった、2001年の同時多発テロによって、蓄えてきた資産を一度に失い、その金額以上の借金まで背負うことになったとの事。

しかも翌年に起こったサーズで借金に拍車がかかり、

負の連鎖により苦難の連続の毎日になってしまったそうだ。

それを救ったのが、仲間とお客さまだったとのこと。

その後、留学事業から撤退し、新卒採用のアウトソーシング事業へ事業替え。

そこから10数年が過ぎ光が見えてきた頃に書かれた本のようだ。

 

そこでわかったのは、

すべての出来事には意味がある。善いことも悪いこともすべて必然でその経験を得ることで今のステージが創られた。

すべての事象、環境、経験に心から感謝し、その経験を今回のストーリーとし、皆様にお伝えでき役に立てたのなら幸いとの事。

 

前に彼の本を読んだ時は、

若いうちから営業で結果を出して人生順風満帆のように思えたが、

そんな事があったのだなぁと。

 

この本は、はじめとても重い内容から始まる。

それは、そういったご自身の経験も盛り込まれたものなのだろう。

なので、以前の本より実感というかより人生についての重みがあるような気がした。

 

ちょうど、仕事でつらい状況の人は読みながら、他人事ではなく胸が痛いかもしれないが、希望はあるとも感じられる内容なので、最後まで読み勧めてほしいなと思う。

 

 

プロローグー天使の羽

プロローグはなかなか辛い内容だ。

主人公の気持ちが容易に想像できるからだ。

 

プロローグのその後は、展開としては強引な気もするが、

まぁその辺りはあくまでも”物語”なのであって、作者が伝えたいことを伝えられれば良いと割り切れれば良いと思う。

 

そのプロローグで心に残った言葉。

 

生きるってことは、

善いことも、

悪いことも、

全部ひっくるめて人生なんだ。

 

『営業の神さま』より引用

 

そうか、いいことだけ欲しがっていたなぁと。

悪いことは全く無いほうがいいと思っていた(そんなわけにはいかないのも知っているのに)

善いことと、悪いことを両方受け入れる覚悟が私はできていなかったなぁ。

だから、悪いことが起きるとびくびくしたり落ち込んだり、それにとらわれすぎていた。

善いことと悪いことは表裏一体なのかもしれないなとも思った。

どちらか一方だけを受け入れるわけにはいかないのかもしれないと思ったのは、自分にとってもかなり気づきになった。

 

 

 

 

朝は希望。夜は感謝。

朝は希望。夜は感謝。

 

この繰り返しが、営業パーソンの軸を日々正してくれます。

朝は希望に目覚め、夜は感謝に眠る。

まず、今、希望を持ってください。

今日必ず素晴らしい出会いが待っています。

会社へ行くと、素敵なお客さまから電話がきます。

素晴らしい出会いが訪れます。必ず・・・。

 

それでは今日もポジポジでいきましょう!

 

 

これは、主人公へ送られてきたメールの内容。

 

朝は希望に目覚め、夜は感謝に眠る。

 

この事は心に残った。

 

私は、営業の仕事をしているが、幸いなことに営業の事ではそんなに悩んだことはない。

ただ、他のことで眠れなかったり眠りが浅かったりすることもある。

そういう状態で迎える朝の気分は今ひとつ気分が晴れない。

今、希望を持つということに意識を向けた事はなかった。

希望を持つことはその場しのぎのような印象を持っていた。

 

そうか、なるほど。

 

希望を持つ。感謝しながら眠る。

そういう簡単でシンプルな事ができていなかった。

これは、心に刻もうと思う。

 

そうすることで、なんとなくここにあるように、

素晴らしい出会いが訪れそうな気もしてくるね。

 

 

 あなたが売っているものとお客さまが買っているものは同じですか?

 

この言葉は、

本書の中で問いかけられる9つの質問のうちの一つ。

 

この言葉に「ハッ」とさせられた。

 

営業は、数字も大事なのでどうしても売上を考えてしまう。

自分が売っているものとお客さまが買っているものが同じかどうか。

 

しばらく考え込んでしまった。

自分が自身を持っておすすめできるものでも、お客さまが買いたいものが同じだろうか?

”顧客のニーズをさぐる”とよく言われるが、

それよりももっと深い、お客さまの問題を解決する事こそが営業なのだと心する事ができた。

 

全体的に、色んな人の話を寄せ集めた感もあるが、

営業のテクニックではない、営業という仕事で自分が成長しながらお客様の問題解決ができるという営業の仕事の醍醐味が書かれてる。

いや醍醐味というよりは、生き方を書いているのかも。

 

 

興味を持たれた方は読んでみることをおすすめします。

 

 

 

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【おすすめ本49】営業成績が上がる「一冊一顧客」ノート術 中村信仁 ※営業の魔法作者

[図解]営業成績が上がる「一冊一顧客」ノート術 中村信仁

PHP研究所 2012年発行

 

 

 

 

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営業の時は、小さな手帳を使っていた(取引先の東芝から貰った手帳)のだが、どうしても書くスペースが少ないと思っていたので、この本はその疑問に答えてくれる本になった。

 

購入して良かったと思った本なのでご紹介。

 

この本をおすすめしたい人

  • 営業の人
  • 営業以外でも販売など仕事上人と会うことが多い人
  • 営業方法で悩んでいる人
  • 手帳を使っているが、仕事の時手帳では物足りないと思っている人
  • 面談や商談の内容を忘れがちな人

 

作者紹介

中村信仁(なかむら・しんじ)

 

1966年北海道生まれ。株式会社アイスブレイク代表取締役

高校卒業と同時に外資系フルコミッションの営業会社に入社し、初めて渡米。世界142カ国の支店と200年以上の歴史を持つ外資系営業会社で、幾度もの挫折を経験しながら、入社初年度から2年間連続世界トップ・テンに名を連ねたプロセールスマン。退職後、東京にて大手書店とのコラボレーションによる英会話学校の立ち上げを任され、関東有数の有名スクールに育て上げる。その後、22歳で起業。現在、各社の営業戦略顧問や人材教育、人材育成、人材採用プランナーとして活躍中。次世代に「格好いい大人の背中」を伝え残すことをライフワークに、講演活動、営業早戦力セミナーを展開している。また、「中村式永業塾」を札幌、仙台、福島、東京、名古屋、大阪、福岡、宮崎にて開催。業種、業界を問わずすべての営業人を頂点へ導く夢のような勉強会と噂されている。(以下略)

 

『営業成績が上がる「一冊一顧客」ノート術』より引用

 

 

 

 

 

 

この本のおすすめポイント

  • 営業での面談や商談の際、どうノートすればよいかわかる
  • 営業ノートをつけることによって、前回の面談の内容を思い出せる
  • 後で右ページにアウトプットする際に、アイディアがわく事がある
  • ただノートを取るだけでなく、どういう営業をするか自分なりに考えられる

 

 

心に残った点・役に立った点

 
メモ帳と手帳、ノートを使い分ける

冒頭でも書いたが、

これまで仕事の時、人と合う時はずっと手帳のみを使ってきた。

だが、やはりそれでは不十分だったのがわかる。

 

メモ帳:準備に有効

手帳:管理と整理に適す

ノート:商談に活躍

 

本書に有るこのそれぞれの”目的と役割”には納得。

 

この本を読むことによって、

手帳を管理と整理に使って、商談なんかの時はノートを使うと使い分けられるようになった。

 

一冊一顧客ノート

この本では、

一人の顧客に対して、一冊ずつノートを使い分ける

という事を前提としている。

 

今はノートを使い始めて2ヶ月位なので、

「まずは試しに」という感じでやってみているところ。

 

一冊一顧客ノートにはしておらず、

一冊のノートを使っている。

 

だが、それだとページによって違う顧客が入り交じるのでちょっと使いづらく感じている。

一冊ですべてのお客さんを対応させてしまうと、

この本に有るように、連絡先などをノートの表紙に書く、

人脈マップを作成する、ビジョンを考えるなどができない。

 

もう少し、ノートをつけてみて慣れてコツを掴んだら、

一冊一顧客ノートにしてみたい。

 

 

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営業ノートの作り方

ノートやボールペンは、

”相手に与えるイメージを大事に”して選ぶとあった。

 

それまでは、三色ボールペンを使っていた。

(プライベートの手帳を3色ボールペンで書き込んでいて、とても書きやすくてお気に入りのボールペンだった)

でも、仕事先で合う人はみんなきちんとした(というよりそれなりのボールペン)を使っていることに気はついていたのだ。

 

新卒の新入社員の営業マンが手にしていたのも、それなりの値段のきちんとしたボールペンだった(就職祝いで貰ったものかもしれないが、きちんとしたボールペンを使っていたので「おっ!新卒だけどちゃんとしてるなー。一緒に同行しているできる営業マンが指導しているのかなー?」と思ったのを覚えている)

 

この本を読み、早速ボールペンを購入した。

 

私は、昔からパーカーが好きで、夫へのプレゼントなどもパーカーのボールペンを選んだりしているが、この本に出てくる「クロス」も売り場で試してみた。

モンブランはあの太さが昔からあまり好みじゃないので「クロス」か「パーカー」にしようかなーと)

 

クロスも細身でゴールドなどのスマートなデザインが多く心惹かれたが、一目惚れしたデザインがパーカーだったので、結局パーカーに。

でも、女性ならクロスもスッとしたデザインで素敵だと思う。

 

ノートも売り場で長い間悩んだが、黒の表紙で方眼のものにした。

 

ボールペンとノートを準備するのも、

ワクワクするし楽しい作業だったので、これから営業ノートをつけてみたいと思った人は、是非ボールペンを新調したりノートをこだわって選ぶのを楽しんで欲しいなぁと思う。

 

右ページで必ず振り返り作業を

この本では営業ノートを、

左ページでインプット、右ページでアウトプットと使い分ける。

 

やってみて、この部分がキモに感じた。

 

お客さんと会った後に、この右ページを書くことによって振り返ることで、「次、こう提案してみよう!」というアイディアが浮かんだことがあったからだ。

 

やるべきこと、対応することなどを振り返ることを右ページに書いていくことによって、面談の内容を分析することができるのだ。

 

 

 

ビジョン、ミッション、バリューズ

 

営業ノートを書き始めた時は、

ただ左ページのインプット、右ページのアウトプットを書いているだけだった。

(左ページのみの記入で終わることも多かった)

 

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だけど、ビジョンを考えてみたら、

その顧客に対して今後どうしていきたいのか、

どうしたら私が役に立つのか、などを考えることができた。

 

未来、顧客とともにどうして行きたいかを考えることによって、

提案するべきこともわかるかもしれいないなーという手応えを感じた。

 

それによって、営業成績のみではない、

顧客の問題解決を考えた営業ができるような気がしている。

 

これからも、営業ノートを試していきたい。

 

おすすめ本です。

 

 

 


 

 

【おすすめ本48】絶望の隣は希望です! やなせたかし どん底を救ったアンパンマン

『絶望の隣は希望です!』 やなせたかし

小学館 2011年10月発行

 

ストレスで眠りが浅い日が続き、

気分も沈みがちな時に、タイトルに惹かれて光を求めるように読んだ本。

 

これが良い本だったので、

年取った両親に贈ろうと思っている。

(新聞を読んでも、テレビをみても、嫌な気持ちになる報道ばかりで、あまり体調も良くない上に、メンタル面でも不安が増してきてという電話があったばかりなので)

 

東日本大震災のすぐ後に書かれた本なので、

第1章は「奇跡の一本松」が教えてくれたこと

で始まっており、震災にあった人々や日本を励ます内容でもあった。

 

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この本をおすすめしたい人

  • 東日本大震災や他の震災にあった人
  • 今、人生が苦しい人
  • 老年になって気持ちが沈みがちの人
  • 持病を持っている人、配偶者が病気の人
  • やなせ流・長寿の秘訣を知りたい人

 

作者紹介

やなせ たかし

1919年2月9日生まれ。高知県出身。

東京高等工芸学校図案科(現・千葉大学工学部デザイン学科)を卒業した後、編集者、グラフィックデザイナー、漫画家、絵本作家、作詞・作曲家、詩人、歌手、演出家として幅広く活躍。

アンパンマン』『やさしいライオン』『チリンのすず』など大人から子どもまで支持される名著を生み出す一方、『手のひらを太陽に』『アンパンマンのマーチ』『陸前高田の松の木』など、弱者を励ます応援歌も数多く手がけている。現在、日本漫画家協会理事、やなせたかし記念館アンパンマンミュージアムの名誉館長を務める。

 

『絶望の隣は希望です!』より引用

 

 

 

 

 

 

この本のおすすめポイント

  • 50歳くらいまで失意と絶望の連続だったというやなせたかしさんの人生を知ると勇気が出る
  • 92歳でこの本を書いている時も、病気をかかえながら現役で仕事をしている姿が病気の人、幅広い年齢の人に生きる力をくれる
  • 「一寸先は闇」ではなく「一寸先は光」の言葉に励まされる
  • 85歳を過ぎた頃から「老いたアイドル”オイドル”」を名乗って、老いても人生捨てたもんじゃないよという事が書かれており、年配の人たちに元気をくれる内容
  • 読むと本当に「絶望お隣は希望」かもと思えて少し心が明るくなる

 

 

 

子どもの寝かしつけに!絵本読み聞かせアプリみいみ

 

 

心に残った点・役に立った点

 
寂しくて胸がつぶれそうだったあの頃~戦争で思い知った本当の正義

5歳の時に、新聞記者として中国に渡った父が急死。

2歳年下の弟が、伯父のところに養子として引き取られる。

小学校2年に、母が再婚したため弟が養子に入った伯父の家に預けられる。

 

思春期になる頃には、いつも無性に寂しく、涙がこんなに出るのかというほど泣けたが、その原因は父にあるのか、母に有るのか、伯父夫婦にあるのか思い出せないとの事。

ただ、精神状態はかなり危険だったようで、線路に身を横たえた事もあったとか(夜汽車の汽笛が近づいて来た時に恐怖に駆られ線路から転がり出て無事だったそうだが)

 

この辺りの事は読むこちらも辛いような感じだが、

その寂しさが、後の詩や文、手のひらを太陽になどの歌詞、童話などを創作する元になったのかもしれない。

 

やなせ氏は戦死した弟の事をよく話したり書いたりしているが、

この本ではご自分の戦争体験も克明に書いている。

 

こちらも胸が痛くなるような内容だが、体験された事は戦争の記録としてずっと残すべき資料でもある。

 

戦争に行った方って、

亡くなった身内の事は話すが、自分のことは話さない人が多いような気がする。

私の祖父も重巡洋艦に乗って南方で戦死した弟の事はよく話したが、

自分の体験は話すことがなかった。

(だから、戦争に行ったのは祖父の弟だけで祖父は行っていないとずっと思っていたくらい)

 

自分の体験も辛いことが多かったのだろうけど、

話すことでは無いと思っていたのかもしれない。

そして弟は年下だから、余計かわいそうに感じたのかもしれない(今となっては聞きようがないことだが)

 

この戦争体験が、

後のアンパンマンが生まれるベースとなっていることは有名だ。

 

だから、アンパンマンには伝えたい芯が、しっかり一本通っているように思う。

 

 

オンボロアパートで日は暮れて~天国の妻へ

 

復員して郷里に帰っても、弟の死の現実の前に、

胸が虚しさでいつも一杯で、敗戦ボケのような状態で思考がパニックを起こし、物事を考えるのが億劫だったそうだ。

 

その後、高知新聞社に記者として採用され、

そこで後の妻となる小松暢(のぶ)さんと知り合う。

 

そして上京し、小さなテーブルひとつだけの家財道具のアパートで結婚生活が始まったそうだ。

三越の宣伝部時代、その後の漫画たちや、吉行淳之介中村メイコ宮城まり子永六輔などとの交流なども書かれており、幅広くいろんな仕事をしていたことがわかる。

絵本『やさしいライオン』を書いたり、詩集を出してそれがよく売れたり。

 

考えるとすごいことなのだが、本人は漫画家として代表作もなく迷路に迷い込んでいたような心境だったとの事。

 

奥さんは、60歳近くでアンパンマンで世に認められた時は、

それはそれは喜んだという。

そんな時に乳がんの宣告と手術。そして余命3ヶ月と伝えられる。

 

この辺りは心境を考えると、胸がつぶれる。

読んでいて心が痛い。

 

妻が先に逝き、

たったひとり、取り残されたような寂寥感。

心の中ががらんどうで、夜も眠れなかったそうだ。

そこにあるのは、絶望という2文字。

 

そんななか「もう一度立ち直って」とアンパンマンが救ってくれたような気がしたそうだ。

 

アンパンマンは奥さんを喜ばせ励ましてくれたけど、奥さんが亡くなった後の寂しさも慰めてくれたと。

 

私にもいつか来るであろう、夫の死。

私達には子供がいないところも一緒なので、なおさらこの本を読んで胸にしみるものがあった。

私が先に死ぬかもしれないが、夫が先に死んだら私は絶望なしに生きていけるのだろうか。

 

この本を読んで、私以外にもやなせ氏の夫婦愛を綴った部分が心に深く残る人も多いかもしれない。

 

 

銀座血液検査ラボ

 

やなせ流・長寿の秘訣

長寿で、しかもお亡くなりになるまで現役で活躍なさっていたので、

この本を読むまでこんなに病気を抱えた方だとは知らなかった。

 

腎臓結石、白内障、心臓手術、膵臓の1/3・胆のうと脾臓を切除、緑内障、糖尿病、腎臓がん。

 

この時代はよくテレビでもお見かけしていたが、

その影でこんなに病気と戦っていたとは。

 

本の中には、やなせ氏の健康法も色々載っている。

毎朝やっていらした運動は結構ハードでこちらも舌を巻くほど。

 

【はんぺんとビーフのシマウマ焼き】【蕎麦粉のホットドッグ】【やなせ流”特製野菜スープ”】などはレシピも載っていて、読むのが楽しい。

 

参考になる人もいるのではないだろうか。

 

両親に読んでもらいたいなぁと思った箇所が、

 オシャレは心を豊かにし、気持ちを前向きにする健康法だというが、若い頃からの僕のポリシーです。僕の元気の秘密です。

 オシャレをすると、行儀を悪くするわけにはいかないから、気持ちに張りができて姿勢もぴんとよくなります。つまり、オシャレをするには、一種の気力というものが不可欠です。

 

『絶望の隣は希望です!』第7章 やなせ流・長寿の秘訣 より引用

 

母はとてもお洒落な人で、それが私も子供ながら嬉しかったが、

年取った最近は昔ほどでは無いようで残念。

コロナ禍の中、お洒落をするのもはばかられると思っている人も多いかも。

 

でも、きちんとお洒落をするというのは、気持ちが外を向く感じで明るくなる。

両親には、堂々とお洒落を楽しんで明るい格好をしてほしいなぁと思う。

 

絶望の隣は希望です!

絶望の隣は希望かどうかはわからないが、

今回私はこの言葉にとても救われた。

 

やなせ氏はこの章で書いている。

僕は、人生というのは、満員電車じゃないかと思うのです。我慢して乗っていると、次々と人が降りていって、いつの間にか席が空いて座れる。これは、誰もが一度は経験することでしょう。

 僕が売れない、モテない、しがない漫画家として、それでも生き延びてこられたのは、満員電車から降りなかったからです。

 

『絶望の隣は希望です!』第9章 絶望の隣は希望です! より引用

 

この章で、老後が不安でならない人、老後の楽しみなど無いと夜も眠れない人たちに向けて、アドバイスをしている。

 

不安なのがあたりまえだと。

病気も失恋も何もなかったら、死んでいるのと同じ。

いろいろな苦しみがあって、そのなかでどう生きるか。それが生きていることと。

 

今日一日、一生懸命やろう。

一生懸命やれば、人を喜ばせることができる、それでいいと。

 

この辺りは、

すでに老後を生きていて楽しみがない人を奮い立たせてくれるかもしれないが、私の心も明るくしてくれた。

暗い中に、一筋の光がさしたような気持ちになった。

 

是非、色んな人に読んでみてほしい本。

 

私は、両親にこの本を郵送しようと思う。

 

 

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【おすすめ本47】年収1億円になる人の習慣 山下誠司 美容室 アースホールディングス取締役

『年収1億円になる人の習慣』 アースホールディングス取締役 山下誠司

ダイヤモンド社 2018年発行 2019年第11刷発行

 

私が読んだものは2019年発行のもので、

すでに11刷だったのでかなり売れていた本。

 

裏表紙に有る写真をみて、スーツの着こなしが普通の経営者とも違うのでどんな業種の方なんだろう?と興味を持ったのがきっかけ。

 

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この本をおすすめしたい人

  • 習慣を見直したい人
  • 年収1億以上の人たちの習慣を知りたい人
  • 早起きして人生を変えたい人
  • 自分の時間を積み立てたい人

 

作者紹介

山下誠司(やました・せいじ)

 

㈱アースホールディングス取締役

サンクチュアリ代表取締役

 

日本最大級の240店舗を展開する美容室「EARTH」を運営する、㈱アースホールディングス取締役。

[スタッフ3000名、年商180億円]

うち70店舗をフランチャイズ展開する、㈱サンクチュアリ代表取締役も兼任。

サンクチュアリは、自社から輩出したフランチャイズ30社とともに、関東、甲信越、東海、北陸、北海道、福岡で展開。

[スタッフ900名、年商50億円]

 

1976年、静岡県生まれ。

高校卒業後に上京し、19歳で年収180万円から美容師を始め、31歳で年収1億円を超える。

19歳から23歳まで、ほぼ休みなく仕事をし、24歳から39歳までは、始発から終電まで365日、15年間、1日たりとも休みなく仕事。

40歳からは、仕事と遊びの壁が、完全になくなる。

 

24歳でEARTH銀座店の店長になり、25歳で月間の個人売上が500万円を超える。

26歳で、㈱サンクチュアリを設立し、激戦区である銀座でフランチャイズオーナーとなり(のれん分け独立)、EARTH銀座店の月商は2700万円を超え、地域一番店として磨き上げ、全国展開の本拠地として「礎」を築く。

27歳で、東海エリアを皮切りに、全国各地の本部づくりに着手。

関東、甲信越、東海、北陸、北海道、福岡など、10エリア、16都道府県に、14拠点の本部を創り上げる。

30歳で、㈱サンクチュアリから、初めて経営者を輩出。

子会社、孫会社、ひ孫会社、玄孫会社と、5世代にわたり、38名の経営者を輩出。

フェラーリを所有する経営者を、4名輩出。

31歳で㈱アースホールディングスが設立され、取締役に就任。

 

愛車は、フェラーリ488スパイダー。

趣味は「仕事」。

 

『年収1億円になる人の習慣』より引用

 

 

 

 

 

この本のおすすめポイント

  • 作者の経験(成功体験や失敗)が載っているので、机上の空論ではなく実体験から学べる
  • 年収1億以上の人たちからもらったアドバイスやそのアドバイスを元に行動した結果が載っているので、参考になる
  • 自分の習慣を見直すことができる
  • 仕事に対してのモチベーションがあがる
  • 早起きをしてみようという気持ちになる

 

 

 

 

 

心に残った点・役に立った点

 

基本の習慣
・仕事は「質」よりも「スピード」。「フライング」なら、なおよし。

 

「仕事が遅いのは能力の問題」ですが、「スタートが遅いのは姿勢の問題」だからです。

 

『年収1億円になる人の習慣』より引用

 

 

レスポンスが早いのは、信頼につながるということをこれまでの私の経験でも、沢山経験したので、納得。

この本を読んで、ますますスピードが大事と心に刻んだ。

心がけていこうと思う。

 

 

・会社まで「30分以内」で通勤できる場所に住む

 

これは、あるコンサルティング業をしていた人も言っていたなぁと思い当たる。

今は、ギリギリ30分。

しかし、それを仕事に生かしていないような気がするので、反省。

 

・「2時間前出社」は、億万長者の基本中の基本

 

この第1章「基本の習慣」で、一番心に残ったのは、この点。

 

私は、新卒で入社した時、いつも始業10分前とかに出社。

今までの人生で、一度も遅刻したことはないが、全てギリギリに出社という体たらく。

そして、残業して仕事を終らせる(朝早く来てやるよりもよる仕事をする方が好きという感じ)

 

思えば、その頃20代なのに疲れが取れないのも、残業して帰宅が遅くなるのでコンビニとかで夜ご飯を購入したりして、圧倒的にビタミンや栄養が不足していたし、食べてすぐ寝るので消化も悪いし睡眠不足。

今考えると、あの時の自分はどこがだめなのかはっきりわかる。

 

営業だったから、数字の良さで許されていた部分も多かったが、

ポカが多かったのもその辺りに原因があったかも。

 

そういえば。

31歳の時に、短期間だが一緒に働いていた人でとても印象に残っている人がいる。

 

私より5歳位(?)下の女性だったが、ものすごく仕事ができる人で、その後私はその職場を辞めたが辞めた後も、「○○さんだったら、この場合どうするだろう?」と、思い返す事があったほど。

 

仕事もできるが、彼女の事で一番印象に残っていたのが、仕事が残っている時はとても朝早く出勤すること。

6時位に出勤していた(タイムカードがある会社だったので、それをみて他の人もあの人はすごいと言っていた)

 

つらつら思い返すと、仕事ができる人は朝早くに来ている人が多い。

 

なので、この早起きの習慣は私も身につけたい。

(今は5時に目が冷めても、グダグダと布団の中にいて実際に起きるのは6時)

 

 

仕事の習慣

 

・「完璧主義」ではなく「最善主義」で仕事をする

 

「EARTH」の店長は、毎月25日までに「目標レポート」を提出するのが決まりだそうだが、「レポートの提出日」と「目標の達成率」には、相関関係があるとのこと。

 

この部分は読んでいてとても興味深かった。

 

・期限ギリギリのB店長は、目標もギリギリ、もしくは下振れ

・期限に遅れて提出したC店長は、目標に未達

 

仕事の優先順位は、

①期限→②量→③質

で、逆から入るとなかなか成長できないとの事。

 

うーむ。

質が一番大事と思っていたので、これは目からウロコ。

 

 

 

 

 

生活の習慣

 

・食事は「有名店よりも名店」、「あの人」がいるお店を選ぶ

 

 名店とは「安いのに、すごく、おいしいお店」「意外性のあるお店」「また会いたくなるあの人(店主・店員)がいるお店」のことです。穴場感や意外性のある名店は、人を誘いやすくし、そして、相手との距離を縮めていくことができます。

 

『年収1億円になる人の習慣』より引用

 

 

接待や会食の時のお店。

高級でおいしいお店、いいお酒が揃っているお店という観点からでしか考えたことなかったなぁ。

 

このアドバイスで思い当たる店は1件(それも他県)

 

この辺のアンテナもっとはっていないといけないなぁと反省。

(今はコロナ禍なので、この辺りの実践はもっと先になるであろうが)

 

 

 

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学びの習慣

 

・「2ランク上の人」からのお誘いは、「もちろん行きます」以外言ってはいけない

 

私の場合そもそも、「2ランク上の人」ではなく「1ランク上の人」の人の誘いぐらいで、めったに「2ランク上の人」とご一緒する機会はないような。

 

思い返すと、その「2ランク上の人」の誘いでも、

一瞬躊躇するというか、微妙な間があってから「行きます」という風に返事していたような。

「もちろん行きます」とすぐ笑顔で言えるように心がけようと思う。

 

この本に書いてあるように、

「2ランク上の人」からの誘いは、めったにない上に一度断ってしまうと、二度と誘ってもらえないというのも真実だから。

 

 

 

以上、ざっと心に残った点や本を読んでの反省点などを書いてみたが、

この本を読んでもっと心がけようと思った点があった(長くなるのでここまでにするが)

 

 

頑張らなくてもいいよという言葉もよく聞かれる昨今。

確かに、頑張りすぎるのは心と身体に良くない。

だが、この本を読んで習慣を変える努力をするのは大変だが、

ちょっとでも実行してみると人生が変わるかもしれないなぁと思った。

おすすめです。

 

 

 

 

 

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【おすすめ本46】『作りたい、贈りたい、71レシピ ムラヨシマサユキのクッキー』ムラヨシマサユキ

『作りたい、贈りたい、71レシピ ムラヨシマサユキのクッキー』

ムラヨシマサユキ 西東社 2020年12月発行

 

NHKの料理番組「きょうの料理」が好きだ。

その「きょうの料理」にあった、ムラヨシマサユキさんの、

”みかんのケーキ”に興味を惹かれ(”みかん”というとても日本的で気軽なフルーツでケーキを作るという発想がとても面白い)作ってみたら、生地がしっとりとしていて思ったよりもどっしりとした食べごたえ。

 

次に、”味しみレモンケーキ”も作ってみた。

味しみとあるように、生地がしっとり、レモンの香りもよくなかなか好評なケーキだった。

焼く前に冷蔵庫で6時間休ませるというのも、初めての経験で面白かった。

 

ムラヨシマサユキさんのレシピの好きなところは、

組み合わせのセンスがとても良いところ。

 

というわけで、クッキーというある意味レシピが出し尽くされた感がある素材を、ムラヨシマサユキさんがどう扱うか興味を惹かれ、手にとってみた。

 

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この本をおすすめしたい人

  • クッキーの作り方のおさらいをしたい人
  • クッキーの基本から学びたい人
  • クッキーの作り方のコツを知りたい人
  • ムラヨシマサユキさんのレシピが好きな人

 

作者紹介

ムラヨシマサユキ

料理研究家

製菓学校卒業後、パティスリー、レストランなどでの勤務を経て、お菓子とパンの教室を主催。

伝統的な海外の味、人気のレシピから、コンビニスイーツまで徹底的に研究し、雑誌や書籍、テレビでのレシピ提案など幅広く活躍中。

初心者向けのやさしいレシピ、上級者向けのこだわりレシピいずれも確実でおいしく作れると人気を集めている。

(以下略)

 

『作りたい、贈りたい、71レシピ ムラヨシマサユキのクッキー』より引用

 

 

 

 

 

この本のおすすめポイント

  • レシピ数が多い(71つ)
  • 初心者から上級者までが満足できるレシピ
  • 基本のクッキーから始まって特別なクッキーで終わるので順番に作っていくと基本→応用編と無理なくスキルアップできる作りになっている
  • ところどころにクッキー作りのコツが載っているので、コツがつかめる
  • イギリスやアメリカ風のクッキーだけではなく、抹茶サブレ、ごまときな粉のサクサククッキーなど和風のクッキーも載っているので年配の方へクッキーのプレゼントにもよさそう

 

 

 

 

 

心に残った点・役に立った点

 

基本のバタークッキー作ってみた

基本のクッキー→食感を楽しむクッキー→組み立てを楽しむクッキー→特別なクッキーという順番で本書はすすむ。

 

その基本のクッキーの一番最初に載っているのが、「基本のバタークッキー」

 

本に載っているバタークッキーは薄くて見るからにサクサク、バターの香りがしてきそうなクッキー。

 

作り方も写真が細かく載っていてイメージしやすい。

 

今まで作ってきたクッキーと違っていた点は、

クッキーの生地をオーブンシート2枚ではさみ、麺棒で1~2cmの厚さに整え、向きを変えながら3mmの厚さに伸ばしていく工程。

それまでは、生地に打ち粉を降って伸ばしていく方法でしか作ったことがなかったので、なるほどーと思った。

オーブンシートに挟んだまま、冷蔵庫で1時間以上寝かせる。

 

この冷蔵庫でしっかりと寝かせることで、グルテンを緩めるのだそう。

伸ばしてから休ませることによって、冷たいうちに型抜きができ、生地がだれないそうだ。

 

私が作った時は、1時間冷蔵庫で休ませたにもかかわらず、

オーブンシートに生地がくっついてしまい、型で抜くのに苦労した。

なので、途中から打ち粉をしながら抜いてしまったので若干レシピ通りとはいかなかったのが残念。

(もう少し冷やす時間を長くすればよかったのかな?)

 

出来上がりは、基本のバタークッキーという名だけあって、

バターの風味を感じられるサクッとした仕上がり。

 

私に嬉しかったのが、甘すぎなかったこと。

(甘いのが苦手)

なので、食べ飽きせずにつまめる。

これなら甘いものが得意ではない男性のおつまみにも大丈夫そう。

 

 

 

焼き上がりをCHECK!

いくつかのレシピには、

「焼き上がりをCHECK!」という写真が載っており、

NGの仕上がりだった場合の理由が簡単に書いてある。

(例えばボーロの場合、バターが冷えていなかったり、生地を丸めたあと、一度冷蔵庫に入れて冷やさないと焼き上がりがだれてしまい高さがでないなどと解説がある)

 

これが、ちゃんと理由が明確に書いてあるのが納得できて、スキルが身につく感じ。

 

お菓子作りって、同じで分量もきっちりはかり、温度もしっかり守らないと微妙に仕上がりが良くなかったりする(この辺り科学と同じというかお菓子作りって科学と一緒ですものね)

 

色んな国のクッキー

イギリスのウォルシュクッキー(フライパンで焼いて作る)、

ガリバルディビスケット(ドライフルーツを生地でサンドして作る)、

アメリカのソフトピーナッツバタークッキー(ピーナッツバターで作る)、

台湾の伝統菓子をモデルにしたサクサクピーナッツバタークッキーなど。

 

私の持っているクッキーの本には載っていないようなクッキーも載っていて、

読んでいて味を想像するのも楽しかった。

 

 

作者独特のセンス

私がムラヨシマサユキさんのレシピのファンなのは、

一味違うセンスに感嘆するからだ。

 

この本にも、

赤じそクラッカー、

ごまみそクラッカー、

甘納豆ビスケットなど。

 

こういう組み合わせの妙を感じさせてくれるところが好き。

 

個人的には、

粉山椒と桜えびのフロマージュサレがヒット!

 

フロマージュサレのアレンジレシピなのだが、

見た目も目を引かれるし、

味の想像もすぐにはできなくて、とても好奇心をそそられるレシピ。

 

ピリリとしびれる参照と桜えびの組み合わせだなんて、

ムラヨシマサユキさんの本領発揮といったところ。

 

甘いものが苦手な人にも好評だそうで、

これはぜひ作ってみようと思っている。

 

 おすすめの本です!

 

 

 

 


 

 

【おすすめ本45】京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男 花房観音

『京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男』

花房観音 西日本出版社 2020年7月発行

 

子供の頃から血が嫌いで、テレビの時代劇も殺陣のシーンが見られないほどだった(特に座頭市は苦手だった)

ミステリーも、人が死ぬシーンが嫌で読めないほどだった。

だが突如10代の後半からミステリーを読むようになった。

 

それが、この本で書かれている山村美紗氏。

 

ミステリーは常々読んでみたいと思っていたが抵抗があったので、”まずは”という感じで山村美紗氏のミステリーを試しに読んでみたのだった。

 

女性が主人公のものが多く、その女性たちが華やかでちゃんとおしゃれをして美味しいものを食べて恋人は社会的に地位の高い人が多く。

10代だった私はそういう”大人の女性”に憧れた部分があったのも大きい。

でも、いつも犯人が毒死するのがワンパターンに思えたが、刑務所に入るよりは死をという美学かなぁなんてその頃は思っていた。

 

この本をおすすめしたい人

  • 山村美紗氏のファンの方
  • 西村京太郎氏のファンの方
  • 山村美紗氏と西村京太郎の関係が気になっていた人
  • 山村美紗氏の事がもっと知りたい人
  • 作者花房観音さんの本をよく読まれている人

 

作者紹介

花房観音(はなふさ かんのん)

 

1971(昭和46)年、兵庫県富岡市生まれ。

京都女子大学文学部中退後、映画会社や旅行会社などの勤務を経て、2010年に『花祀り』で団鬼六賞大賞を受賞しデビュー。男女のありようを描く筆力の高さには女性ファンも多い。著書に『寂花の雫』『花祀り』『萌えいづる』『女坂』『楽園』『紅色入道』『偽りの森』『花びらめくり』『うかれ女島』『どうしてあんな女に私が』『紫の女』など多数。現在も京都でバスガイドを務める。

 

『京都に女王と呼ばれた作家がいた』より引用

 

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この本のおすすめポイント

  • この本を書いたのが花房観音さんなので、女性作家目線で書かれているところが共感できる部分が沢山ある
  • 山村美紗氏と夫、西村京太郎氏との関係が書かれていてとても興味深い
  • 出版社のタブー(西村京太郎氏がまだ作家活動しているので触れられない部分が多く山村美紗氏との関係は業界では触れてはいけない事)を破って書かれた本なので、今まで表に出ていない部分が沢山書かれている
  • 山村美紗氏の苦悩や苦労が書かれていて、著作で知ることができない部分を知ることができる
  • 作家の業のようなものを感じ入る事ができる

 

 

 

 

心に残った点・役に立った点

 

夫は妻の肖像画を描き始める

この本を手にとってまず驚くのが、

表紙をめくって目に飛び込んでくる表紙カバーにある

山村美紗氏を描いた絵。

 

これは山村美紗氏の夫、山村巍(たかし)氏が描いたもの。

この絵にまずちょっと度肝を抜かれる。

 

毎日、明け方の夢に亡くなった妻が現れ、「私の絵を描いて」と。

そして、夫は妻の肖像画を描き始めた。

 

西村京太郎氏と夫。

二人の男性にこんなに執着を残す山村美紗という女性という生き方にここで興味を惹かれる人も多いだろう。

 

西村京太郎氏との関係

まだ売れていない時代の西村京太郎氏に届いた京都からのファンレター。

「西村さんの本を買って読みました。素敵な内容でした。これからも、がんばってください。」という簡単なもの。

 

このファンレターだけで、

西村京太郎氏はいてもたってもいられず、京都まで会いに行ってしまう。

どうやら「学校の夏休みには、レンタカーを借りて北海道を一周して来ました」と追伸にあったので、女子大生だと思い込み、字が綺麗だから美人に違いないと心を弾ませたようなのだ。

 

昔は今のようにメールなどもない時代。

だから、手紙というものはロマンチックな要素もたくさんあったのかもしれない。

でも、この行動は女性にとっては戸惑うだろう。今だったらちょっと怖いと思われるかもしれない。

 

この頃、山村美紗氏は31歳か32歳の人妻。

のちにパーティーなどで顔を合わす機会なども増えたようで、西村京太郎氏はいっきにプロポーズまでする。

パーティで振り袖を着ているから独身だと思っていたとの事。

人妻だともっと早く言ってくれないのかと追求する西村京太郎氏に山村美紗氏は「そういうのは察するものでしょ。」とかわされてしまうが、人妻と知っても想いが続いたようだ。

 

「そういうのは察するものでしょ」という言葉は、さすがだなぁと思った。

男性はこのやりとりをひどいと思うかもしれないが、女性はなんとなくわかる部分があるのではと思う。

(こういう部分は男性の方が純情で思い込みがあるのかもしれないなぁと。女性はもっと感じや感覚で察する鋭さがあるし)

 

戦死、ふたりの男という章。

1996年(平成10)12月の『婦人公論』で西村京太郎氏は、

既婚者だった彼女とずっとつき合っていたのは、この状態がいちばんいいと思っていたからです。話したいときは話せるし、喧嘩をしたら会わなければいい。作家同士だから、出版社や編集者との打ち合わせも一緒にできる。(中略)

僕は娘さんの紅葉ちゃんや真冬ちゃんとも仲良しで、ある意味では家族公認のような仲でしたが、それだけに辛いこともありました。入学式のときは家族だけで出かけてしまうでしょ。娘さんたちの結婚式のときも、僕は来賓席に座るわけです。彼女は『それが普通なのよ』という態度だったから、『おかしいなぁ男のほうが日陰の身とはどういうわけか』と思ってね(笑)

(中略)露骨に言えば、男と女の関係があったときには、あの人の弱さには気づきませんでした。彼女も見せなかった。

(以下略)

こう答えている。

 

この部分を読んである意味のけぞってしまった。

「亡くなった後、こんな事言うなよ~!」

と思ったからだ。

 

”日陰の身”と自分の事をいうなら、

男と女の関係だったことは墓場までもっていけばいいのに、娘たちとも仲が良かったというならなおさらだ、と思う。

娘たちの結婚式で西村京太郎氏が親族席ではなく、来賓席に座るのも本人はそう思っていなくても傍から見たら当然のことに思うし。

 

そして西村京太郎氏は、山村美紗氏が亡くなって二年半後に週刊朝日で、山村美紗氏と自分の関係をモデルにした『女流作家』を連載し始める。

 

ちなみに、この本を夫・巍氏は読んでいないそうだ。

 

そういえば、私が山村美紗氏の本をよく読んでいた時に、

とうに西村京太郎氏の小説のファンだった父から、

山村美紗氏と西村京太郎氏の関係を聞いたときは、びっくり。

 

なんだかその時は10代だったから生々しく感じたけど、作家なんだから別に普通の常識の中で生きなくても良いという風にも思っていたので、ある意味とても作家らしいと感じたのを思い出す。

 

女王・山村美紗

山村美紗氏は西村京太郎氏に常々、

「可愛い女と呼ばれたい」と言っていたそうだ。

 

可愛い女になりたいと願っていたと。

 

これにはちょっと驚いた。

あれだけの仕事量、出版社のおえらいさんや編集者を傅かせていた(ホテルで開催されるパーティーでは、一段高くなった上座に座り一社ずつ代表者が挨拶、その際には「今度の表紙は何!」と激昂する場面もあったという)のに、”可愛い女になりたい”。

 

 

パーティーは「山村美紗・西村京太郎先生」と必ず山村美紗氏の名前が先。

雑誌の表紙では、他のミステリー作家の名前と同列に扱うことも、

タイトルが入っていないことも許さなかったそうだ。

文芸誌に書く時は、特別扱いが鉄則。

編集者だけでなく、出版社の役員たちもひれ伏す「女王」

 

だが、激昂した後に編集者に

「本心で怒っているわけじゃないからね。これは京都のやり方よ」と優しく声をかける(彼女は京都のやり方と言っているが、私は京都の人ではないからよくわからないが、そうなんだろうか)

そして、年賀状はすべて手書き、祇園でもてなし、相手を喜ばせようとする。

 

京都の人間は裏表があるとはよく言われるが、美紗にはそういうところはなかった。だからストレートに怒り、笑い、泣く。感情が豊かな人だった。

 

『京都に女王と呼ばれた作家がいた』 第五章 京都組 より引用

 

「この世界は宣伝よ」と言っていたそうだが、それを十分感じる逸話も沢山載っていた。

 

夫は彼女のことを、

「フェアリー的な存在でした。佇まい、しぐさみ、他の女性とは違う。かよわい感じで、男性の征服欲を刺激する。男の人には好かれますね。真面目でいじらしく思えました。」

と、言っている。

 

女王ぜんとした山村美紗氏は、一方で男性には儚いフェアリーのように見えた。

 

このあたりが”可愛い女と呼ばれたい”という彼女の思いをあわせて考えると、そのアンビバレントな部分がとても魅力的な女性だった事がわかる。

 

 

 

影に徹した夫・山村巍氏

 

 この本の貴重な部分は、

今まで影に徹してきた夫・山村巍氏に作者がインタビューした内容が載っているところでもある。

 

再婚した今の妻、祥さんとの出会いのことも書いてあった。

 

今は、山村美紗氏の肖像画は描いていないそうだ。

妻の祥さんとともに、猫の絵を中心に描いているそうだ。

 

作家である西村京太郎氏の山村美紗氏の死の受け止め方と表現の仕方、

影に徹してきた夫の死の受け止め方と表現の仕方、

それぞれ小説と絵と違うが、どちらも山村美紗氏に対する強い想いが感じられる。

 

そして、二人共再婚して、どこかふっきれたように見えるのも共通している。

 

作者・花房観音さんの覚悟と恐怖

西村京太郎氏が今でも多くの出版社から本を出版し、作品がドラマ化されていることから、山村美紗氏の事を書くのは今でもタブーなのだそうだ。

 

西村京太郎氏が書くのはオーケーでも、他の人がそのことに触れることはできないということ。

 

この本を出すことは、作者 花房観音さんが作家であり、出版社から本を出版しているからなおさら難しい事だったようだ。

 

「書きたい」という気持ちと葛藤。

 

その彼女が、作家の友人が沢山のプロットを残しながらも50代の若さで酒でなくなることをきっかけに、紙の本が売れないこと、紙の本は終わりだと言われるが、多くの人たちの共同作業で生まれる紙の本の世界が好きで執着があること、未来が見えない自分にこのままでいいのだろうかという葛藤、書きたいものを書けずに死んでしまいたくないと強く思い、西日本出版社から本を出すことになった経緯が描いてある。

 

 

 

山村美紗氏が亡くなったのは、出版物がピークである年。

つまり本が一番売れていた年。

 

今は紙の本が売れない。

 

その辺りのことを読むと、山村美紗氏は本当にいい時期に書いていたんだなぁとも思う。

 

ほんの売れ行きは、昔と今では全く違うが、

いつの時代も作家というものはそれぞれの業のようなものをかかえているんだなぁということも、この本を読むと作者を通して感じる。

 

西村京太郎氏が現役で活躍している間は、

山村美紗氏に触れることは許されないことだそうだ。

作者は、書き始めて恐怖や後悔で眠れなくなったりしている。

 

この本は、作者花房観音さんの作家としての生き方を記している本でもあるのだ。

 

 

 この本を読むと、

実際に山村美紗氏の本を読んでいた時には感じられなかった彼女の一面を知ることができるが、それでがっかりしたり幻滅したりすることはまったくなかった。

 

それどころか、やはり作家になりたくてなりたくてなった方だからこその、作家らしい業を感じる。

いいとか悪いとかそういう問題ではないのだ。

山村美紗という生き方だったのだ、と。

 

久しぶりに、彼女の本を読みたくなった。

 

おすすめしたい本です!