辛い時にはいつも本があった

辛い時にはいつも本があった

辛い時、苦しい時、悲しい時に書店に行くといつもその時の気持ちにぴったりの本との出会いがありました。

【おすすめ本52】営業の魔法 中村信仁 (この魔法を手にした者は必ず成功する)

『この魔法を手にした者は必ず成功する 営業の魔法』 中村信仁

株式会社ビーコミュニケーションズ 2007年発行

 

レビューがとても良いこの本。

そのレビューの良さは何故か知りたくて、読んでみた本。

 

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この本をおすすめしたい人

  • 営業の仕事で悩んでいる人
  • 営業の仕事をしたい人(転職を考えている人)
  • 営業の仕事で辛い人、苦しんでいる人
  • 営業という仕事はただお金をもらうためにしている人

 

作者紹介

中村信仁(なかむら しんじ)

昭和41年2月16日生

高校卒業と同時に外資系フルコミッションの営業会社に入社。そこで初めて渡米。日本と海外を行ったり来たりする二重生活が続く。

世界142ヶ国に支店をもち200年以上の歴史を持つ外資系営業会社で、幾度もの挫折を経験しながらも、入社初年度から2年間連続世界トップ・テンに名を連ねたプロセールスマン。

退職後、東京にて大手書店とのコラボレーションによる英会話学校の立ち上げを任され関東有数の有名スクールに育て上げる。

その後22才で起業。現在、各社の営業戦略顧問や人材教育、人材育成、人材採用プランナーとして活躍中。

次世代に「格好いい大人の背中」を伝え残すことをライフワークに、講演活動、営業早戦力セミナー、大学生たちの就活道場「笑顔塾」を展開している。笑顔塾の門下生は既に一千人を超え、各企業、各業界で新人賞を獲得し大活躍している。

 

『営業の魔法』より引用

 

 

 

 

この本のおすすめポイント

  • 営業の仕事に誇りを持てる
  • 商談での会話力をつける事ができる
  • 物語形式でスムーズに読める
  • 営業で成功したいと思うようになれる
  • 営業をしている人以外にも販売や商売をしている人にも役に立つ

 

心に残った点・役に立った点

魔法のはじまり

この本は、小笠原という新卒のダメ営業マンが偶然喫茶店で目にした神谷というメンターと知り合い、営業のレッスンを通して成長していく話。

それがストーリー形式になっている。

 

早朝の中野にある喫茶店の中で行われるレッスンは、全部で11。

最後に1つのレッスンが加わり全部で12のレッスン。

それが営業の魔法というわけだ。

 

ストーリー形式といっても、1回のレッスンが終わるページにはまとめのメモが載っているので、要点をつかみやすい。

 

本の最後には、~魔法ノート~というページがあり、

それぞれのまとめが簡潔に載っているので、復習したい時はそこに目を通せば良いようになっている。

 

人間力

人間力という章で、

「営業とは、お客様の問題を解決するお手伝いをする職業です。そしてお客様と成長の感動を共有するという使命があるのです」

とある。

 

この本では、会話のノウハウなどが書かれているが、

一番のキモとなるのは、この部分だろうと思う。

 

私は、営業の仕事で、幸運にも数字でそれほど苦労せずに数字をあげられてきたが(仕事の苦労はいつも別の所にあった)、「お客様の問題を解決するお手伝いをする職業」という認識をもっともっと早くに持てれば、もっと違った営業の仕方、もっと違うお客様との関係が築けたのではないかと、この本を読んで後悔がよぎる。

 

今までのことを後悔しても時は戻らないので、

これからは、この部分を肝に銘じて仕事をしていこう。

 

結局、このベースがあれば提案の仕方も話し方も変わるのではないかとも思う。

 

それなりの年齢になっている人は、営業マンがいくら小手先のテクニックを使っても見抜けると思うし、かえって薄っぺらく思われる可能性もある。

営業のテクニックというのは確かに効果があるけど、ベースとなる部分は人間力なのかもしれないと思う。

 

人は、嫌いな人からは買いたくないし契約もしたくないものだものね。

(だが相手も社会人なので、常識的な断り文句で角が立たないように断るので表面上は気が付かなかったり)

 

 

 

売らない営業

売らない営業というのは、商品を売るのではなく、顧客の問題解決のお手伝いをする

 

最近、この部分を念頭に置いたような営業をする営業マンに会った(取引先)

 

まだお若い方で、名刺を見ると主任だったが、

やはりバリバリしていてメールのレスポンスも早く、言葉も丁寧。

金額が安いサービスでも同じように接してくれる。

仕事を頼むならこの人とお取引したいなあという印象を持った。

そして、またお会いしたいと思った。

 

こうして考えると、営業力ってやはり人の魅力とレスポンスの早さ、言葉遣いの正確さ、小さい仕事と大きい仕事で差がないなど、総合的なものなのだなぁと勉強になったし、この本の内容と照らし合わせて考える部分も多かった。

 

五分という時間は三十分の了解と同じ

 

電話でアポイントを取る時に、

「10分位お時間いただきたいのですが」

という時があるが、そう言って約束した時はやはり10分ちょっとで話を終えたほうがいいのかなぁーなんて時間を気にしながら話していた私。

 

「常識で本当に五分だけと考える人はいません。五分の時間を作ってくださったお客様は、三十分は大丈夫です。その三十分でしっかり相談に乗るのです。」

 

これを読んでいるみなさんは、きっとそんなことは既に当たり前のように知っているのだろうが。

私は、この部分を読んでちょっとホッとした(笑)

 

30分のためにプレゼンテーションを磨き、構成を組み直す。

 

やはり、話す内容の構成を自分で組み立てる事も大事なのだなぁ。

場当たり的ではなく、プレゼンテーションをしっかり組み立てるのは今後の課題。

 

 

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ポジティブ・シンキング

 真のポジティブ・シンキングとは断固たる勇気を持って行動すること

 

営業の魔法は、

この職業を通して、

多くの人を幸せにするためのものです。

 

最後の章にこの言葉が載っている。

 

最初に読んだ時は、大げさだなぁ~、とか

売ることで人を幸せって詭弁じゃないか、とかちょっと思った。

仕事なのに綺麗事じゃないかと。

 

でも、最近、自分次第で本当に営業という仕事で人を幸せにできるってことがあるんだなぁと思うようになった。

 

それを実感する出来事があったからだ。

 

昔のように、自分の数字しか気にしていなかった時はわからなかった感覚でもある。

 

自分の心の深いところを見てみると、

数字を上げることに、どこか罪悪感があったのかもしれない。

(別にやましい仕事ではなく普通の営業なのだけど)

 

取引先だけではなく、

会社の上司がびっくりするほど喜んでくれたり、認めてくれるという経験をして、今まで感謝がなかったこと、仕事のチャンスは人が運んでくること、人が喜んでくれるというのはこんなに嬉しいものなのかと初めて実感した。

 

今までは、

ストレスから来ていたのかもしれないが、感情をどこか切っていたような感じだったのと、人生経験の浅さや、物の見方の狭さから、人が喜んでくれる嬉しさをあまり感じてこなかった。

 

この本を読んだことで、営業がもっと好きになったし、

いろいろな経験をして(嬉しいことばかりじゃないけど)、よくぞ営業に配属してくれたと会社の上司に感謝も感じた。

 

営業というのは、なにも営業パーソンだけじゃなく、

すべての商売でも使っているスキルだし、ネイルサロンや美容師さんなども営業とは意識していないかもしれないけど必要なスキル。

八百屋さんや魚屋さんなども、意識せず使っているスキル。

 

だから、営業の仕事をしている人だけじゃなく、

色んな人におすすめしたい本です。

 

 この作者の本をまず読むならこの本!